Girl's Story あなたはどんな人?
キュルル、と小さな音が腹の底から鳴った。空腹が、もはや警鐘ではなく、当たり前の風景のように少女の中で居座っていた。
まともな食事にありつけたのは──もう五日も前のこと。最後に口にしたのは、毒があるのかも判然としない、道端の雑草だった。
身に纏うのは、布とは呼べぬほどのぼろ切れ一枚。裂け目から冷たい風が容赦なく吹き込み、痩せた肌をなぞるたびに、少女の体温はじわじわと奪われてゆく。
栄養も熱も、すでに底を尽きかけているこの身では、自ら火種を起こすことすらできない。やがて訪れる本格的な冬が、どれほど過酷なものとなるのか──想像するだけで、唇が震えた。
「……はぁ。お腹、すいたな……」
ぽつりと零れた声は、小鳥のさえずりもない寂れた風景に、虚しく吸い込まれていった。
その声の主、ひとりの少女は、町へと続く街道の端──枯れ草がまばらに茂る、ひと気のない小高い土の上に座り込んでいた。
長く流れる銀の髪。その下の顔には、赤と碧、二つの光を宿す不思議な瞳。栄養失調で痩せこけたその肢体は、まるで一陣の風でも吹けば、どこかへ飛ばされてしまいそうだった。年齢相応の体格にも届かぬ小柄な体を、少女──リアは丸めていた。
彼女は亜人族だった。そして、この大陸を支配する人族にとって、亜人は“蔑むべき存在”として長らく扱われてきた。
それがいつ、どこから始まった差別なのか、正確な記録は残っていない。神話の時代──およそ千年前の出来事に起因するという説もあるが、それを証明できる者は、現代においてはほとんど存在しない。
理不尽。あまりにも曖昧で、あまりにも暴力的なその差別に、リアは逆らう力を持ち合わせていなかった。そもそも、いまこの瞬間を生き延びることで精一杯なのだ。食べるものがない。寒い。誰も助けてはくれない。ただ、それだけの現実が、少女を苦しめていた。
「今日は……町に行ってみようかな。怖いけど、このままじゃ、きっとお腹が空いて……死んじゃうかも……」
恐怖よりも飢えが勝るようになった。それが、どれほど追い詰められた状態なのか、彼女自身も分かっていた。
──リアは、元からひとりだったわけではない。
この地から遥か北方に位置する森。その森には不吉な異名がつけられていた。『呪いの森』と。人族はその名に恐れを抱き、足を踏み入れようとしなかった。だが、実際の森の中は至って静かで穏やかだった。そこには数十人の亜人族たちが肩を寄せ合い、平和な生活を営んでいたのだ。
人族の支配下にあるアイラフグリス王国。その中で、亜人が安らかに暮らせる場所などほとんど存在しない。その森は、亜人にとって『最後の安息地』とも呼べる聖域だった。
リアは物心ついた頃から、そこで暮らしていた。本当の家族の記憶はない。けれど、寂しくはなかった。同年代の友達もいたし、世話をしてくれる優しい大人たちもいた。そして、自分の名前──『リア』という名は、森に住む占術師から教えてもらった、本当の自分の名前、たった一つの大切な宝物だった。
だが、その平穏は長くは続かなかった。
亜人が暮らしていると知った人族が、兵を率いて森を焼き払いにやってきた。炎が木々を呑み、剣が命を断ち、血が土に染み込んだ。逃げ遅れた仲間たちは殺され、生き残った者は奴隷として売り飛ばされた。再び人族が築く新たな町の礎として、森は完全に消されたのだ。
リアも、捕まったひとりだった。
まだ十歳の少女。成長途中とはいえ、その整った顔立ちは一部の者たちにとって“商品価値”があった。そんな需要が、現実に存在する。だからこそ、リアは買われた。連れて行かれたのは見知らぬ土地。そして、湖。
「汚れてるな。湖で洗ってこい」
そう命じた男の笑みは、爬虫類のようにねっとりと湿っていた。
初めて売られた時、男と二人きりになった時にリアは何度も身体を触られた。服の上から、時には素肌に直接──怖くて、気持ち悪くて、寒くて、泣きたくても声は出なかった。
湖で震える身体を必死に洗っていた時、ふと振り返ると、男は馬車の荷台に頭を突っ込み、何かを探していた。
今なら逃げられる──そう判断したリアは、裸のまま地面に投げ捨てられていた布切れを掴み、震える手で身に巻きつける。
靴などない足裏は、石や枝で傷だらけだった。それでも、走った。痛みなど構っていられない。戻れば、また触られる。いずれ、もっとひどいことになる。
数十メートル先、怒声が追ってくる。男がリアの逃走に気づいたのだ。
(捕まったら、殺される……絶対に、嫌……!)
