賊(ギャング)討伐成功とその上でのライリィーの考え
「な・なんだ一体何が起こったんだ!!?」
突如の落雷に賊長が慌てふためいた顔をした。
「こ・この展開はいつもの・・・。」
しりもちをつきながらマットが言葉を失う。
「お・おいペンペンシィー娘2人は・・・って!!!」
「あそーれはいっ!!」
ペンペンシィーに抱きかかえられていたはずのトゥリーヤが勢いよく後ろに向かって足を振り上げた、
キーーーーーーーーン!!!!
「うぐがぁぐわ・・・」
ペンペンシィーは悶絶を打ってその場に気絶した。
「えっあれー賊さんどうしちゃったの?まっ良いか!!」
自分が一体何をしていたのかも分からずトゥリーヤは大声で愉快そうに笑った。
「な・こうなったら奥の手・・・・。」
「小電圧!!!」
「う・しまったもう1人娘がいたんだった・・・。」
しくじったとばかりに賊長もその場に気絶した。
「よ・よっしゃー賊討伐に成功したぞ!!」
マットが勢いよく万歳をしてその場で飛び上がった。
「うーんイマイチ状況が呑み込めないけど私たちペタン村の村長の依頼を達成したみたいだね。」
トゥリーヤもそう言うと喜びの表情を浮かべる。
「よし・・・それじゃ賊たちが盗んでいた物を回収するぞ。」
こうして私たち3人は賊たちが盗んでいた物を全て取り戻すのであった。
「おうこれは冒険者様一行、見事に賊の輩を討伐していただきありがとうございます。」
ペタン村の村長はそう言うと喜びながらお礼の言葉を述べた。
「賊たちが盗んでたものは大かた現金だけでその他は何もなかったぜ。」
「まあ恐らく私らが倒した賊の集団かなり弱い部類だったんじゃない?」
(トゥリーヤの言う通りたしかにそうだったかもしれない・・・でも今私は別の事で頭にきている)
「ところで俺たちの賊討伐の報酬ってなにかな・・・」
マットがそう言おうとしたその時!!
「強打撃!!!!!」
「いってぇーーー!!!何するんだよライリィー!!」
「村長さん私たちは報酬はいりません。ただ1つお願いがあるんです。」
「あっおい!!ライリィー勝手に・・・・」
「まあまあマットここはライリィーに任せよう。」
「何だね・・・お願いとは?」
「はい・・・それはですね・・・・。」
私はペタン村の村長に対してあるお願いをするのであった。
「スクーマさんただいま!!」
「おーライリィーお帰り心配していたんだよ!!」
飛び込む私をスクーマさんが優しく受け止めてくれる。
「悪いなスクーマのおばばペタン村で賊の討伐の依頼を受ける事になってよ。」
「ま・その原因を作ったのはマット本人なんですけどね。」
「こらうるせーぞトゥリーヤ!!」
「はははその感じなら問題なさそうだね。ところで賊討伐の報酬はもらったのかい?」
スクーマさんが私たちの方を見てそう訊ねる。
「そ・それなんだけどよスクーマのおばば。ライリィーが・・・」
「へぇーライリィー!!すごいじゃないかペタン村を困れせていた賊たちをペタン村の村民にする代わりに働く労働力にするなんて。」
「はい・・・賊になった皆さんがどうして賊になったかはわかりません。でもただ討伐しただけでは根本的な問題は何も解決しないと思ったんです。」
微笑ましい表情のスクーマさんに対して私は真剣な表情で話す。
「全く、ライリィーのせいで報酬はゼ・・・。」
「マットうるさい!!」
文句を言おうとするマットに私は一喝した。
「ぐぅ・・何だよ・・・・一体?」
「はははマットがライリィーに抑え込まれてるのって新鮮だね。」
私とマットのやり取りを見てトゥリーヤが意地悪そうに笑う。
「でもライリィーの考えた事はある意味心理をとらえている。どんな賊だって元は私たちと同じ存在なんだ。どうせなら助け合わなくちゃね。」
「スクーマさんありがとうございます。」
「ま・ライリィーらしいと言えばライリィーらしいからしょうがねーよな。」
マットはそう言うとニヤッと笑ってみせた。
「みんなそうだけどライリィーは私たちのパーティーには絶対欠かせない存在だね。」
「マット・・・トゥリーヤ・・・2人ともどうもありがとう!!」
私は2人に向けてお礼を言った。
「よしそれじゃ大蝙蝠の駆除で手にしたアイテムの納品と検索は後でやるとして、3人とも今後はどうしようって考えているんだい?」
「えっ!!とまだ考えてないよ。2人は何か考えてる。」
スクーマさんに訊ねられ私は2人に訊ねる。
「いや・・・特に思い浮かばねーな。」
「私も完璧にノープランだね。」
「そうかいそれならちょっと良い話があるんだけどね。」
「えっ何ですか!!スクーマさん。」
私のその問に対してスクーマさんは満面の笑みでほほ笑むのだった。




