マットの夢と正式パーティー結成
「魔術スキル小感電だって!!」
私が驚きの声を挙げた直後マットもびっくりしたような声を挙げた。
(これは天雷族が最初に覚える基本魔術・・・もしかして私天雷族の力を少し使えるようになってる?)
「ライリィーあんたが初めてここに来た日に検索のスキルが使える事に驚いたけどまさか
魔術スキルを習得するとはね。」
スクーマさんはそう言うと呆気にとられたような顔をした。
(どうやら、スクーマさんにも私が本当は天雷族だと言う事はバレてないみたい。)
「ライリィー!!!」
「えっ!!あはい何マット?」
突如マットに呼ばれ私は慌てて返事をする。
「俺と正式にパーティーを組んでくれないか?」
「パーティー?それならもうすでに組んでいるんじゃ・・・。」
マットの言葉に私は疑問符を浮かべる。
「ライリィー、マットとはまだパーティーの契約を結んでいないよ。液体生物の洞窟の探索に行くために護衛として付いてもらうように私がマットに頼んでいたんだ。」
(あ・・・言われてみればそうだった。)
スクーマさんに言われて私はふと思い出す。
「でもマットは何で私と正式にパーティーを組みたいって思うの?私マットのおかげで緑色液体生物の倒し方はかなりうまくなったけど正直マットの足引っ張ってる事多いし。」
私ははずかしそうな顔で俯く。
「分った。ライリィーちょっと俺の事検索使って見てくれないか?」
「えっ!!あっうん分かった。」
私はマットに言われた通りマットに向かって検索をかけた。
「マット・バァーンズ 駆け出しの冒険者基い料理人志望の青年。」
私は引っ掛かった情報を口に出して言った。
「俺が冒険者になったのは世界中のモンスターのアイテムを使って料理人として店を開きたかったからなんだ。だけど1人でやるには精々緑色液体生物や赤色液体生物くらいがやっとだったんだ。」
「そ・それは分かったけどそれならなぜ私なんかと正式にパーティーを組みたいの?」
「ここから少し南の方に行った所にプラタナの森ってのがある。そこには俺1人では行けないんだけどたくさんの食材系アイテムを落とすモンスターたちが存在するんだ。」
「そ・そうなんだそんな場所があるんだね。」
「あーだけどそこのモンスターたちは皆動きが素早くて正直液体生物たちのようには簡単には倒す事が出来ないんだ。」
「そこで私の魔術スキル小感電が必要になってくるって事?」
「その通りだライリィー!!ライリィーが小感電を発動してモンスターたちが感電している間に俺が倒す。そうすれば俺の夢に一歩近づけるんだ。」
マットはそう言うと目をキラキラとかがやかせながら私の両肩に手を置いた。
「それだけじゃないライリィーにとってもより良いアイテムが手に入って納品した時に今まで以上の大金が手に入るんだ。」
(今以上のアイテムが手に入るのか・・・・)
私は心の中でそうつぶやくと思わず顔がニヤけてしまった。
「ライリィーや、マットの正式なパーティーを組んであげな。マットが自らそう言うって事はあんたの事同レベルの仲間として認めたって事なんだからね。」
「スクーマさん・・・・わかりました。」
私はそう言ってマットの方に顔を向けた。
「マット改めてよろしくね。」
「あーこっちこそ俺のお願い聞いてくれてありがとな。」
私たちはお互い手を出し合いきつく握手をした。
「よし決まりだね。それじゃマット、ライリィー、パーティーの手続きについて説明するよ。」
スクーマさんが早速パーティーの手続きの事について話し始めた。
「パーティーは基本最大5人まで組める。あんたちはとりあえず2人からだ。」
「はい!!スクーマさん。」
「わかったぜ!!スクーマのおばば。」
こうしてスクーマの説明は続いて行くのだった。
翌日
「それじゃ、スクーマのおばば。プラタナの森に行ってくるぜ!!」
「スクーマさん!!行って来ます!!」
「2人とも気をつけて行っておいで!!」
スクーマさんに見送られながら私とマットはプラタナの森を目指すのであった。