冷たい風に濡れた肌が刺されるように痛む。けれど、リアは走る。ひたすら、走る。まだ見ぬ未来に希望を託して。まだ知らぬ“普通の幸せ”を夢見て。『もっと、楽しいことがしたい』、『もっと、美味しいものを食べたい』、『友達がほしい。恋──ってやつも、知ってみたい』、だから、諦めない。
ズキン、ズキンと脈打つように疼く足裏。擦り剝けて潰れた皮膚は、歩くたびに悲鳴を上げる。冷たい泥が傷口に染み込み、喉奥から吐き気が込み上げる。それでも──それでもリアは、闇の中をただひたすらに駆け抜けていた。
どれほど走っただろうか。夜を幾度も超えたかのように感じるほどの時間が過ぎた頃、ついに背後から迫っていた人影は消えた。追い続けていた男も、ついに諦めたらしい。
あれから約三年──
リアは独りで生きてきた。人目を避け、影の中で息を潜めながら。まれに食べ物を分け与えてくれる者もいたが、それはほんの一握りの例外でしかなかった。ほとんどの人間は、彼女の姿を見れば忌々しげに眉をひそめ、石を投げ、あるいは殴りつけ、蹴りつける。その冷酷な仕打ちに、リアはいつしか『人の優しさ』を信じる心を失いかけていた。
だが──飢えが限界に達した今日、彼女は決意する。町に行こうと。危険は承知の上だった。だが、運がよければ、路地裏や空き家に身を潜めながら、冬の寒さと雨風を凌ぐことができる。町の片隅には、まだ見ぬ『生きる術』が転がっているかもしれない。
見つかれば、今度こそ終わりだ。──それでも、何もしないよりは『まし』だった。
リアは静かに腰を上げると、行商人たちがよく馬車を停めて休む裏通りへと忍び寄る。日が沈むまで身を潜め、夜が帳を下ろした頃、馬車の荷の隙間に身体を滑り込ませる。脈打つ心臓の音を必死で抑えながら、行商人の眠りを確認し、闇に紛れるようにして荷の中へと潜った。
翌朝。
馬車が軋む音と共にゆっくりと動き出す。やがて町の門を抜け、リアは──ついに人の町へと足を踏み入れた。
荷下ろしのために馬車が停車し、行商人が商人仲間と談笑している。いまが唯一の好機だった。リアは息を吸い込み、思いきって荷の間から飛び出すと、振り返ることなく駆け出す。
──だが、今回ばかりは運に見放されていた。馬車が停まっていたのは、兵舎のすぐ傍。数多の兵士や騎士が行き交う場所だった。
突然現れた小さな影に、ひとりの騎士が気づき、鋭い声を上げる。
「おい、待て!」
リアは慌てて身を翻すが、町の構造など知るはずもない。迷路のような路地を彷徨ううちに、あっという間に追い詰められてしまった。
兵舎の裏、誰も通らぬ狭い路地裏。そこで彼女を捕まえた騎士の男は、まるで遊び道具を見つけた子供のように口の端を吊り上げた。
「ははっ……やっと捕まえたぞ、この薄汚い亜人め」
その言葉と同時に、男の拳がリアの頬を打ち据える。バキッという、信じがたいほど鮮烈な音が響いた。
「ぎゃっ……すみません、すみませんっ……!すぐに、すぐに出ていきますから……!」
必死の懇願もむなしく、男は容赦なく殴りつける。
「うるせぇんだよ!亜人のくせに口を利くな!」
頬に、腹に、全身に衝撃が叩き込まれる。鈍い痛みが皮膚を越えて内臓を揺らし、息を吸うたびに胸が軋んだ。飢えて空っぽの胃が、殴られるたびに逆流するような感覚を生む。喉の奥から込み上げる唾液と血が、口端から垂れて地面に滴った。
「ごめんなさい……ごめんなさい……」
「黙れっつってんだろ、このゴミが!」
何度も何度も謝った。だがその言葉は届かず、むしろ嘲るように暴力は続いた。
しばらくして、同じく鎧姿の男が二人、騎士の背後から現れた。
「お?なんか楽しそうなことしてんじゃん。そいつ野良か?」
「ああ。荷馬車に潜り込んで町に入りやがった」
「へぇ……俺もムシャクシャしてたとこだ。ちょっと混ぜろよ」
そして、三人目。彼らはまるで何の感情もなく、リアを『遊び道具』として扱い始める。
一人は足を執拗に踏みつけ、骨が軋む感覚を伴って鈍い痛みが広がる。一人は腹や胸を何度も蹴りつけ、肺から息が漏れるたびに空気が熱く焦げたように感じられる。そして、もう一人は頭を足で押さえつけ、汚れた地面に顔を擦りつける。
「も、もう……やめて……くだ、さ……死んじゃいます……」
「あぁ?亜人が死んでも誰も困らねぇだろ?」
嗤う声。靴音。唾を吐く音。世界のすべてが、リアの存在を否定していた。
