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火事?もとい小火とアーク・ヴィルトとの繋がり

「すいませんちょっと通して下さい!!」


私は出来る限りの全速力で火事が起こっていると言う住宅街の方へと走った。


何だろう・・・良くはわからないけど何だかとっても嫌な胸騒ぎがする。


そしてそれにいち早く反応して飛び出して行ったムクトの事も気になる。


「お願いします。どうかこれ以上は止めてください。」


「はぁ?貴様一体なんの勘違いをしているのだ?ただのボロ屋が1軒燃えているだけではないか?」


前方の方から中年の男性がウィンダ・アロガエにひざまずいて頭を下げている姿が見える。


ウィンダ・アロガエの周りには他の取り巻きの騎士たちの姿と中年の男性の近くには同じく中年の女性と幼い子どもたちの姿がある。


「なあここにいる皆に問おうこのボロ屋が1軒燃えているのはただの小火だよな?」


ウィンダ・アロガエはそう言うと辺り一面に聞こえるような大きな声で賛同を促した。


「そうだその通りこれはただの小火だ!!」


取り巻きの騎士(ナイトたちの間からはそんな声が一斉に聞こえてきた。


「おいライリィー、っておいこれって!!!!」


「どうやら私たちが思ってたのとは違ったみたいだけどとんでもない事に変わりはないよ。」


私に追いついたマットとトゥリーヤが口々に叫ぶ。


「おや?貴様は先ほどのどうしたんだ?血相を掻いて?」


ウィンダ・アロガエはそう言うといかにも悪そうな顔で笑った。


「おいてめー!!よくも・・・ってより今は消火が先だ。ライリィー何とか出来ないか?」


「なぜか一足先にここに向かったムクトがいない今何とか出来そうなのはライリィーだけだよお願い!!。」


(うまく行くかどうかは分からないけど・・・ここは魔術師メイジである私が何とかするしかない!!)


私は気持ちを落ち着かせて心の中であるイメージを集中させた。


「魔術スキル水撃弾ウォータースラッシュ!!!」


先ほど冒険者ギルドで新たに会得していた魔術スキルを私は燃えている一軒家へと放出した。


小火は何とか鎮火してくれたようだ。


「ふっ・・・おいお前ら行くぞ!!」


「は・はい!!」


ウィンダ・アロガエとその取り巻きの騎士ナイトたちは何事もなかったかのようにその場から去って行った。


「あのみなさん大丈夫ですか?」


私はその場にいた中年の女性と子どもたちに声をかける。


「えっ・・ありがとう魔術師(メイジの冒険者さん。」


中年の女性が感謝の言葉を述べる。


「おい教えてくれ何であんたたちの家から小火が起こったんだ?」


マットが中年の男性に訊ねる。


「私にもさっぱり分かりません。ただウィンダ・アロガエは一言アークの罪だと。」


「アーク?それじゃここはやはりアークに関係してる場所なんですよね?」


トゥリーヤが身を乗り出し中年の男性に訊ねる。


「ちょっとトゥリーヤ落ち着いて!!」


身を乗り出すトゥリーヤを私は止める。


「あなた方はどうやら良い冒険者の方たちみたいですね。」


中年の男性はそう言うと私たち3人の事を順番に見回した。


「あなたこの方たちにならお話しても良いんじゃないかしら。」


中年の女性が中年の男性に声をかける。


「ねー魔術師(メイジのおねいちゃん、アークお兄ちゃんの事を助けて挙げて。」


他の子どもたちが口々にアークの事を助けてほしいと私に声をかけてくる。


「う・うんお姉ちゃん分ったからちょっとおじさんたちとお話させてね。」


「それじゃすいませんお話していただけますか?」



こうして私たちはくわしい話を訊き事にするのであった。









「ここは住宅街にある孤児院なんですか?」


「はい私カヌシュ・ヴィルトと妻エーネル・ヴィルトによって行き場を失った子供たちと一緒に共同生活をしているのです。このヴィルトの巣から巣立って行った子どもたちは大勢いますし、アークも

その1人何ですよ。」


「アークは気弱な子どもでしたが誰よりも優しい心を持った子どもでした。そして時間させあればこのヴィルトの巣にやってきて他の子どもたちともよく遊んでくれていました。」


「そんな中で私たちがアークに今何をしているのかと尋ねたら騎士ナイト見習いとして修行中との事を言っていました。五大種族で次期王のウィンダ・アロガエと言う騎士ナイトの元で実力を身に着けていると言う話は訊いてはいましたが、そのウィンダ・アロガエが先ほど取り巻きの騎士ナイトたちと共にここに訪れて、突如松明をヴィルトの巣に向かって投げ始めたんです。」


私たち3人は黙ってカヌシュさんとエーネルさんの話に耳を傾けていた。


「なるほど・・・大体の事はわかりました。ところで今日こちらにアークさんは来ていないんですか?」


「あ・後私たちの仲間の少女が1人こっちに向かったはずなんですけど・・・知りませんか?」



「さぁー?アークの姿ならよく知っていますから来てないと思いますし、恐らくあなた方のお仲間の少女さんも来てはないと思いますが・・・。」


私の言葉にカヌシュさんは首を傾げた。


「私たちならここにいるわ・・・です。」


突如訊きなれた声に私たち3人は振り返った。


「カヌシュおじさん。エーネルおばさん。心配かけてすいませんでした。」


そしてなんとそのムクトと一緒にアークの姿もあった。


「アーク!!大変だったんだよ。この方たちが助けてくれなかったら・・・」


「おいムクトお前一目散に飛び出していったからてっきり先にここに着いてると思って・・・。」


エーネルさんとマットがそれぞれアークとムクトに声をかける。


「その事については私の方からくわしく説明させてもらおうかな?」


「あっあなたは冒険者ギルドマスターの・・・。」


私はそう言って息を飲んだ。


そこにはセイエス街冒険者ギルドのマスター、ホオエン・ハオブゥーの姿があるのであった。


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