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魔導士クレイジャの裏切り

「火属性魔術スキル火球小弾ファイアボール!!」


連携剣技火球流雨バーニングレイン!!」


私の発動した魔術スキルをアークの剣が受け止めて連携技を発動する。しかし


「ふぅー良い汗を掻いて気持ちが良いねぇー。」


ギュルシュはまるで涼し気な表情で笑う。


「くっダメか・・・ライリィー他の魔術スキルはないか?」


「えっと・・・な・何とか出来そうなのはやってみる。」


アークに言われ私は返事をする。


「水属性魔術スキル水流鉄砲ウォーターピストル!!」


連携剣技水流竜巻ストリームトルネード!!」


「ほぉー冷たくて良い気持ちだな。」


「うそこれも効かないなんて・・・・・。」


ギュルシュのあまりにも変化のない表情を見て私は思わず愕然とする。


「ライリィー大丈夫かい?」


アークが心配そうな表情で私を見て来る。


「はぁ・・・はぁ‥大丈夫って言いたいところだけど・・・正直私がまだ使えそうな魔術スキルってほんとに数が少ないんだ。おそらくこのまま残りの魔術スキルをためしたとしてもギュルシュには全く効かないような気がする。」


私はアークの方を見ながら元気なさそうに答える。


「はぁーその様子だと使える魔術スキルはほとんどなさそうだな。退屈だ。」


ギュルシュはそう言うとつまらなそうな感じで私たちの方を睨む。


「よしそれじゃ遊びは終わりだお前たち2人を瞬殺して世界五大宝石を奪わせてもらおうか。」


ギュルシュはそう言うと両手短剣を高々と上げ攻撃の姿勢をとる。


「ライリィーいちかばちかだ、鍛冶部族ドワーフの稽古で使ったあの魔術スキルを発動してみせてくれ!!」


「えっでもそれじゃ下手したらマットが大変な事に・・・。」


「大丈夫!!僕はライリィーを信じてる!!」


「マット・・・分ったやってみるね!!」


「何をぶつぶつ話している!!それではいくぞ!!」


ギュルシュが物凄いスピードで私とアークに向かってやってくる。


「水属性魔術スキル酸性水撃アシッドスプラッシュ!!」


連携剣技酸性流雨アシッドシャワーレイン!!」


私の発動した魔術スキルをアークの剣が受け止めて連携技を放つ。


「なっ!!しかしこの程度大した事な・・・。」


ギュルシュがそう言い終わろうとしたその時だった。


「火属性魔術スキル火山噴火バーニングイラプション!!」


(えっ!!)


次の瞬間私の目の前は真っ暗になった。




「ら・ライリィー・・・・ライリィー!!」


アークの声で私はゆっくりと目を開けた。


一体何が起こったと言うのであろうか?


「ら・ライリィーよかった何とか危機一髪でライリィーの事を守る事は出来たみたいだ。」


そう言ったかと思うとアークは私を庇うようにその場に倒れこんで気を失った。


「クレイジャ何のマネだ?」


ギュルシュの声が聞こえ私はそちらの方に何とか目を向ける。


そこには軽傷を負ったギュルシュの姿があった。


「いやはやごくろうだったギュルシュよ。私の世界五大宝石集めの協力の駒になってくれて。」


(えっ?どう言う事?なんでクレイジャがギュルシュを攻撃・・いえ私たちと巻き添えにギュルシュに火属性魔術スキルを発動したの?)


私は起きている状況が呑み込めず戸惑いを隠しきれない。


「我が手にやどりしワーブス紅玉ルビーよ、近くにある五大宝石を呼び戻したまえ!!」


クレイジャがそう唱えたかと思うと・・・私の持っていたホルスカ緑柱石エメラルドとサーシェル真珠パールがクレイジャの元へと飛んでいった。


「クレイジャ・・・貴様この俺をギュルシュ大盗賊団を嵌めたと言うのか?」


ギュルシュが険しい目つきでクレイジャの方を睨みつける。


「嵌めたとは人聞きが悪いなギュルシュよ。お前たちが勝手に私の情報を鵜呑みにしたのだ。」


クレイジャはそう言うと手元に会った世界五大宝石3つを異空間らしき中に消すと一言こう言った。


「さて私の用は済んだ。それにしてもそちらの魔術師メイジ騎士ナイトの2人にはギュルシュの隙を作らせる役割をしてもらって感謝している。いくらギュルシュ大盗賊団団長のギュルシュであっても軽傷でも追えば私を追いかける事は無理だからな。」


「なるほどそうか・・・鍛冶部族ドワーフを襲わせてたのは自分が五大宝石を持っていないと言う事を俺に誤認させるためだったと言う理由か。」


ギュルシュがまんまとやられたと言った表情で再びクレイジャを見る。


「さてそれでは私は残り2つの世界五大宝石を探し出すとしよう。」


クレイジャはそう言ったかと思うとその場から姿を消すのであった。


(・・・・奪われちゃった私たちが苦労して集めた世界五大宝石を・・・)


私は心の中でそうつぶやくとそのまま意識が遠のいてそのまま意識を失うのであった。






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