団体大戦盗賊(シーフ)策士マット・ヴァーンズの一手
「あ・あのマット君皆は大丈夫かな?!!!」
「だ・大丈夫ですって!!ってかアークさんいくら何でもビビり過ぎですよ!!」
「相変わらずの腰抜けだねアーク・ヴィルト!!」
「なっ!!えっいつの間に!!」
すっかり腰が引けてるアークさんを落ち着かせようとしている最中突如ウィンダの声が聞こえ俺はそっちの方を向く。
「ひぃー!!」
ウィンダの登場にアークさんすっかり脅えたような声を出す。
「いやー正直こちらを5チームにしておいて正解だったよ、まさか女3人だけに騎士20人が倒されてしまうとはね。」
「20人?!!って事は・・・。」
俺は素早く辺りを見回す。そこにはウィンダ以外に4人の騎士の姿があった。
(って事はライリィーたちはウィンダ率いる5チーム目にやられたって事か・・・)
「あの女3人ウィンダ様の一撃で一掃だったもんな。」
「そうそう呆気なくやられてたもんな。」
「な・何だって!!」
騎士たちのあざ笑う声を聞いて俺はウィンダの方を見る。
「まあそんなに騒ぐほどの事もないだろう?私が少し力をだせばあんな物さ。」
騎士たちの言葉にウィンダがさらっと言ってのける。
「さーてと残りはお前と腰抜けのアーク2人・・・こちらは私を入れて5人だ。本来なら私の一撃で一瞬にして決着をつけれる事が出来るのだが・・・それじゃあまりにも面白味がない。」
ウィンダはそこまで言うと一旦口を止めアークの方を見た。
「なぁー腰抜けのアークよ昨日の私に啖呵きった時の勢いはどうした?まあこう言う感じになると言う事は予想がついてはいたがな。」
「・・・・・・・・・・・。」
ウィンダの声にアークさんはすっかり戦意を喪失している。
「まあ良い・・・それではこちらは5人でじわりじわりと痛めつけながら止めをさしてやる事にしよう!!お前たち行くぞ!!」
ウィンダの掛け声の元他の4人の騎士たちもゆっくりとこちらに向かって攻め込んでくる。
「・・・・アークさん。」
「・・・・・・・・。」
「俺はアークさんがいざ最後の最後になると肝が据わるタイプだと言う事を信じてる。だからそれまで俺が時間稼ぎをする。だからそれまでに心の準備を決めておいてほしい!!」
「・・・・・・マット君・・・・」
「何をごちゃごちゃ話しているそれじゃお前たち順番に一撃ずつ攻撃をするぞ!!」
「はいウィンダ様それじゃくらえー。」
騎士の1人がそう言うと俺の方に向かって攻撃を仕掛けてこようとした。その時
「スキル落下穴発動!!」
「えっ!!なんだうわぁー!!」
「お・おいどうしたってうぉー!!」
俺が前もって仕組んであった罠スキルにウィンダを除く4人の騎士たちが次から次に掛かったのであった。
「なっ!!罠スキルだと・・・。」
「あー正直この落下穴のスキルは相手を戦闘不能に陥れる事は出来ないが足止めする事は出来る。本当は全員が引っ掛かるはずだったんだけど・・・流石にそううまくはいかないな。」
「・・・!!!!!!マット君これは君が言っていた・・・。」
アークさんが驚きながらもゆっくりと顔を上げて俺の方を見る。
「そうやるべき事はちゃんとしっかりしておいたからさ。アークさん少しは肝が据わりましたか?」
アークさんの顔の表情を見ながら俺はニィっと笑ってみせた。
「・・・マット君・・・・ありがとう!!」
アークさんは俺に礼を言うとゆっくりと立ち上がりそして剣を構えてウィンダの方を見た。
「ほぉー腰抜けに肝を据わらせる事をするとは・・・だが時間稼ぎが出来るとは言えこちらが人数的優位なのはかわらな・・・。」
「それはどうかな?防風族の次期王さん?」
「何!!。」
「お・お前ら!!何で!!!!」
そこにはウィンダによって戦闘不能にさせられたと思っていたトゥリーヤたち3人の姿があるのだった。




