小鬼(ゴブリン)たちの長(リーダー)?との総力戦
「これってたしか・・・・」
「大鬼だな!!」
私の言葉に元賊の長が答える。
「あー間違いなく大鬼だでもなぜなんだ?小鬼と大鬼は全く別のモンスターのはずだぞ!!いっしょに行動するなんてありえねー。」
「でもそのあり得ない事が今現在進行形で起きてるんだよね・・・」
マットの言葉にトゥリーヤが苦笑を浮かべる。
「き・来やがるです。何とかやれるだけもちこたえてみせるからライリィーお願いする・・・です。」
「そうだね!!ライリィー私たちも弓矢で援護するから。」
「とりあえず俺ら前衛部隊も後衛に避難ですね。」
「あっそれしかないだろう俺も賊の長だった頃1度だけ大鬼に遭遇した事があるがすぐに逃げた。よほどの実力者じゃなければ大鬼との接近戦は厳しい・・・」
「みんなここまで小鬼たちを倒してくれてありがとう。ここからは私が頑張る番だね。」
私たちがそう言っている間にも大鬼はゆっくりとこちらに向かって近づいてくる。
(とりあえず小感電で痺れさせて動きを止めさせよう・・・)
「魔術スキル小感電!!!」
私の放った電気が大鬼に目がけて飛んでいく・・・しかし
「えっ!!全く効いていない!!」
大鬼は全く何事もなかったようにこちらに向かってさらに近づいてくる。
(よしこうなったら小電圧で直接ダメージを与えるしかない!!)
「魔術スキル小電圧!!!」
「弓矢部隊、ライリィーに援護射撃行くよ!!」
私の小電圧に援護するかのようにトゥリーヤたち弓矢部隊が大鬼に向かって一斉に弓を放つ。
「・・・・無駄だお前らの攻撃は俺には効かん。」
(!!!!!!!!!!!!!!)
突如大鬼がそう口を挟んだかと思うと、私たちの攻撃は全部何事もなかったかのように大鬼の身体から跳ね返された。
「お前らの攻撃などこの俺には全く通用せんわ。」
大鬼はそう笑うと勢いよく右腕を前に突き出した。
「そうはさせない・・・です。」
ムクトが必死で結界のスキルを構える。
ガァーーーーーン!!!!
大鬼の右腕が結界に直撃し激しい音がする。
「くぅーー何て力なの・・・です。」
大鬼の攻撃の威力にムクトが苦しそうな表情を浮かべる。
「トゥリーヤ、マットどうしよう?このままだと結界破られちゃうよ。」
「あーしかも弓矢もライリィーの魔術スキルも効かない。そして俺たちの中に大鬼と接近戦をして倒せる者がいない・・・一体どうしたら良いんだ?」
「ライリィー!!マット!!あきらめちゃだめ。ムクトが必死で結界を張って大鬼の進行を阻止してくれてるんだから・・・とりあえず出来るだけの事はやろう!!」
「うん・・分かったトゥリーヤ!!」
「あーもうこうなったら無理を覚悟で大鬼との接近戦をするしかねー!!」
トゥリーヤの言葉に私とマットはそれぞれ行動を開始した。
「おし俺たちもマットの奴に続くぞ俺たちだって元賊だったんだからな!!」
「わかりました!!長!!」
「みなさん・・・すいません・・・結界が破られそう・・・です。」
バリィーーーーン!!!!!
ムクトの発声と共に結界が破られるような音がした。
「小電圧!!小電圧!!小電圧!!」
「くらえ爆発射!!」
「俺の新装備毒短剣の一撃を喰らえ!!」
私たちは出来る限りの全力で大鬼に総攻撃をかける。
「虫けらが・・・だからきかないと言っているだろう!!!!」
大鬼はそう言うと両腕を力一杯に振り回した。
ヒューーーーーーーーーーーーーン!!!!!
突如突風がおこり私たち全員が吹っ飛ばされた。
「うわぁーーーーー!!!!」
直接攻撃を受けていないと言うのに私たちはものすごい大声を上げてそのまま地面に倒れた。
(く・・・・ダメだ・・・・全く歯がったたない・・・・今までにピンチだった事は何度かあったけどその度に雷が落ちたり・・その時だけの特別な力が働いて何とかなって来た・・でも)
私は心の中でそうつぶやきながら辺り一面を見回す。
そこにはマットやトゥリーヤやムクトそれにいっしょに戦っていた元賊の村民の人たちが気絶してるのが目に入る。
(だめだ・・・これじゃペタン村がほんとに大鬼1体の力だけで破壊されちゃう・・・うう・・・そんなのって絶対にいや・・・)
「さあ邪魔な虫けらどもは全員吹っ飛ばしたし小鬼たちをかわいがってくれたお礼でもさせてもらいますか。」
大鬼は近くで倒れて気絶している者たちには全く興味をしめさずそのままどんどんとペタン村の中に入ってくる。
(わ・私にもっと力があれば・・・・)
私がそうつぶやいて目を閉じそうな時だった。
「炎円三日月斬!!!!」
「なっ!!身体があつ・・・ぐわぁーーーーーー!!!!!」
何者かの声に大鬼の苦痛に満ちた声が聞こえたような・・・気がした。




