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久しぶりのスタット街とライリィーの心を込めたお金

「ただいま!!スクーマさん!!」


私はそう言って勢いよくスタット街の冒険者ギルドの扉を開けた。


「ライリィー!!一体何があったんだい大丈夫だとは思ってたけど少し心配していたんだよ!!」


スクーマさんがそう言って私の事を受け止めた。


「遅くなったなスクーマのおばば。」


マットがそう言ってボックスを背中から降ろした。


「マットあんたも無事だったのかい?」


「あっ!!なんだその言い方明らかに差別だ!!」


スクーマの態度にマットがむっとしたような顔をする。


「はははマットとライリィーの扱いって大分違うんだね。」


トゥリーヤが笑いながら最後に入ってきた。


「うん?そちらのお嬢ちゃんはトゥーリーヤ・ユラシル 16歳 弓使い(アーチャー)の少女」


スクーマさんが透かさず検索(リサーチを使う。


「いやーやっぱり冒険者ギルドのマスターすごいですね。」


トゥリーヤはそう言うと軽く頭を下げた。


「スクーマさん、トゥリーヤはね緑・・」


私がそこまで言おうとしてスクーマさんに止められた。


「あんたら3人後で私の部屋に来な。ライリィー、トゥリーヤはあんたの部屋に案内してやりな。」


「はい!!わかりましたスクーマさん。」


「おい俺は!!?」


「マットあんたは適当に散歩でもして時間をつぶしておくんだね。」


「あー畜生!!!。」


スクーマの言葉に悔しがるマットの声がギルド内に少し響いた。







「さて、待たせたね。」


それから時間が経ち私たち3人は冒険者ギルドのスクーマさんの部屋に呼ばれた。


「あのスクーマさんなぜ個室で話す事にしたんですか?」


私は疑問に思った事をスクーマさんにぶつけた。


「それはね、ライリィーあの場で話したら不味い事があったからさ。」


スクーマはそう言うとトゥリーヤの方を見た。


「お嬢ちゃんあんた緑樹族だろ?しかも緑樹族の族長と血縁の濃い。」


「なっ!!スクーマのおばばそんな事まで分かるのかよ!!?」


スクーマさんの言葉にマットが驚いた表情を浮かべた。


「なるほど、ライリィーが私の事を説明しようとした時に口止めしたのはそのためでしたか。」


トゥリーヤが笑いながらもしかし真剣な表情で答えた。


「スクーマさんとおっしゃいましたっけ?私はあなた言う通り緑樹族の現族長グラド・ユラシルの1人娘です。ただ次期族長には弟がなりますので私は基本自由の身なんです。」


「そうかい、プラタナの森に緑樹族の集落があると言う噂があったがどうやらそれも本当だったみたいだね。」


トゥリーヤの言葉にスクーマさんは納得したように頷いた。


「それでトゥリーヤあんたが2人と一緒にここに来た理由は・・・」


「ちょっと待てスクーマのおばばその前にこれを見てくれ!!」


マットがそう言うとボックスの中からある物を取り出した。


「こ・これは高級な魔豚肉デリシャスポークミート!!あんたたち魔豚人のハイオークを退治したのかい!!」


「へっへっへどんなもん・・・痛っ!!何しやがるトゥリーヤ!!」


自慢げに語ろうとしていたマットにトゥリーヤが軽く蹴りを入れる。


「たしかに私たち緑樹族の集落は魔豚人のハイオークの進軍によって占拠されそうになりました。そんな時に突如落雷があって気がついたらこうなってたって理由です。」


怒るマットを後目にトゥリーヤが説明をする。


「なるほど・・・緑樹族は無益な殺生を好まない種族だと聞いているから大変だったね。」


スクーマさんがそう言ってトゥリーヤに労いの言葉をかける。


(トゥリーヤ・・・)


私はそこまで思いある決心をした。


「スクーマさん私が今までアイテム納品して手にしたお金145万パシットありまよね?」


「えっあーちゃんとあるよ。」


「その内の45万パシットを緑樹族の集落に寄付する事は可能ですか?」


「ちょっと待てライリィー!!お前たしかどうしてもお金を稼がなくちゃいけない理由があったんだろう?」


「ライリィー気持ちはうれしいけど、私たちの集落は最小限の被害で済んだから気を使わなくても大丈夫だよ。それにライリィーは魔豚人のハイオークに戦いを挑んだそれだけで・・・。」


「トゥリーヤそう言う理由じゃないの!!たしかにお金だけ寄付するのは誰でも出来る事だと思う。だけど私はマットと私を良くしてくれた緑樹族の民のみんなに少しでも恩返しがしたいの!!だからこれは私の感謝の気持ちを込めた45万パシット・・・ね。」


「ライリィー・・・。」


「トゥリーヤ、もう知っていると思うけどライリィーは危なっかしいところはあるけれど人の事を考えられる優しい子だ。あんたがここまでプラタナの森から2人を連れて来てくれた事も含めて私から

伝書鳩メールピジョンで緑樹族の集落に送っておくけどそれでも構わないかい?」



「はい!!」


トゥリーヤははっきりと返事をすると私の方に顔を向けてこう言った。


「ライリィー・・・・どうもありがとね。」


「さあさあ今日は遅いからそろそろ夕食にしようマットちょっと良いかい?」


「な・何だよスクーマのおばば!!?」


「そのあんたが持って返って来た高級な魔豚肉デリシャスポークミートを使って何か一品作っておくれ!!」


スクーマさんはそう言うと男を見せる時だよと言った顔でマットの方を見た。


「ったくそんな事言う必要もないぜ。」


スクーマさんの言葉にマットもうれしそうに反応する。


こうしてその日は4人で楽しい夕食を送る事になったのであった。

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