4話
若返るという非常に嬉しい出来事もあったが、残りのステータスの確認作業に移ろう
さてと
オーナー
名前 タクヤ アネザキ
種族 人族
職業 ホテルオーナー
AGE 18
LV1 STP 0
HP:42
MP:25
STR :10
VIT :8
AGI :6
DEX :6
MAG :0
MND :10
LUK :10
スキル SKP 0
算術 Lv2
交渉 Lv2
精神耐性 Lv3
まぁ、まるっきりゲームだな
分かりやすいからいいか。
まずはっと
HP・・生命力の大きさを表す。
MP・・魔力の量を表す
STR・・力の強さを表す。物理攻撃力にも影響する。
VIT・・体の強さを表す。状態異常耐性にも影響を及ぼす。またHPの増減にも影響を与える
AGI・・身体の敏捷さを表す。身体の制御にも影響する。
DEX・・器用さを表す。物理、魔法の攻撃力と制御力に影響する。
MAG・・魔力の大きさの表す。魔法の威力、制御またMPの増減にも影響を与える
MND・・精神の強さを表す。精神異常耐性にも影響を及ぼす。またMPの増減にも影響を与える
LUK・・運の大きさを表す。
ステータスはまぁゲームとかと同じって感じかな。ただやっぱ一般人って感じの数値だな
MAGが0かまぁこれは仕方ない、地球には魔法なんてなかったしな。レベル上がった時に増える可能性もあるし、魔法もいずれ使えるはずだ。ステータスを見る限りその可能性には期待できるだろう。
スキルはっと
算術は中卒とはいえ、日本の教育のおかげだな。
交渉はこのホテルを任されていろんな業者との取引のおかげかな
精神耐性は・・主に孤児院時代に上がったと考えれるかな、今思い出しても孤児院時代はつらかった。詳しくは語らないが、院長が狂ってたと言えばある程度は想像できるかな。
まぁ、決して無駄な経験ではなかったわけだ、このスキルのおかげで吐く事もなくゴブリンを殺せたんだな。
後重要なのはSTPとSKPってやつだな。この項目があるって事で今後にかなりの期待を持てると思う。
予想だがレベルアップさえできればポイントをもらえてそれを振る事によりステータスを伸ばせるはずだ。SKPは自由にスキルを取れるという事だと思う。これこそがチートなはずだ。なんにせよレベルアップするのが最優先だな。
さて、ステータスの確認も終わったし、今後の期待も持てた。
もう6時も過ぎた頃だし今日は寝よう。
そんなわけで、フロントから一番近い客室へ向かった。仮眠室はあるが、やはり客室のが設備はいいし居心地もよい。他に誰もいないしね
部屋へと入り早速シャワーを浴びた。風呂を溜めるのは面倒だったのだ。そしてベッドへ潜り込む、ラブホなだけあってベッドは当然ダブルで広々としてる。またスプリングもかなり強さがあり、布団もそれなりに質がよい。
そしてベッドに入った俺はすぐに意識が飛びそうになった。もう明け方でもあるし、この短時間でいろんな事があり、かなり疲れてたのだろう。すぐに眠ってしまった。
近年稀にみるすがすがしい目覚めだ
最近は起きると同時に腰が痛く身体を起こす事もきつく感じる事があった。だが今日は腰の痛みはおろか、目覚めもはっきりとしていた。
時計を確認すると18時を超えたくらいだった。どうやら12時間近く寝てしまってたようだ。
「若さってすげぇ」
つい、そんな言葉が出てしまった。ここ最近では平均6時間も寝ると自然と目が覚めてた。長時間寝れるのも若さの証明だな。更に、息子が元気だ・・・・何年ぶりだろうか。若さって素晴らしいなと寝起きで実感してしまった。
さぁ今日から忙しくなるぞと意気込み、顔を洗いフロントへ向かった。
さてまずは、ご飯の用意と洗濯だな
