マットの新武器の威力とライリィーが感じる改めての仲間のありがたさ
「よし、ペタン村までもう少しだな。」
「この前は大蝙蝠の駆除をしながらだったから分からなかったけど道草喰わなかったら、結構近いんだね。ペタン村。」
先頭を行くマットに続きトゥリーヤが発言する。
私たちはスタット街で急いで装備や回復薬や魔法薬をムクトがもらってきた資金を使って整えて急いでペタン村に向かっている。
「皆さん油断しないで・・・で下さい。ペタン村が近いって言う事は小鬼たちと遭遇する確率も高いって事ですから。」
「あームクトの言う通りだ!!隊列を整えるぞ。」
「うん分かったマット私は最後衛だね。」
「それじゃ私は準前衛でサポートするね。」
「私の結界のスキルでゴブリンたちを足止めします。」
マットの掛け声の元私たちはスクーマさんが考えてくれた隊列をしっかりと組んだ。
「グギギギャア!!」
それを待ってたかどうかは分からないが突如私たちの目の前に小鬼が現れた。
「噂をすれば・・・さあ皆戦闘開始だ!!」
「ギャーゴグゲェー!!」
小鬼叫び声を上げると私たちの方に向けって突進してきた。
「スキル結界発動!!」
「グゲェ!!?」
ムクトのバリアに気がついたのか小鬼がその場に立ち止まる。
「マット今・・・今です!!」
「それ強切り(ハードカット)!!」
マットの攻撃が小鬼のお腹に傷をつけた。
「グギャ!!」
小鬼は痛がりながらもマットに攻撃をしかけようとする。
「くそ・・・そう簡単にはやられないか!!」
「いえマット大丈夫・・・・です。その小鬼はもうやられてます。」
ムクトはそう言うとマットに小鬼の方を見るように言った。
「ギャアースギャアースグギャ・・・。」
小鬼はそう叫ぶと息絶えて消えた。
「おい!!ムクトこれどう言う事だよ?」
マットが驚いたようにムクトに訊ねる。
「それはここに来る前に買った毒短剣のおかげです。最前衛の有力な職業がいない私たちのパーティーでもこれがあれば割と簡単に小鬼を倒す事が出来ます。」
「そうなのかよ・・・・すげーなこれ!!」
「なるほど装備を整える時にムクトがマットに新しい武器に変えた方が良いってこれを薦めてたのはそのためだったんだね。って事は私やライリィーにもアドバイスしてた事も後々の事を考えての事なのかな?」
トゥリーヤがムクトの方を見ながら違うかな?と言った視線を送る。
「どうとるかは任せる・・・任せます。ただなるべく小鬼を私たちパーティーの隊列内には入れたくないです。トゥリーヤとそしてライリィーの魔術スキルも温存しておきたいですし。」
ムクトは少し顔を赤らめながらそう言うと再び前を向いた。
(すごいムクトってそこまで考えてたんだ・・・・私はそんな事全然考えてなかったのに・・・)
「よし!!この調子でペタン村まで急ぐぞ!!ライリィー小鬼を倒して手に入るアイテムとかは全部お前がもらえ!!」
「えっ!!マット良いの?」
「何今更言ってんのライリィーどうしてもお金をためなくちゃいけないんでしょう?」
「トゥリーヤ・・・」
「私もその事をスクーマさんから訊いたわ・・・です。同じパーティーになったのだから仲間の事を考えるのは当然な事・・・です。」
「ムクト・・・」
「ほらライリィーぼぉーっとしてないで急ぐぞ!!」
「えっ!!あうん!!」
私たちのパーティーは隊列を組みながら急ぎ足でペタン村に向かって進んで行く。
(そう言えば色々な事があって忘れがちになってたけど私どうしてもお金を稼がなくちゃいけない理由があったんだよね。だけど詳しい事はみんなに話せない。それでも私の事を考えてくれる・・・私って何て幸せ者なんだろう!!)
「おいペタン村が見えたぞ!!」
「いよいよ!!本格的な小鬼たちとの戦闘が始まるんだね。私の弓の腕を見せる時だ!!」
「私の結界でペタン村の人たちを援護するわ・・・です。」
「私最後衛から小感電と小電圧で援護するね。」
こうして私たちはペタン村へと向かって行くのであった。




