マットの試作料理第1号
「さあどうぞ!!召し上がって下さい。」
「うわぁー!!見てみてマットとてもおいしそうだよ!!」
緑樹族の人たちが出してくれた料理を見ながら私は思わず笑顔になる。
「僕たちが育てた果物や野菜なども多く使っているんです。おいしいですよ。」
パウムがそう言って説明してくれる。
「へぇー緑樹族の人って自分たちで野菜や果物を育ててるんですね。」
「はい!!緑樹族は基本五大種族の中では食料を自分たちで育てて食べると言う意味では1番ですから。」
「ねーマットあんた一体何してるの?」
トゥリーヤが用意された料理に目もくれずただひたすらに何かをやっているのを見て訊ねた。
「成り行きでここまで連いてきたとは言えこっちだけ料理にありつくってのは失礼だからな。」
マットはそう言い終わると出来たとばかりに何かを取り出した。
「こ・これは角兎の肉にお化け木野子が落とす茶茸を添えた奴。」
「俺の試作料理1号 兎肉の茶茸付けだ!!」
「えっすごい!!こんな料理私たちの中では見た事ないわ。どうやって作ったの?」
「僕たちは基本肉はあまり食べないのでこの発想は驚きです。」
トゥリーヤに続いてパウムもびっくりしたような顔をする。
「マットすごいやっぱり料理人志望ってだけの事はあるね。」
とマットの方を見ながら私は茶茸の方に目をやる。
「これ生でも食べられるのかな?」
私はそう思い茶茸をかじってみた。
「あっ!!ライリィー何して!!」
「それはそのまま食べちゃダメよ!!」
「今すぐに吐き出して下さい!!」
マットとトゥリーヤとパウムの声が重なる。
「えっ!!どうしたのみんな?」
と私がそう言いかけた次の瞬間だった。
「うっ!!何だかお腹が物凄く痛くなって・・・うぅー。」
「あー遅かったね・・・」
トゥリーヤがやっちゃったねと言った表情で私の方を見る。
「ライリィーさん、僕がお手洗い場までお連れしますね。」
「う・うーすいません。」
私はパウムに連れられてお手洗いに行くのであった。
「もうマット!!なんで止めてくれなかったの?」
「お化け木野子が落としたアイテムは基本技能スキル抽出で余分な成分を取り除いてからだ。生で食べるならそうする事は基本だぞ!!」
「えっ!!そんな事ないよね。ねートゥリーヤ、パウム!!」
「あははは、ライリィーこの件に関しては私たち緑樹族の中でも常識かな?」
「ライリィーさんには悪いですがこの件はマットさんの言ってる事が正しいと思います。」
(ううぅ私って一体どんだけ常識知らず何だろう?何か落ち込むな・・・)
「みんなどうやら揃ったみたいだな!!」
「族長・・・こちらの青年が一品作ってくれました。」
「ほぉーマット殿これはおいしそうな料理だな。私は久々に兎肉料理を食べてみたいと思っていたところだったんじゃ。」
「それでは父上そろそろ夕食を頂くとしましょう!!」
「よし!!それじゃみんな今日も1日ご苦労だった、それでは頂くとしようか!!」
「頂きます!!!」
こうして全員揃っての大宴会が始まったのである。
「ぐひひひひようやく見つけたぞ緑樹族の集落への入口を・・・」
言葉の主はそう言うともの凄く不気味な笑いを浮かべるのであった。




