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ライリィーの貴重品獲得交渉戦の一部始終

「それでは貴重品獲得交渉戦スタート」


道化師ピエロのジャケットのホイッスルの音と共に私の貴重品獲得交渉戦がスタートした・・・

したのだが・・・


「おいこんなのが貴重品獲得交渉戦でいいのか・・・。」


「正直言って今までのどの貴重品獲得交渉戦よりも盛り下がるのだが・・・」


私の貴重品獲得交渉戦のやり方に他の冒険者たちはテンションが下がっている。






「私の提示する勝負は知識のペーパーテスト勝負です。」


「なぁ!!(ペーパー)テスト!!」


「要するにどちらの知識が優れてるかって事を競う勝負って事?」


私の宣言にマットとトゥリーヤがそれぞれ口にする。


「はい!!☆ランクは1つで構いません。ほしいアイテムは世界のアイテム図鑑です。」


「おいおい世界のアイテム図鑑って別に手に入れるほどのアイテムじゃないだろう?」


「冒険者ギルドにいけばすぐに情報が手に入るしな。」


他の冒険者たちが口々につぶやいているのが聞こえる。


「やぁー!!ライリィー面白い提案だね。だけどホントに☆ランク1つとは言え勝利の報酬が世界のアイテム図鑑なんかで良いのかい?」


「はい!!私どうしてもお金を稼がなくちゃいけなくて、その時どのアイテムがどれくらいの値段で取引きされてるのかとか常に知っておきたいんです。」


私はジャケットの方を見据えながら真剣な眼差しで答えた。


「うーん!!よし分った。それじゃ知識のペーパーテストの範囲はこちらの用意した書物からの出題で良いかな?勝負の相手は見習いのムクトが務めるよ。」


「はいよろしくお願いします。」


ジャケットの言葉に私は感謝の気持ちを込めて笑顔でお礼を言うのだった。








「まさかライリィーが見につけた知識で勝負だとはな。」


「はは私たちじゃ到底考えつかないよね。」


「でもまぁーライリィーは知識の吸収は早そうだからもしかしたら勝つかもな☆1つだし。」


「ライリィー頑張れ応援してるよ!!」


後ろの方から2人の声援が聞こえる。



「ちょっとあなたライリィーとか言ったっけ?」


ムクトと呼ばれた見習いの団員の少女が私に声をかけた。


「あなたは対戦相手のムクトさんですね。よろしくお願い・・・」


「☆ランク1つだからって甘くみてると痛い目見るんだから!!」


ムクトはそう言う答案用紙に目を向けた。


(甘くなんて観てないよ・・・そのためにこの4日間読解スペルの知識を磨いてきたんだから)


私は心の中でそうつぶやくと問題用紙の方に目を向けた。


「あー何か盛り下がるな。」


「俺寝るわ。」


他の冒険者たちは明らかに退屈している。



「それじゃ他の冒険者諸君にも彼女らがやってるペーパー)テストの問題用紙を見せるよん。」



ジャケットがそう言うと物凄いスピードで問題用紙を冒険者全員に配って行った。


「なっ!!」


「これマジかよ!!」


突如退屈そうにしていた冒険者たちから驚きの声が上がった。


「何て書いてあるか全然分からねー!!」


「これじゃ勝負にならないんじゃないのか!!」


冒険者たちの間からブーイングが起こる。


「おいおい君たち何を今更言ってるんだい?いくら☆ランク1つと言ってもこれも立派な勝負なんだそんなに簡単に勝利出来る物じゃないんだよ。」


ジャケットはそう言うと分かったかなと言った表情で笑った。


(ふふふこれは特別な古代文字で問題が書かれてるんだ、キシリシュタイン王国の出身者以外でこの文字を読めるのはまずいないんだよ。その時点で勝負はついて・・・!!)


(やっぱりスクーマさんの言った通りだった。読解スペルを磨いて古代文字の知識とかを吸収しておいて本当によかった。書いてある事がスラスラ分かる問題自体はそれほど難しくない初歩的な物っぽいし)


「ライリィーの奴普通に解いてやがる。」


「ライリィーその調子で頑張って!!」


(な・なんであの人普通に古代文字読めるの・・あっまずい集中しなくっちゃ!!)


「はい、そこまで!!」


ジャケットが終了の合図の声をかけた。


「それじゃ、これから採点をするよん・・・それでは当てられた順番に問題文を読んで答えを言うように・・・。」


「あのライリィーって娘終わったな。」


「書くには書いてはいたけどどうせ適当だろう?」



「それじゃ先行はムクトから。」


「あっ!!はいこの世界の通貨の呼び名は何でしょう?答えはパシット」


「正解!!それじゃ次の問題ライリィー!!」


「はい!!五大種族の名称とそれぞれの特徴を挙げよ。はい、天雷族、緑樹族、放炎族、流水族、防風族が名称で・・・防風族は武具の扱いに長けていて様々な事件の仲介などに主に立ち合います。

流水族は薬の発明や回復の分野で博識です。放炎族はとにかく料理や鍛冶など何かを作る事に長けています。緑樹族はありとあらゆる自然の野菜や果物を育てるのに長けていて流水族ほどではありませんが回復のスキルを持っています。天雷族は魔術スキルに長けてるのとその日の天候などを左右する力を持っています。こんな感じでどうでしょう?」


「!!!!!!!!!!!!」

会場にいた冒険者たちから驚きの空気が伝わってくる。


「ふふふムクト残念だけどここまで言われちゃ仕方がないよねん。」


「・・・・・・うん。」


ジャケットの言葉にムクトが元気なく答える。


「勝者ライリィー!!」


会場全体にジャケットの声が響きわたるのであった。









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