赤三日月(ブラッドクレセントムーン)のエレナ・フレイルとペタン村村長の末路
(うーーん私一体どうしたんだろう?何か誰かの声と大鬼の叫び声が聞こえたような・・・)
「おいお前意識はあるか?」
(えっ!!)
誰かに呼ばれ私はふと目を覚ました。
「私が来るのが一歩遅かったらこの村は壊滅されていただろう。」
声の主はそう言うと私の身体をゆっくりと起き上がらせてくれた。
「あ・ありがとうございます。」
声の主に身体を支えられながら私は横眼で声の主の姿を見た。
そこには深紅のショートヘアーの年の頃20代前半の凛凛しい女性の姿があった。
「他の者たちはまだ気絶しているな。よし目を覚ましたばかりで悪いが一緒に他の者たちの意識を取り戻すのを手伝ってくれないか?」
「あ・はいわかりました!!」
女性に言われるまま私は気絶した皆の意識が戻るように手伝うのであった。
「ううん?俺たちは一体?」
「たしか大鬼が結界を破って・・・」
「私たちは皆気絶したはず・・・・です。」
マット、トゥリーヤ、ムクトがそれぞれ発言する。
「おいお前たちも皆平気か?」
「はいお頭・・・」
「俺たち元賊村民全員無事です。」
元賊の長に対して元賊たちは全員返事をした。
「どうやら全員意識が戻ったようだな。」
全員が意識が戻ったのを確認して女性が声を発した。
「あ・あんた一体誰だよ?」
マットが驚いたように訊ねる。
「マットその言い方は良くないよこの人がいなかったらペタン村は大鬼に壊滅させられてたんだから!!」
驚いたように訊ねるマットに対して私は注意した。
「!!!!!!ちょっと待てよもしかして・・・あんたは!!」
突如元賊の長が気がついたように声を発する。
「この人の事知ってるんですか?」
私はすかさず元賊の長に訊ねる。
「赤三日月のエレナ・フレイル。」
「うーん何かどこかで名前は聞いた事があるような・・・。」
トゥリーヤがそう言うとうーんと考え込む。
「赤三日月のエレナ・フレイル・・・・元キシリシュタイン王国国王直属の騎士団員だわ・・・・です。」
「うん?そっちの娘は私の事を知ってそうだな?」
エレナ・フレイルと呼ばれた女性がそう言ってムクトの方に近づいてきた。
「こっこちに来るんじゃない・・・です。」
ムクトがそう言って結界を発動しようとした。
「安心しろ私は君たちと争うつもりは全くない。」
エレナはそう言うと軽く身を屈めてムクトの頭を撫でた。
「ゴウド騎士団長やジャケットは今も元気かい?」
「えっ・・・・えっと・・・・。」
突然頭を撫でられてムクトは顔中真っ赤になっている。
「あ・あのエレナさんあなたはほんとに元キシリシュタイン王国国王直属の騎士団員だったんですか?」
私は疑問に思った事をエレナに訊ねた。
「あーまあもう3年も前の話だ。今はここからずーと南へ行った海辺の街サーシェルで傭兵として働いている。」
エレナはそう言うと初めて笑顔を見せた。
「あっ名乗るのが遅れました私はライリィー・ダガンサって言います。こちらの3人と一緒にパーティーを組んで冒険をしているところです。」
「私はトゥリーヤ・ユラシル弓術士でライリィーの目的に協力しています。」
「ムクト・・・・ムクト・ハーパーよろしく・・・・です。」
「お・俺はこのパーティーのリーダーで料理人として名をはせるために世界中の食材アイテムを求めてこいつらと旅をしている。あっ一応職業は盗賊そしてライリィーは魔術師だ。」
エレナに向かい3人がそれぞれ自己紹介をする。
「へー随分と若いパーティーなのに4人とも凄いな正直あなたちが大鬼を食い止めていてくれたから私は大鬼を倒すのに間に合ったんだ。」
エレナはそう言うと再び笑った。
「ところで1つ訊きたいんだがどうして大鬼たちはこの村を襲ったのか理由を知っているか?」
「えっえっとそれは・・・・」
「おーいみんな無事じゃったか!!!」
私が口を開こうとした瞬間、事の発端を起こした村長がこちらに向かってやってきた。
「なるほどそう言う事か・・・・」
エレナが何かを感じとったように言うと次の瞬間こう言い放った。
「悪いがここにいる村民諸君あの者を拘束してくれ!!」
「は・はいエレナ様」
「おっおいお前たち一体私に何をうわーっ!!」
元賊たちによって村長は羽交い絞めにされた。
「よしそれではこの者にお灸をすえる者はいるか。」
「あーもちろんです。ペンペンシーたのむ!!」
「了解しました!!」
「えっちょっと待て!!!!!痛------------い!!!」
村長の痛みに悶え鬱声がその場に響きわたるのだった。




