全てを失った俺は彼女に出会う
適当に考えた話です。何となく書きましたので、誤字脱字ありましたらご連絡お願い致します。
「何をすればいいのだろう?」
俺は今日、全てを失った。
理由はよくあることだった。
俺の両親が交通事故に遭って亡くなったのが約一ヶ月前。
中学生で何をしたらいいのか分からない俺に手続きや式事を叔父が色々と良くしてくれた。
だけど、それが間違いだった。
今日、叔父に全てを奪われた。
銀行の口座、土地の権利と生活に必要な書類や権利をすべてだ。
それは言われたのが今日の朝。
俺は今、町を歩いている。
警察に助けを求める?
ダメだ、叔父は警察に影響力を持っている。
相手にしてくれても、いつか握りつぶされてしまうだろう。
昨日まで行ってた学校に行く?
叔父が転校届をだしたと言っていた。
これもダメだ。
考えても考えても、中学生の俺には―――
「どうすれば………」
俺は現状をどうしたら変えられるのか考えてながら、町を歩く。
日が堕ちた。
朝から何も食べていない。
お腹が空いてグーグーなってる。
水でも飲むか?
二日経った。
あれから、水道水しか飲んでない。
雨も降ってきた、しのげる場所を探さなきゃ。
四日経った。
雨はまだ止まない。
意識が朦朧としてきた。
橋を見つけた。
なんとかそこに辿り着け――
温かい
意識が戻ると、初めに感じたのは久しぶりの感覚だった。
俺は直ぐに毛布がかかっていると分かった。
ここはどこだ?
俺は起き上がった。
「目が覚めた?」
女性の声が聞こえた。
「誰?」
単純に疑問が口に出ていた。
「誰と言われても、ここに住んでる者だ」
よく見ると生活の後があった。
先客だったのか。
「それよりも、君は何でこんなところに倒れていたんだ?まだ、学生だろ?」
聞かれた俺は全部を話した。
両親が死んだこと、その後色々と良くしてくれた叔父に全てを奪われたこと、ポツポツと話した。
彼女は親身になって話を聞いてくれた。
話し終わると彼女は俺に提案してきた。
「なるほどね。……………良かったらボクが君にホームレスのノウハウを教えてあげようか?」
「いいんですか?」
俺にとっては願ったり叶ったりな提案だった。
俺は彼女の提案を受けた。
「じゃあ、よろしく」
「はい!よろしくお願いします」
俺と彼女は握手をした。
十数年、俺は全てを奪われたホームレスから脱出する。
俺の隣には彼女がいた。