トゥリーヤの申し出、そして新たなる依頼(クエスト)へ
「ライリィー!!ライリィー起きて朝だよ!!」
トゥリーヤの呼ぶ声で私は目を覚ました。
「スクーマさんが呼んでるよ。ライリィーを起こしたら来てくれって。」
「スクーマさんが分かった今行くからちょっと待って!!」
トゥリーヤに返事をして私は準備をすると下へと向かった。
「おっやっと来たか遅せーぞライリィー!!」
マットがそう言うと少し不機嫌な顔でこちらを見てきた。
「こらマット!!ライリィーに当たるんじゃないよ!!」
透かさずスクーマさんがマットに注意する。
「あははははマットあんたは昨日料理を作るのに一生懸命でほとんど食べられなかったんだもんね。」
トゥリーヤが愉快そうに笑った。
「あ・お前人の気にしてる事はっきり言うんじゃねー!!。」
トゥリーヤの言葉にマットが怒りを露わにする。
「ご・ごめんねマット。私昨日は物凄くお腹がすいてたからつい・・・」
私は申し訳なさそうにマットに頭を下げる。
「ま・分かってればいいけどよ。」
私が謝ったからか分からないがマットは少し機嫌を戻してくれた。
「あっ!!ところでスクーマさん、トゥリーヤがスクーマさんに話があるから来てくれって言われたんですけど何か重要な話でもあるんですか?」
私は思い出したようにスクーマさんに訊ねる。
「あーそうだった。2つほどあるんだけどまずは1つ目から話そうか。」
スクーマはそう言うとトゥリーヤの方を向いた。
「ライリィー、マットもしよければ私も正式にパーティーに加えてもらえないかな?」
トゥリーヤは真剣な眼差しで私とマットの方を見ている。
「集落を出る時におやじが私の事を同行させてもらえないかって言ってた事あったでしょう?正直あの時は私も突然の事で驚いたんだ。だけどここに来てライリィーが緑樹族のために自分の貯めたお金の一部を送ってくれるて言ってくれたり、初対面のスクーマさんが私の事を実の娘のように心配してくれたり、マットが高級な魔豚肉で料理を作ってくれたりして楽しい一晩を過ごせた。だから今度は私が出来る事をしたいと思ったんだ。」
「と今トゥリーヤが言った事はあんたら2人が来る前にトゥリーヤから私の方に申し出た話なんだ。」
さあどうすると言った感じでスクーマが私とマットの方を見た。
「はぁ?何今更言ってるんだ?トゥリーヤ俺はお前には小蜜蜂の巣を横取りされた貸しがあるんだ。それくらいしてもらって当然だぜ。」
マットがそう言うと当然だろうと言った顔でトゥリーヤの方を見た。
「ライリィーあんたはどうだい?」
スクーマさんが続けて私に訊ねてくる。
「わ・私もトゥリーヤが正式にパーティーに入ってくれるなら正直うれしいです。」
「ら・ライリィー!!!!!!」
突如トゥリーヤが私に向かって抱き着いた。
「ちょちょっとトゥリーヤ落ち着いて!!!」
「私、ライリィーが私たちのためにお金を送ってくれる代わりにこれからはライリィーのお金稼ぎに全力で協力させてもらうね。」
トゥリーヤはうれしそうな顔をしながら私の方を向いて笑った。
「よしそれじゃトゥリーヤが正式にパーティーに加わる事は決定だね。」
スクーマさんはパーティー表を取り出すと新たにトゥリーヤの名前を書き込んだ。
「あのトゥリーヤさん!!もう1つの話ってなんですか?」
私は再びスクーマさんに訊ねた。
「その前に3人ともそれぞれ検索をかけさせてもらうよ。」
「よし!!魔豚人の長との戦いでレベルアップした俺の能力を見せてやる!!」
「まぁ倒したのはマットあんたじゃないけどね!!」
「あっうるせーぞこの・・・・」
マットとトゥリーヤの普段通りのやり取りを見ながら私はスクーマさんの検索を待つのであった。
「よしそれじゃ3人パーティーになっての初依頼大蝙蝠の駆除元気に行っておいで!!」
「マット、パーティーリーダーとして頼りにしてるよ!!」
トゥリーヤがおちゃくった感じでマットの事を小突く。
「この野郎あんまり人の事おちょくるんじゃねーよ!!」
「スクーマさん、検索をかけてくれてどうもありがとうございました。」
私はいつもながらスクーマさんにお礼を言った。
「何のお安い御用さ、ライリィーこの大蝙蝠の駆除はトゥリーヤの弓使い(アーチャー)としての技術・・・そしてあんたが新しく習得していた魔術スキルが大きく役に立って来るからね。」
「はい!!ありがとうございます。」
「ライリィー早くしろよ置いてくぞ!!!」
「こらマットそう言う言い方しない!!ライリィー気にせず自分のペースでゆっくりとね!!」
「うん2人とも今行く・・・それじゃスクーマさん行って来ます。」
「あーライリィー言っておいで!!」
こうしてトゥリーヤを正式にパーティーに加えて私たちは新たなる依頼に向かうのだった。




