宝箱百個超速解除大作戦(ハンドレッドトレジャーボックスクリアタイムバトル)
「さあ次に貴重品獲得交渉戦を行いたい人は名乗り上げてくれたまえよん。」
道化師のジャケットさらにハイテンションに冒険者たちの方を見まわしている。
(あーダメだ。私緊張しちゃって声をあげたくてもあげられないよ)
私は顔を赤くして緊張したように下を向いた。
「はい!!俺やりたいんだけど良いっすか?」
突如今まで一言も声さえださなかったマットの声が響きわたった。
「俺はマット・バァーンズ決まった職業は特にないけど将来料理人を目指してる!!」
「くくくおい聞いたかよ決まった職業はないなんてマジありえなくねー。」
「将来は料理人を目指しているって何のギャグだようけんだけど。」
マットの紹介に対して一部の冒険者たちから辛かいの笑いが起こった。
「きみたちうるさいよ交渉戦の権利はく奪するよそれでもいいのん?」
道化師のジャケットの言葉に冒険者たちからの笑いは一気に消える。
「マットといったっけ君のアピールはよぉーく分った。それじゃ☆ランクはいくつにするかな?」
「俺は出来るだけ鮮度の良い食材がほしい。特にこれと言う物はないけど出来れば鮮度の良い物がほしいから☆ランク4でお願いしたい。」
「お・おい今あいつとんでもない事を言ったよな・・・☆4つって☆3つの道化仮面より貴重なアイテムを取りに行くって事だぞ!!」
(ま・マット・・・だ・大丈夫なの!!!!!)
「いやぁーマットの奴大胆だね・・・私も控えめに☆2つにしたって言うのにさ。」
私の横でトゥリーヤがニヤニヤしながら見ている。
「トゥ・トゥリーヤ笑ってる場合じゃないよ☆4つだよどう考えたってむ・」
私がそこまで言ってトゥリーヤが私の口を押える。
「なるほどマット君の条件は分かったただし☆4つとなると僕以上の団員と戦闘する事になるけどそれは理解しているよねん?」
「あーだから勝負の内容はこっちから交渉したい。」
マットのこの言葉にジャケットの表情がわずかに動く。
「制限時間内にどちらがより多くの罠解除出来るかで勝負したい!!」
「えっおいあいつ料理人目指してるって言ってたよな?罠解除って盗賊のスキルじゃねーの?」
「どう言う事だよ全く意味が分からねーよ???」
マットが交渉した勝負の方法に?マークを浮かべる他の冒険者たち。
「オッケーマットそれじゃこんなのはどうかな宝箱百個超速解除大作戦(ハンドレッドトレジャーボックスクリアタイムバトル)!!!」
「あーありがとうそれでよろしくたのむぜ!!」
ジャケットの言葉にマットがうれしそうに返事をする。
「それじゃ只今貴重品獲得交渉戦☆ランク4、宝箱百個超速解除大作戦(ハンドレッドトレジャーボックスクリアタイムバトル)マット・バァーンズ対我らキシリシュタイン出張珍品大道芸団からは手品師のギィー・ウェット爺!!!」
ジャケットの紹介と共に手品師姿のおじいさんが登場した。
(あのおじいさんサーカスショーの時帽子からたくさんの鳩を登場させてた人だ。)
「おい若いのおいぼれだと思ってかかると痛い目をみるぞい。」
「へんそっちこそクソガキだと思ってなめてかかると足元取られるぜ。」
マットとギィーはそう言うとおたがい目を合わせながら笑っている。
「ど・どうしようトゥリーヤ・・・いくらマットが罠解除のスキル持ってるからってあまりに無謀なんじゃない!!!」
私は観てられないよといった感じでトゥリーヤの方を見る。
「大丈夫、今日のこの日のために私たちは3日間・・・昨日も入れたら4日間それぞれスキルを磨いてきたんじゃない。私はまああまりお披露目しなかったけどさ。マットだってしっかり準備はしているはずだよ。私たちが信じなくて誰がマットの事を信じるの?」
「トゥリーヤ・・・うんそうだね。」
「それでは貴重品獲得交渉戦開始!!」
ジャケットがいきおいよくホイッスルを吹いた。
両者は一斉に宝箱を罠解除して行く。
「ほぉー若いの中々やるのぉーじゃがその速さじゃワシにはかて・・」
「技能スキル十本指鍵発動!!」
「な・なんじゃと!!!」
マットは指先十本に意識を集中させ一気に複数の宝箱の罠解除に成功した。
「お・おいあれって盗賊でもよっぽど器用な奴じゃないと出来ないスキルだよな。」
「ほんとにあのマットって奴何者なんだよ。」
「すごい・・・すごいすごいすごいすごいよマット!!!」
気がつくと私は声に出して喜びを表していた。
「まだだよライリィー!!あの手品師のじいさんまだ諦めてないない。」
トゥリーヤの声で私は慌ててギィーの方を見る。
なんとギィーはマットと同じ十本指鍵を使ってマットに追いついて来ている。
(マット勝って!!)
「さあー両者残る宝箱は後1つさあどっちだーい?」
(いっけぇーマット!!)
ピィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!
貴重品獲得交渉戦の終了を告げるホイッスルの音がひびきわたるのであった。