数分が永遠に思えるほどの暴行の後、ようやく三人は疲れたのか、手を止めた。そして、男の一人が周囲を見回しながら、不意に言った。
「……なあ、森に連れてって続きやらねぇか?ここで死なれると、処理が面倒だ」
「それもそうだな。よし、野良の亜人を見つけたってことで、森に捨てに行くか」
そう言いながら男は、地面に倒れたリアの髪を無造作に掴み、まるで物を引きずるかのように町の門へと歩き出す。
地面を擦る音。ちぎれそうなほど引っ張られる髪の痛み。身体はもう、動かない。
(……だれか……たすけて)
それは──風さえも気づかぬほどに、かすかで弱々しい声だった。
痛みに軋む身体を無理に動かしながら、リアはよろめく足取りで男たちの後を追う。意識は霞がかかったように朧で、視界もぼんやりと揺れていた。どれほど歩いたのかも分からぬまま、気づけば町の外──木々が鬱蒼と生い茂る大森林の奥深くへと踏み込んでいた。
人目を避けるように森の中を進んだ先で、ひとりの騎士がリアを地面へと荒々しく突き飛ばす。乾いた音が響き、背中に走った衝撃にリアは呻きもせずただ蹲った。
──怒声が降り注ぐ。
それは、暴力の幕開けを告げる合図だった。躊躇なく振るわれる拳と蹴り。木の葉が震える音さえも、彼らの怒号と鈍い打撃音に掻き消されていく。
(……ああ、もう……)
意識は霧のように薄れ、感覚も麻痺しはじめていた。痛みすら遠くなり、身体はまるで自分のものではないかのように重い。ただ、ぼんやりと──朽ちていく心の奥で、リアは悟っていた。このまま、自分は『消えてしまう』のだと。
けれど──その時、不意に聞こえた。
「おい!あんたら、何してんだよ。そんな小さな子を痛めつけて……恥ずかしくないのか?それとも、よっぽどのことをこの子がしたって言うのか?」
幻聴だろうか。いや、そうに違いない。自分は亜人で、人間の騎士たちに痛めつけられている。その自分を庇うような言葉を、まして人族の誰かが騎士に向かって放つなんてあるはずがない。リアはそう思った。
──これは、死の間際に見る幻想か。かつて夢に見た、誰かに助けられるという子供じみた妄想が生んだ幻か。王子様が現れて手を差し伸べてくれる、そんな『おとぎ話のような終わり』なのだろうかと。
もはや何も分からない。力は抜け、痛みも遠のき、身体は泥の中へ沈むように重たく──ただ静かに、静かに、リアの意識は闇の底へと沈み込んでいった。
──そして。
「……………?」
目を開けたとき、そこは見覚えのない場所だった。
身体にはやわらかな布が巻かれていて、まるで母の腕に抱かれているかのような温もりがあった。不思議なことに、全身を苛んでいた痛みは消えている。それどころか、腫れも、擦り傷も、まるで初めからなかったかのように綺麗に治っていた。
視線を巡らせると、そこはひと気のない朽ちかけた建物が並ぶ場所。打ち捨てられた廃村のようだった。空気には木々の香りとわずかな湿気が混じり、風が揺らす草木の音だけが、かすかに耳に届く。
心細さに胸が締めつけられる。立ち上がろうとしたその時──ジャリ、と小石を踏み締める音が静寂を破った。
咄嗟に顔を上げ、音のした方を見やる。そこに立っていたのは──ひとりの少年だった。
黒髪に黒い瞳。見慣れぬ、けれど明らかに上質と分かる黒い衣服に身を包んだその少年は、リアを見て柔らかく微笑んだ。整った顔立ちには敵意も驚きもなく、ただ純粋な『やさしさ』が宿っている。
「やあ、こんにちは。……具合はどうだい?」
たった、それだけの言葉。だが、リアにとっては──まるで胸を撫でられるような、ぬくもりを感じる一言だった。
これまでずっと、吐き捨てられる怒声と罵倒しか浴びてこなかった。温かい言葉など、もう一生かけても自分には縁がないと、どこかで諦めていた。けれど、今──目の前の少年は、何の打算もなく、自分に声をかけてくれている。
その後、少年は名を愁と名乗った。
彼は人族でありながら、リアに差別的な意識を向けることもなく、むしろ自然に距離を詰め、気遣い、そして優しく微笑みかけてくれた。
──そんな人は、初めてだった。忌み嫌われ、怖れられ、獣のように見られてきた自分をただひとつの命として扱ってくれた人が。
差し出された手を、リアはおずおずと握り返す。細く冷たい自分の手を包むように、彼の手がそっと握り返してくれた。その温もりは、不安の影を淡く照らす焔のようで、胸の奥がじんわりと熱を帯びた。
