貴重品獲得交渉戦終了後の冒険者ギルドでのやり取り
「ライリィー・ダガンサ 職業 魔術師 登録!!」
スクーマさんはそう言うと私の情報をデータとして登録した。
「ありがとうございます。スクーマさん。」
私はいつものようにスクーマさんに対してお礼を言った。
「ライリィーちょっと良いかな?」
貴重品獲得交渉戦終了後私は道化師のジャケットに呼ばれた。
「はいこれが報酬の世界のアイテム図鑑だよん。」
「わぁー!!ありがとうございます。」
私はうれしそうにジャケットから世界のアイテム図鑑を受け取った。
「ライリィー君は特にこれと言った職業にはついてないと言っていたねん。」
「えっ!!はいそうですけど・・・」
「キシリシュタイン王国出身者じゃなければ習わないあの古代文字を読めると言う事は君は魔術師の才能があるかもしれない。もしよかったら極めてみるんだねん。」
「へぇー道化師のジャケットがそんな事を言ったのかいそれならある程度の信憑性はあるだろうね。」
「はい!!でもスクーマさん私何だか少し不安で・・・・。」
「なーに言ってんのよライリィーあんたが問題文読んで回答を言っていた時なんか他の冒険者たち驚きのあまり声も出ずに唖然とした状態で立ちつくしてたじゃない。」
トゥリーヤがそう言って私の背中を軽く叩いた。
「トゥリーヤの言う通りだよ。魔術師は誰でもなれる職業って理由じゃないんだ。誇りを持って良いんだよ。」
「そうそう私の弓術士と合わせれば中衛と後衛の攻撃は抜群だよ。」
トゥリーヤがそう言って笑った。
「おーい!!お前ら何か肝心な事を忘れてないか?」
3人で話していると突如マットが声をかけてきた。
「マット・ヴァーンズ 職業 盗賊登録」
マットはそう言うとどんな問題と言った表情を浮かべて見せた。
「あーマット君手品師のお爺さんに触発されて盗賊になったんだっけ身の程を弁えず敗北したけど。」
「な・なんだと!!盗賊は前衛に立って敵攻撃するのと同時に相手からアイテムを取る事も出来るんだぞ!!」
「まぁーマットたしかにそうだがそれはこれから実戦してスキルを覚えてからの話だ。」
意気込むマットにスクーマさんが釘をさした。
「な・なんだよスクーマのおばば、俺とライリィーに対する態度があまりにも違わねー?」
「ライリィーはあんたと違って調子に乗る事がないから安心して見ていられるんだよ。」
スクーマさんのこの言葉にマットは胸に弓矢の一撃をくらったような感じでその場に座りこむ。
「マット、私たち今までこれと言った職業が決まってなかったし今回自分たちの目指す職業が出来て良かったね。これからお互い、ううんトゥリーヤも含めて3人で新たに頑張って行こう!!」
「ライリィー・・・・お前・・・」
笑顔で手を差し出す私に対してマットが何やボォーっとしたような感じになっている。
「あははマット照れてる照れてる!!」
「なっ!!うるせーぞトゥリーヤ・ユラシル!!!」
「わぁーマットが怒った!!逃げろー!!」
そう言いながら逃げるトゥリーヤをマットが追いかけている。
「スクーマさん止めなくて良いんでしょうか?」
「うん?何を言ってるんだいライリィーそこそこいっしょにパーティーを組んでいればお馴染みのパターンだって分かりそうなものだけどね。」
「スクーマさんでも・・・・。」
「けんかするほど仲が良いそう言う事だろう?ライリィーは良い子だけど何でも真面目に受け止めちゃうところがあるからね。まあそれで何の問題もない理由だけどさ。」
スクーマさんはそう言うといつものように豪快に笑った。
「スクーマさんありがとうございます。」
毎度の事ながら私はスクーマさんに対してお礼を言った。キシリシュタイン王国出張珍品大道芸団の貴重品獲得交渉戦で手に入れた世界のアイテム図鑑を見ながら私はこれから先の事を考えると胸がワクワクするのであった。
「よし!!それじゃそろそろ夕飯の時間だね。マットや何か一品私たちに料理をこしらえてくれないかい?」
スクーマさんがそう言ってマットの方を見る。
「良いねそれ。マット今日私が報酬としてもらった練南瓜で何か作ってよ!!」
「マット私からもお願いして良いかな?」
「うーんもうしょうがねーな。ただし俺も食べる権利もらうからな。」
マットが仕方がねーなと言った感じでそう答える。
そうやって私たちが騒いでいる時だった。
ギィー!!
冒険者ギルドの扉が何者かによってゆっくりと開かれたのであった。




