無傷の弓矢作戦そして魔豚人の長(ハイオーク)との話し合いへ
「よしこの前はしくじったが今度こそ緑樹族の集落を占拠するぞ!!!」
「おおおぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」
切込み隊長の魔豚人の掛け声と共に魔豚人の進軍が再び緑樹族の集落の中に突入してきた。
「はっはっはー緑樹族とはなんと間抜けな種族なのだ。この前どう同様呆気なく突入・・・・。」
「今です!!皆さん弓矢を放って下さい!!」
「オッケー!!ライリィー!!狙撃部隊一斉に矢を放つよ!!」
「わかりました!!トゥリーヤ嬢!!!」
トゥリーヤの掛け声の元を弓矢を構えた緑樹族の狙撃部隊が一斉に矢を放った。
「ふん、そんな物効かんわ、全軍弓矢を打ち落とせ!!」
魔豚人の進軍たちは放たれた叩き落としたり掴んで受け止めたりした。
「はいお疲れ様!!」
「な・何を馬鹿な事を・・・ってあれなんか意識が遠のいて・・・・。」
切込み隊長の魔豚人はそう口を開くが早いかその場に倒れこんで眠り始めた。
それだけではない弓矢を叩き落としたり掴んで受け止めた魔豚人全員がその場に倒れ込み眠り始めたのである。
数時間前
「えっ!!魔豚人たちを無傷で倒す、ライリィーお前本気で言ってるのか?」
「うん!!本気だよマット。私がこの集落に連れて来られて来た時に感じた事なんだけど緑樹族の人たちは皆基本的に殺生をこのまない種族だってように感じたんだ。その証拠に集落の周りに結界を張って他のモンスターたちに気がつかれないようにしてた。」
そうだよねと言った感じで私は緑樹族の民全員に目を向ける。
「ライリィー殿のおっしゃる通り我々緑樹族は基本無益な殺生は好みません。なので出来れば緑樹族族長であるグラド・ユラシル出来れば魔豚人軍を統率している魔豚人の長と話し会いを持ちたいと思っておる。」
「父上同様僕も同意見です。」
グラドに続いてパウムも頷く。
「私もその気持ちは分かるよ・・・だけどそれにはまず魔豚人の長が姿を現さない事にはどうしようもないって言うか・・・」
「そうそこで私に1つ提案があるんだけど・・・」
「まさかライリィーの考えてる事がうまく行くなんてね。」
トゥリーヤがほっとしたように額のあせを拭う。
「弓矢に眠り薬をつけるとは初歩的な考えですがまさかこう言う方法で使うとは思いもしませんでした。」
パウムも事の結果に驚いた表情を浮かべている。
「緑樹族の民の皆さん安心するのはまだ早いです。これで魔豚人の長が姿を現すかどうか・・・。」
「でもライリィー!!どうやら事はうまい方向に運びそうだぜ。」
慎重になっている私に対してマットが前方に目を向けるように言ってきた。
そこには魔豚人を10倍にしたくらいの魔豚人がこちらに向かってゆっくりと歩いてやって来る。
「まさか本当に自ら出てくるなんて・・・・。」
「本当に驚きましたね・・・。」
トゥリーヤとパウムが口々に驚きの言葉を吐く。
「私は緑樹族族長グラド・ユラシルだ。そなたが魔豚人の進軍を統率している魔豚人の長で間違いないな?」
「いかにも緑樹族の長よ、我こそが魔豚人の進軍を統率している魔豚人の長である。そちらの眠り薬の弓矢の影響で我意外は皆爆睡状態じゃ。」
魔豚人の長はそう言うとさらにこちらに向かって歩みを進めて来ようとした。
「待たれ魔豚人の長、我々緑樹族は無駄な殺生は好まない出来れば話し会いで解決したいと考えているがそちらはどうか?」
「そうだな・・・我以外は実質戦闘不能状態だ。よかろうその話し会いの件乗った。」
緑樹族族長のグラドの言葉に魔豚人の長は了承の返事をした。
「よしそれではそこで待っておれ緑樹族族長グラド・ユラシルがそこまで足を運ぼう。」
グラドはそう言うとゆっくりと立ち上がり魔豚人の長が立ち止まっているところまで歩いて向かうのであった。
(さあここからは緑樹族の族長であるグラドさんに任せるしかない。)
そう心の中でつぶやくライリィーなのであった。




