キシリシュタイン王国出張珍品大道芸団(レアアイテムキャラバン)
「おっどうやら来たみたいだぞ!!」
スタット街の入口には冒険者およびたくさんの街人が何かが来るのを待っている。
「ちょっちょっとマット幾ら何でも前に出過ぎ目立っちゃってるよ!!」
私は今にでも飛び出して行きそうなマットに声をかける。
そんなマットが飛び出して行きそうな物とは一体何なのか?
事は3日前に遡る。
「キシリシュタイン王国出張珍品大道芸団ですか?」
私は疑問の表情を浮かべながらスクーマさんの方を見た。
「スクーマさんそれって一体何ですか?なんだか珍しいアイテムが手に入るイベントっぽい感じがするってのは私でもわかりますけど・・・。」
トゥリーヤが両腕を頭の後ろに回しながら答える。
「おいおいお前たちキシリシュタイン王国出張珍品大道芸団の事も知らないってマジかよ!!」
イマイチよくわかっていない私とトゥリーヤに代わりマットはもの凄く興奮したような感じで胸をワクワクさせている。
「ライリィー、トゥリーヤ、キシリシュタイン王国ってのはこの大陸を治めている王国の事ここからだと普通に行けばおよそ10日はかかる場所にあるんだ。そのキシリシュタイン王国が年に数回程度
出張珍品大道芸団まあ表向きはサーカス団としてこのスタット街にもやって来るんだ。」
「へぇー面白そうですね。でも出張珍品って一体どう言う事何ですか?サーカス団なら私たちの方がお金を払って観るような感じがするんですけど・・・」
説明をしてくれるスクーマさんに対して私は再び疑問を投げかける。
「ライリィーの言う通りそう言う一面もある。ただし出張珍品大道芸団と言うようにトゥリーヤが良いところをついていた通り王国からかなりはずれたこのスタット街の人々、主に冒険者たちにとっては、普段は滅多に手に入らないようなアイテムが手に入る行事でもあるのさ。」
「へぇーそんなに珍しいアイテムとかがたくさん手に入るんですか?もしかしてその中に黄金林檎とか深紅蜜柑の果実や種とかって含まれてます?」
頭の後ろに組んでいた両腕を放しトゥリーヤが訊ねる。
「あー含まれてるよ。その他にも珍しい武器や防具、魔術スキル取得に必要な魔道書何かも多数存在するよ。ライリィーどうしてもお金を集めなくてはいけない理由をかかえているのなら高額で売れそうなアイテムを手に入れて納品するってのも1つの方法だよ。」
トゥリーヤの方から私の方に視線を移しながらスクーマさんが説明してくれた。
「俺はこの先を見据えて珍しい食材アイテムを手に入れるんだ!!」
マットはそう言うとさらに興奮したように叫ぶのだった。
「あーあマットの奴すっかり1人で盛大に盛り上がっちゃってるね・・・まあ分かってた事だけど。」
飛び出して行こうとするマットを止めようとしてる私の傍でトゥリーヤが愉快そうに笑っている。
「ちょ・ちょっとトゥリーヤもマットを止めるのを手伝って・・・」
「うん?あーごめんごめんライリィー私も手に入れたいアイテムの事に夢中になってて周りが見えていなかった。」
トゥリーヤがそう言うと謝りながら私を追い抜きマットの前へと立ちふさがった。
「あっこらトゥリーヤ何するって・・・ってちょっとライリィー引っ張るなって!!」
興奮しているマットをトゥリーヤと私で元待機していた場所へと戻す。
「キシリシュタイン王国出張珍品大道芸団只今到着!!!」
先頭を馬に乗ってやってきた中年の騎士団長ぽい男性が高らかに声を挙げるのであった。