そうして導かれた先にあったのは、外見こそ朽ちかけた木造の廃屋──けれど、その扉の内側は、まるで別世界のようだった。ほのかに香る湯気の匂い、柔らかな照明の明かり、きちんと整えられた調度品。廃村のただ中とは思えない、温かな空気と清潔さに満ちた空間がそこに広がっていた。
(こんな綺麗な場所、わたしみたいなのが入っていいのかな……)
砂埃や泥、こびりついた血のにおい。日に焼け、荒れた肌。まともに鏡も見られないほど、自分は汚れている。けれど愁は、そんな遠慮するリアを相変わらずの優しい声で迎え入れてくれた。
──そして今、リアは浴室にいる。
湯気がゆらゆらと立ちのぼる浴室。湯船に張られたお湯は肌に心地よく、淡く甘い香りの石鹸が空気を包み込む。このあたたかさ、清らかさ、美しさ。あまりの幸福に、思わずリアは天を仰いだ。
(まさか……死んじゃって、天国に来たのかな……)
そっと手に取った石鹸で、優しく体を撫でるように洗っていく。ぬるりと泡立つその感触に、体が少しずつほぐれていくのを感じた。
「はぁ……気持ちいい。でも……どうして、こんなによくしてくれるんだろう……?」
次に手に取ったのは、髪用と書かれた二種類の石鹸。片方で洗い、もう一方で仕上げるのだという。ぬるま湯に濡らした髪に泡をのせると、流れ落ちる水がたちまち濁り、灰色がかった汚れが湯に溶け出していった。
「……こんなに、汚れてたんだ……」
胸がぎゅっと縮む。──それでも、愁はあの場所から自分を抱えて運んでくれたのだ。
(きっと、酷い臭いもしていたよね……)
羞恥と申し訳なさに、リアの頬はみるみる赤らんだ。慌ててもう一度、髪と体を洗い直す。今度は念入りに、ごしごしと、隅々まで。
最後に使ったもうひとつの石鹸は、泡こそ立たないが、驚くほど髪が滑らかにまとまっていった。
「わあ……すごい……全然ひっかからない……!それに……いい匂い……。これなら、もう臭ったりしないよね。……うんっ!」
ぱしゃり、と水音が弾ける。
鏡などなくても分かる。今の自分は、あのときの泥だらけの姿とはまるで違う。これでもリアも、女の子なのだ。まして、助けてくれた相手があんなにかっこいい人だったのだから。
「八乙女 愁さま……強くて、優しくて……まるで昔、森で聞いたおとぎ話のお姫さまを救う王子さまみたい……」
ぽつりと呟きながら、リアは湯船に身を沈める。湯の温度はちょうど良く、冷えていた体の芯からじんわりと温まっていく。それはまるで、凍えた心を包む春の陽光のようだった。
──でも、こんなにしてもらって、本当にいいのだろうか?
次第に沸きあがる不安。清められた体をもってすれば、今度こそ食べられてしまうのではないか。そんな考えが過る。けれど、それでもいいと、どこかで思ってしまう。もし終わりがあるのなら、こんな幸福のなかでなら、たとえ命が尽きてもかまわない──そんな思いさえよぎっていた。
長湯が過ぎたせいか、少しずつ頭がぼうっとしてきた。のぼせてしまう前にと、リアはゆっくりと湯船から上がる。湯気の中、滴る水音とともに脱衣所へと戻った。
そこには、いつの間にか綺麗な服が用意されていた。淡い色の布地に、丁寧に縫われた刺繍が施されている。袖を通し、髪を整える。鏡に映る自分は、どこか別人のように見えた。
(……大丈夫。ちゃんと笑って、ありがとうって言うんだ)
静かに廊下を進み、愁が待つ食堂の扉の前で足を止める。胸の鼓動がどくん、どくんと高鳴るのを手で押さえながら、小さく問いかけるように呟いた。
「愁さま……あなたは、いったいどんな人なのですか……?」
それは、決して届かない小さな声。──聞きたいのに、聞けない。知りたいのに、確かめるのが怖い。扉の向こうにいる彼を思えば思うほど、今のこの幸福な時間が壊れてしまうようで、怖かったのだ。
けれど。リアの脳裏に、あのときの笑顔と優しい声がよみがえる。信じてみよう──その想いが、胸の中で芽吹いた。
そっと、扉に手をかける。勇気をこめて、ゆっくりと開いた。
──そこには、温かい香りと共に、用意された料理の数々。そして、変わらぬ微笑みをたたえる八乙女 愁の姿があった。
リアはそっと微笑む。心配することなんて、きっと何もなかったのだ。
この人は、もしかすると、わたしの物語の王子様なのかもしれない。そんな、少しだけ恥ずかしいことを思いながら──リアは、そっと食堂の中へと足を踏み入れた。
 




