ギュルシュたちの要求、そしていざ対決の場へ
「そ・それで奴ら一体どこまで来てると言うのだ?」
「ははぁーそれが集落のす・・・。」
特攻長のディロスがボルガンさんにその事を伝えようとした時だった。
「鍛冶部族の諸君久しぶりだね。その節はどうも。」
ふと鍛冶部族の集落全体にある人物たちの状況が映し出された。
「ギュルシュか・・・なぜ団長様自らがやって来た?しかも主要メンバーだけを引き連れて!!」
ギュルシュと見られる人物の姿にボルガンさんが険しい口調で訊ねる。
「なぁーに対した事ではないさ。そちらに世界五大宝石を2つ所持していると言う冒険者パーティー一行がいると聞いてね。ワーブス紅玉もろとも3つ全部頂こうと思ってさ。」
ギュルシュはそう言うとうれしそうに不気味な笑みを浮かべた。
(な・・なんで私たちが世界五大宝石を2つ持っている事を知ってるの?他の所では話してないのに・・・。)
「なぜ?そちらに世界五大宝石を2つ所持していると言う事を知っているのといかにも驚きの様子であるな?それは私が常に鍛冶部族の郷の辺りを監視する結界をはっていたからだ。」
魔導士のフードを被った人物がそう言って説明をする。
「へん!!情報を知っているのがお前らだけだと思うなよ。こっちも今しがたお前らの話を聞いていたところだ。」
「もちろんそれも知っている。と言うよりそうなるようにこちらが予想していたと言った方が話が早いか。」
「な・何だって!!」
恐らく魔導士クレイジャだと思われる人物のこの発言にマットが驚きの声を挙げる。
「はっはっはーギュルシュの言う通りだったぜ。こう言うアホ丸出し見たいな奴は自らの手で踏みつぶした方が面白そうだ。」
「ふんボーマーデカい肉の塊はそこで眠って居ろこのサシンサが全て片付けてやる。」
「なんだとサシンサてめぇー!!」
「全くお前ら少しは落ち着いたらどうだい?だけど私としても日ごろのうっぷんを晴らすにはまあ丁度よい感じかもね。」
鶏冠頭の女・・・おそらくメドリーが含みを込めた言葉をつぶやく。
「そっちの望みはなんじゃ・・・。」
ボルガンさんが何かに気を使うように慎重に言葉を発す。
「ちょっとちょっと何でそんなに慎重になってるのさ?これはただの映像だろう?」
トゥリーヤが慎重になっているボルガンさんに声をかける。
「おっと言い忘れていたが、私はこの鍛冶部族たちの郷を監視すると同時にある爆弾を仕組んでおいた。そちらが万が一要求をのまなかったり勝手な行動をしたりしたら私が容赦なく爆弾を発動する。」
「なっなんだってそんな事が出来るのはよほど高度な魔導士に限られるはず・・・。」
アークが驚き隠せないながらも何とか冷静に思考を働かせようとする。
「そう私はその限られた魔導士と言う理由だ。」
「まあそう言う理由だ。これでそちらはこちらの要求に従わざる得ないと言う事になる分ったな?」
「て・てめぇーらふざけ・・・うぐぐ。」
「わかりましたわ。そちらの要求をのみましょう。一体どうすれば良いのかしら?」
文句を言おうとするマットの口を塞ぎながらムクトが訊ねる。
「ほほぉー物分かりの良い者もいるみたいだな。」
ギュルシュはそう言うとこう言い放った。
「冒険者パーティー一行お前ら5名だけで我らの待っている場所まで来い!!」
「ついでに補足だそちらが所持している世界五大宝石2つをしっかりと分かる形で持って来るんだ。言っておくが偽物を見せつけた時点で鍛冶部族の郷にしかけた爆弾を発動する。」
「・・・分かりましたわ。ライリィー、ホルスカ緑柱石とサーシェル真珠を鞄から取り出してくれないかしら?」
「う・うん分かったよムクト。」
私はムクトに言われた通りいつも大切に保管してある2つの宝石を鞄から取り出した。
「これです。本物かどうかちゃんと確認してみて下さい。」
私は緊張しながらもはっきりとした口調で映像に映っているギュルシュとクレイジャたちに告げた。
「これは紛れもなく本物の世界五大宝石の2つ。良かろうそれでは今から私が指示するように従って
冒険者パーティー5名だけでこちらに来るんだ。」
「わかりました。みんな向こうの指示に従おう!!」
「ほら3人とも元気がないですわよ。私たちが向こうを降参させればよいだけの話だわ。」
「・・・まっそっか大変だけどやるしかないよね。」
「僕たちの手に鍛冶部族の人たちの命がかかってるんだもんな。」
「や・やってやるぜ!!」
私とムクトの言葉に他の3人がそれぞれ答える。
「かたじけない・・・よろしくたのむ。」
ボルガンさんを始め鍛冶部族全員が私たちに頭を下げる。
「大丈夫です・・・私たちが絶対勝利してみせますから。」
「よしそれではこちらの指示に従って動いてもらおうか!!」
こうして私たちはクレイジャの指示の元ギュルシュたちとの対決の場所へと向かうのだった。




