交渉人トゥリーヤ・ユラシルと練南瓜(ペーストパンプキン)の種
「よしそれじゃー今から貴重品獲得交渉戦を早速始めていくよん。決まった人から前に出て自己アピールした後に☆ランク1から☆ランク5を選んで対戦を行ってもらうからそのつもり・・・」
ジャケットが話してる所へ突如ナイフが飛んでいった。
「グダグダ説明が長えーんだよ。俺は大剣士のガーズ様だ。ジャケットその生意気な仮面を報酬のアイテムとしてもらうぜ。」
「全く・・・ダメだなちゃんと話は最後まで聞かくなくちゃ・・・」
そう言ったかと思うとジャケットの姿がその場から消えた。
「なっ!!一体どこへアゴォーア」
次の瞬間ガーズの顎を下から持ち上げ勢いよくつぶすジャケットの姿があった。
「ルールを守らないで勝手な事をする奴にはそれそれなりの制裁がくらう・・・みんな分ったかな?」
ジャケットはそう言うとニコリと私たち他の冒険者に向けて笑ってみせた。
「あーちなみに僕が被ってるのは道化仮面性別を分からなくするために声とかを返る昨日とかがある。ちなみにアピールタイムでちゃんと交渉してくれれば☆3つのランクで受け取る事が出来るよん。ただし僕に勝つ事が出来たらだけどね。」
「えっあれで☆3かよ一体どうなってるんだよ?」
「俺自身なくなってきた・・・・」
ジャケットの実力を見せられて戸惑いの声を挙げる冒険者たち。
「ふーんなるほどねー。」
「どうしたの?トゥリーヤ。」
何やら気がついちゃったと言った顔をするトゥリーヤに私は訊ねる。
「あのー道化師のジャケットさん1つ質問があるんだけど良いですかー?」
ジャケットに向けて質問をするトゥリーヤに対して他の冒険者全員の視線が集まる。
「私はトゥリーヤ・ユラシル職業は弓使い(アーチャー)特技は早射とか。この貴重品交渉戦は必ずしも団員と直接戦闘を行う必要はないって事ですよね?例えばある決められた競技で勝負するとか。もしそれが可能なら私は早射的当て(クイックターゲット)で勝負がしたいかな?」
トゥリーヤはどうでしょう?と言った顔でジャケットの方を見る。
「ふーんなるほどたしかにそれもありかもしれないねー。ちなみにそちらは☆いくつのランクをお求めかな?」
「私としては出来れば深紅蜜柑とかの種か果実がほしいんだけどそれだと相当☆のランクが高くなくちゃ手に入らないよね・・・だからまずは初めてだし☆2ランクで受けてみようと思うんだけど。」
トゥリーヤは交渉の眼差しでジャケットの方を見る。
「なるほどね・・・わかったよんトゥリーヤ・ユラシルそれじゃ報酬アイテムは練南瓜の種でどうかな?」
「練南瓜の種か☆2つなのに結構良い報酬アイテムにしてくれるじゃん。よしそれで貴重品獲得獲得交渉戦を受けましょう!!」
「ちょっと待ってくれそれで良いなら俺もその条件で同じ交渉をしたい!!」
「わ・私もそれで!!」
トゥリーヤとジャケットの交渉が成立したのと同時に複数の冒険者たちがその条件に便乗しようとしている。
「うーん本来なら1人1人アピールしてもらいたいんだけどどうやらみんな早打ち系の冒険者さんたちみたいだしいいよー。」
「やったぁーこれで俺も練南瓜の種が手に入るぞ!!」
「いーや手に入れるのは私だから。」
「トゥリーヤ・・・すごいね。」
私は少し呆気にとられたような表情でトゥリーヤの方を見る。
「へへへまーこう言う交渉事は小さい時からちょっとだけ得意なんだ。」
トゥリーヤはそう言うとそれじゃやってくるねと言った顔で私に合図を送った。
「それでは只今よりトゥリーヤを始め他複数の☆ランク2貴重品獲得交渉戦早射的当て(クイックターゲット)を行うよん。対戦する団員は流し打ち銃士シェリフ・レイザーだ!!」
「現時点でのスタット街の冒険者の実力しかと図らせてもらう。」
「それでは貴重品交渉戦☆2ランク早射的当て(クイックターゲット)始め!!」
ジャケットの掛け声の中貴重品交渉戦が開始されるのだった。
「貴重品交渉戦☆2ランク早射的当て(クイックターゲット)終了参加人数15名の内合格は3名
3位テリティ・ミシェ、2位キーゴ・ストーク、そして第1位はトゥリーヤ・ユラシルだ!!」
「うぉーすげー盛り上がりだったよな。特に最初に交渉を始めたトゥリーヤ・ユラシルマジすごかった。」
「お疲れ様トゥリーヤ。すごかったよ。いろいろな意味で。」
「うーん?正直あのシェリフって人かなり手加減してたみたいだけど・・・まあとりあえずよしとするか。」
トゥリーヤはそう言うとケラケラ笑った。
「トゥリーヤ・ユラシルお疲れ様さま。」
突如道化師のジャケットがトゥリーヤのところにやってきた。
「これ報酬のアイテムだよそらっ!!」
トゥリーヤの横に置かれたのは巨大な練南瓜だった。
「これはおまけみたいな物さ、種は種で後でちゃんと渡すよん。」
ジャケットはそう言うと元の場所に戻って行った。
「さぁー残りの冒険者の諸君どんどんアピールを受け付けて行くよん。」
(トゥリーヤがアイテムをゲットしたんだし私もやらなくちゃね。)
私は心の中でそう自分を鼓舞した。
(それにしても昨日あんなに盛り上がっていたはずのマットが静かだよね)
ふとそう思いマットの事を思い出す私なのであった。




