魔豚人(オーク)たちの進軍
「ライリィー大丈夫!!?」
「う・うんトゥリーヤのおかげで。」
トゥリーヤの言葉に私は何とか大丈夫と言った感じで返事をする。
そして斧を投げてきた者の声のする方へ顔を向ける。
「魔豚人ですね。」
いつの間に起きていたのかパウムが声を挙げる。
「ちっもう1人目を覚ましやがったかグヒヒ。」
斧を投げてきたであろう魔豚人がさらに面白くなさそうな声をあげる。
「パウム酔いつぶれてたけど大丈夫なの?」
「大丈夫です。ライリィーさん、これでも僕は次期緑樹族の族長になる者ですよ。」
心配する私に対してパウムは安心して下さいと言った顔で笑うと続けてこう言った。
「姉上おそらく魔豚人はある程度の数いると思います。そいつはその切込み隊長的な存在でしかない。とりあえず姉上の弓でそいつをこれ以上こちらの陣地内に進軍するのを防いで下さい。
その内に僕が魔術スキルで酔いつぶれてる皆さんを起こして戦闘態勢を整えさせますから。」
「了解!!ライリィーあなたは私の後ろに隠れておいて。」
トゥリーヤにそう言われ私は急いで頷くとトゥリーヤの後ろへと隠れた。
「ふんでも起きてるのまだたった3人だ。このまま進ませてもらうぜグゥヒヒヒ。」
「そうはさせない!!」
トゥリーヤがすかさず弓矢を放つ。
「効くかそんな物ゲヒヒ。」
魔豚人は放たれた弓矢を素手で受け止めるとそのままへし折った。
「くっまさかこんな状態の時に襲ってくるとはね。こちらの気が緩んだ隙をつかれて結界を破られるなんて・・・。」
トゥリーヤが歯がゆそうに口を噛みしめている。
「よし一気に攻め込むぞグヒヒ。」
切込み隊長役の魔豚人の後ろから数体の魔豚人の姿が現れた。
(どうしようこのままじゃまずい・・・でも私、魔豚人なんて初めてみるし私なんかが・・・でも何とかしたい!!)
「姉上何とかもう少しだけ時間を・・・。」
「分かってる・・・だけどどうすれば!!」
「トゥリーヤ、ちょっと失礼するね!!」
「あっライリィー!!」
「ライリィーさん危ないです戻って・・・。」
トゥリーヤとパウムの声を背にして私は迫りくる魔豚人の進軍の方へと近づいて行く。
「ほうわざわざそちらからやられに来るとはグヒヒ。」
「魔術スキル発動小感電!!!!!」
「な・何身体が痺れて前へ進めな!!!」
「あ・あれは!!」
「姉上!!皆が目を覚ましました!!」
「パウムこれは一体?」
「父上詳しい話は後です!!全緑樹族の民に指示を!!」
「うむなるほど状況は何となく分った!!緑樹族の民よ皆の力を持って結界を破りし魔豚人の軍勢を退けるのだ!!」
「おー!!!!」
グラドさんの号令の元緑樹族の民が一斉に何かを唱え始めた。
「ま・まずいお前ら一先ず退散だこの事を魔豚人の長様に報告だギィエフ!!」
切込み隊長の魔豚人の号令のもと魔豚人の進軍は退散して行くのであった。
(よ・よかった・・・何とか魔豚人たちの進軍を阻止する事が出来て・・・)
私は安堵からかその場に座り込みそしてそのまま気を失うのであった。




