ふさがれた通路
「よし!!ライリィーもうすぐ出口だ!!」
「うん・・・そうだねマット・・・」
私たちは洞窟の入口および出口付近まで戻ってきた。
「おい!!ライリィーお前大丈夫か?回復薬使ったのに疲れ切ってる感じだぞ?」
私の様子を見てマットが心配そうに声をかける。
「ははは・・・大丈夫ちょっと私としては頑張りすぎちゃっただけ・・・。」
マットに心配をかけまいと私は出来る限りの笑顔でマットの方を見る。
「まあ・・・正直俺とした事が階級アップの事を強く考えていてお前の力量の事や体調の事考えてなかったからな・・・よしちょっと待ってろ。」
マットはそう言うとその場にしゃがみこんだ。
「えっマットそれってもしかして・・・」
「もしかしても何ももないほら俺がおぶってやる。」
マットは早く乗れよと言った感じで私の方を見て来る。
「う・うんありがとう。それじゃお言葉に甘えるね・・・。」
私はゆっくりとマットの背中に乗っかった。
マットは私をおぶるとゆっくりと歩き出した。
「ねぇーマット正直私重くない?」
私は心配そうにマットに訊ねる。
「あん?お前俺の事バカにしてるのか俺は小さい頃から弟や妹のおもりをよくさせられてたからこれくらい何てことない。」
「えっマットって弟や妹がいるんだ。」
「まあだけど弟や妹に比べたら正直幾分か重いかもしれないけどな。」
(そうだよね。やっぱり私って重いよね・・・)
「さあ出口が見えたぞ!!ライリィー少しだけ急ぐからしっかり掴まってろよ。」
「あっうん・・・分った。」
マットの言葉に私は返事をする。
その時だった!!
ゴォーと言う何とも言えない音が洞窟の入口および出口付近から聞こえてきた。
「お・おい嘘だろう!!」
マットの驚いたような声が聞える。
「マット・・・一体どうした・・!!!」
そこまで言って私は言葉を失った。
今までに見た事もないくらいの大量の緑色液体生物の大群がこちらに向かって押し寄せて来ているのだ。
「ら・ライリィー引き返すからしっかり掴まってろよ!!」
マットは私をおぶったまま今まで戻ってきた道を再び勢いよく走り始めた。
「マット・・どうしてあんなにたくさんの緑色液体生物の大群が!!」
「分からねえー!!たしかに俺たちは緑色液体生物は相手にせずに洞窟の奥深くまで行って拠点を張ってた。だけどそれにしてもあんな大量の緑色液体の群れは見た事がねー!!」
「どうするのマット!!?」
「とりあえず洞窟の最深部まで逃げるしかないだろう!!」
マットは私おぶったままそう言うと走力向上を発動した。
「はぁはぁーマジで洞窟の最深部まで来ちまったぜ。」
緑色液体生物の大群から見えない岩影に来るとマットは背中からゆっくりと私を地面に下した。
「ねぇーマットどんな感じになってるの?」
私はマットに現在の状況を訊ねる。
「正直!!道を大量の緑色液体生物たちがふさいでいる状況だ。完全に閉じ込められたって事だな・・・。」
私の問いかけにマットはかなり渋い表情を浮かべた。
「ライリィー!!とりあえずここで隠れて少しでも体力を回復する時間に当てよう。そうすれば正直かなり大変な事にはなると思うけど、緑色液体生物を2人で全部倒して再びここを出よう。」
「分ったマット・・・私なるべく早く体力を回復出来るようにするね。」
「あー俺は緑色液体生物たちの動きを見てるから、その間に体力を回復させておいてくれ。」
まさか緑色液体生物の大群に洞窟の通路をふさがれるとは。
しかしこれは大変な展開のほんの序章に過ぎなかったと言う事を私たちはこの後思い知らされる事になるのである。




