5話
今の時刻は5時40分程
あれから幾度となく襲ってきた魔物を倒した。魔物がいなくなっても、30分も待てば再び魔物はやってきた。魔物を探す必要もなく、居心地よく休憩する場所もある。効率がとにかく素晴らしい。
さて、オークを倒してから寄ってきた魔物には新たな種類がいた
狼と猪が新しく襲ってきた魔物だ
狼は大きさはハスキーの成犬程度の大きさで真っ黒な毛並みだった。また大きな牙が上顎から2本生えていたため、犬が好きな俺でも可愛いとは思えなかった。完全にこちらを捕食する気満々な雰囲気だったしね。また、狼はやはりというか群れで襲ってくるらしい。何度か狼はやってきたが4匹~7匹くらいで1匹で来るというのは無かった。こちらはオークと違いゴブリンと同じように簡単に倒す事ができた。
猪はなんというか・・・見た瞬間はとにかくビビった。デカイ・・とにかくデカかったのだ。軽自動車程度の猪とか恐怖しかないだろう。またマンモスの如く大きな牙が2本付いていた。
そして俺を見つけた瞬間こちらへ向かって爆走してきた。結界のおかげで安全なんだが、土煙を上げながら軽自動車程度もある巨体が向かってくる。とにかく怖かった。ちょっと下着が濡れてしまったのは、誰にも言えない秘密だ。墓場まで持っていこう。
そして、結界にぶち当たったわけだが、何事もなかったように離れて再びこちらに爆走。倒す算段もつかずに、見ていたのだが結界に激突すること10数回目にそれは起こった。結界にぶつかった瞬間、その巨体がいきなり沈んだのだ。
少しの間何が起こったのかわからず呆然としてしまった。気絶したのかと思い、警戒しながら近づき槍を刺そうとしたが固くて刺さらない。諦めてホテルの中に入ろうとしたが、一応収納できるか試したら、できちゃったという。
で、この猪だけど300Pにもなった。オークよりも上位の魔物っぽいが頭はよくないらしい。今のところ見かけた魔物は4種類だが思ったのはどの魔物も頭脳は低いって事だな。
そして今晩倒した魔物は
ゴブリン37匹×5P
狼21匹×7P
オーク2匹×80P
猪1匹×300P
オークはあれからまた現れたのだが、倒すのにあまりにも時間がかかり、その間に寄って来ていたゴブリンを優先したのだ。現状ではオークはやはり厳しいみたいだ。
まぁそんなわけで今の合計HTPは925Pとなった。今日1日で792Pも増えた計算となる。ちなみに維持費で今日も1P減っていた。俺が使った分の光熱費だろう。
さて、問題は今日でどれだけ俺のレベルが上がったかだろう。レベルアップのファンファーレ等は無かったが、これだけ狩ったのだからかなり期待している。
うん、ドキドキするね
さてっと
フロントPCを操作する
ポチッ
オーナー
名前 タクヤ アネザキ
種族 人族
職業 ホテルオーナー
AGE 18
LV1 STPステータスポイント 0
HP:42
MP:25
STR :10
VIT :8
AGI :6
DEX :6
MAG :0
MND :10
LUK :10
スキル SKP 0
算術 Lv2
交渉 Lv2
精神耐性 Lv3
さぁ、寝るか・・・
今日は枕を涙で濡らしそうだ
失意のまま寝床である客室へ向かうのだった