風系魔術スキル空圧流(エアロストリーム)!!
「よし、それじゃ騎士もどきの青年今すぐぺしゃんこにしてやるから待ってな!!」
「みんななるべく身を寄せ合って固まって防御体勢をとって!!」
私はみんなに指示を出す。
「そうはいかないね!!円月輪!!」
メドリーと呼ばれた鶏冠頭の女性がこちらに何やら武器みたいな物を投げてくる。
「結界!!」
ムクトが透かさず結界のスキルを発動するしかし・・・。
「甘いね、私の円月輪は通用しないよ!!」
「速射!!」
トゥリーヤが円月輪を落とすべく弓矢を放つ。
「へぇー少しはやるみたいだね。」
トゥリーヤの速射に気がついたからだろうかメドリーが円月輪を呼び戻したかのように自分の手元におさめる。
「私の結界をすり抜けるですって!!」
「しかも自分の意志でそれを操作する事が出来るなんて!!」
メドリーの円月輪にそれぞれ驚きの声を挙げるムクトとトゥリーヤ。
「な・なんて武器なんだよあれ!!マジ反則すぎるだろ!!」
「よそ見をしていて良いのかな?」
「マット後ろ気をつけて!!」
「なっ!!」
カキィーン!!
マットを背後から攻撃しようとしたサシンサをアークが止める。
「ほぉー俺の気配が分かるのか・・・。」
サシンサはそう言うと自分が元いた位置へと瞬間的に戻った。
「アークサンキューな。」
「あーマットだけど正直向こうはムクトの結界お構いなしに攻撃してくる事が出来ると言う理由か・・・。」
アークが前を向きながら相当厄介だなと言った顔をする。
「へぇーサシンサあんたの攻撃が読まれるなんて珍しいじゃないのさ。」
「黙れ!!メドリーお前の円月輪も防がれたではないか。」
「おいお前ら俺の攻撃準備の邪魔をするなら一緒にぺしゃんこにしてやるぞ!!」
ボーマーがそう言いながら他の2人をせめる。
「おい、あいつら1人、1人の実力は俺たちより高そうなのに何やらもめてるな。」
「恐らく1人、1人の実力は私たちよりも上かもしれないけど、それ故にそれぞれが自信過剰で連携をとる事はやはり考えてないみたいね。」
「ライリィーねぇー何か打開策とかない?正直私の弓矢攻撃じゃ相手にダメージを与えられる事も出来ないと思うんだ。」
「トゥリーヤ同様僕の剣技で攻撃しようにもあのボーマーとか言う大男が何かしかけているみたいで下手に身動きをとるのは正直危険だよ。」
みんながそれぞれ相手の様子を窺いながら私に声をかけて来る。
(とりえあず、メドリーとサシンサの攻撃パターンは少しだけど分った、後はボーマーの攻撃準備がどんな物かをもう少し気を付けて見るべきだよね。)
「とりあえず今はまだ防御体勢を固めて!!」
「分ったぜライリィー!!」
「マット、トゥリーヤ、僕の後ろに隠れてあのボーマーって言う大男の攻撃を何とか防いでみせるから!!」
「了解アークやっぱ騎士は役に立つわ。」
「ライリィーごめんなさい私の結界が通用しないばっかりに。」
「気にしないでムクト、ムクトの結界がうまく活かせる方法がないか考えてみるから。」
私はムクトにそう言いつつボーマーの攻撃準備の様子を注意深く探る。
(あのボーマーって言う大男どうやら自分の中に大量の空気を吸っているように見えるな。)
「おいあのボーマーって言う大男なんか少しずつだけど身体が大きくなって行ってないか!!」
マットがボーマーの方を見ながらそう言う。
「へっへっへ俺の最大級の攻撃を受けて見ろ!!」
ボーマーはそう叫んだかと思うと何やら技を発動させた。
「喰らえ!!風船爆弾!!」
ボーマーの大きくなった巨体がアークに向かって接近して来る。
「アークそのまま剣を真っすぐボーマーに向けて構えておいて!!」
「えっ!!わ、分ったよライリィー!!」
私の指示にアークが慌てながらも了解する。
「おーしぺしゃんこにしてや・・・。」
「風系魔術スキル空圧流!!」
「なっなにぃー!!」
私の魔術スキルに驚くボーマー。
「アークそれを剣に纏って突き刺して!!」
「よし!!いけぇー!!」
アークはそう叫ぶと剣をボーマーの腹目がけて突き刺した。
「!!まずいよけるぞ!!メドリー。」
「!!言われなくてもそのつもりサシンサ!!」
サシンサとメドリーがそう言って透かさず後退しようとした。
「ムクト、あの2人の後ろに結界を張って!!」
「分かったわライリィー!!」
私に言われた通りムクトが後退したサシンサとメドリーの後ろに結界を発動した。
「アーク勢いよく剣を引き抜いて!!」
アークが私の空圧流を纏った剣を勢いよく引き抜く。
「う・・・うぉーーーー!!!」
ボーマーが物凄い勢いで飛んでいくとムクトが発動した結界に反射してそのままサシンサとメドリーを巻き込んだ。
ブバァーーーーーーーン!!!!
物凄い破裂音と共にその場に倒れこんで意識不能になっている3人の姿が目に入った。
「やっ・・・やったのか?」
信じられないと言った様子でマットが叫ぶ。
「やっやったぁーライリィーとアークそしてムクトの連携で相手側3人一気にやっつけたよ!!」
トゥリーヤがその場で飛び跳ねて喜ぶ。
「ラ・ライリィーどうもありがとう。」
ムクトが驚きながらも私にお礼を言う。
「言ったでしょムクト。必ず結界を活かせる方法を考えるって。」
「えっ!!えー本当にどうもありがとう。」
「ほぉーまさか我がギュルシュ大盗賊団の主要メンバー3人を一気に倒すとはね。」
ギュルシュの声を聞き私たちの間に再び緊張した空気が流れる。
「面白いこれなら俺もしばらくぶりに少しは楽しむ事が出来るかな?」
ギュルシュはそう言うと私たちを見回しながら不気味な笑みを浮かべるのであった。