今の服装は客室に置いてあるガウンを着ている。これは単価が1着4000円程度と高めだった為、頑丈でさらに、着心地もかなり良い。前に2300円程の安いのを注文したが、長持ちしなかったのだ。デザイン的にも悪くなる色もダークブラウンで落ち着いた感じで、俺的には気にいってる。
前日着てた服と使用したバスタオルを一階にある大型洗濯機へ放り込み、食事を作る。日持ちしない卵を使う事にする。この世界に生で食べれる卵があるか分からないので、卵かけご飯にすることにした。
贅沢に3個ほど黄身だけで卵かけご飯にする。味噌汁は味噌はないが、インスタント味噌汁は大量にあるのでそれを使う。後はおかずとして、から揚げでも揚げる事にした。冷凍のから揚げをフライヤーへ入れるだけで簡単に調理が終わる。
料理とは言えないが、これはこれで十分満足できるだろう
「うん、卵かけご飯がうまい。後3日くらいは卵づくしだな」
客用の朝食に卵を使うため買ってあったのだが、客なんていないので自分で消化する。まだ2パック残ってるので早めに食べないといけない。1人で2パック分の卵を数日で消化するのはきついが、次卵を食べれるのがいつになるかわからないので、がんばって食べる事にする。
食事が終わり、洗濯が終わったのを次は乾燥機へ入れていく。20分もあれば数も少ない為乾くだろう。
客室用のシーツ及びタオルは業者からのリースというのが一般的だ。。うちはシーツは業者、タオルは買い取りで店で洗濯乾燥して使ってる。そういう理由から大型の洗濯機と乾燥機が設置されているのだ。
最低限しなくてはいけない事も終わり、狩りの時間がやってきた
「さぁ、やるかっ!」
まずは外部ネオンを全て点ける。後は待てば光に誘われた虫の如く魔物が寄ってくるはずだ。そして寄ってきさえすれば後は即席の槍で突くだけの簡単なお仕事だな。
待つこと20分程、裏口周辺が騒がしくなってきた。
「来たか。さぁレベル上げだっ」
やはりレベルを上げるという行為に興奮する。
裏口周辺に行ってみると、そこにいたのは
豚だ・・・・
身長は2M近くはありそうで、腹はぶっくりと膨らんで、豚の顔をした人らしき者が立っていた。
所謂オークってやつだろう。威圧感が半端ない。結界が無ければ確実に殺されてるであろうことが本能的にわかる。
俺を確認した瞬間掴みかかろうと向かってくるが、結界にはじかれ顔を打ち付けたようだ。見えない壁に結構な勢いで激突・・
「プッ」
うん。ちょっと間抜けな姿を見た事で笑えたし、余裕もできた。
さぁ、お仕事だ
ただ、どうするかなぁ。身長が高すぎて、首を狙いにくし槍がはじかれそうだ
よし
ブスッ!
「ピギャャャ」
即席の槍でどこを突くか悩んだが、首は狙うには遠い、身体は狙いやすいがこの武器じゃ刺さるかどうかも微妙だ。となれば足を狙う。それも指をねらった。
続けて足の指を数本ちぎれる程に突き続けた。人型であるため、足の指が数本もなくなればバランスを崩して倒れるし、逃げる事も難しくなるだろうと考えた。
ズドォォォォォン
・・・・どんだけ重いんだ。
かなりの音をたて、真横に倒れ落ちたオークが目の前にいた。
ニヤッ
突きやすくなったオークの首を突くっ
突く、突く、突く、突く、突く・・・・・・・・・
「ハァハァ・・固いわっ!」
突く事、おそらく10分程ようやくオークは動かなくなった。
固すぎだろ・・ゴブリンは結構簡単に突き殺せたから余裕だと思ってたが、これは考えを改めるべきだな。
さて、収納っと
【変換しますか?】
変換する
【80P手に入れました】
おうゴブリンの16倍だ。ポイント的にはかなりおいしい。
だが
「ゴブリンのが効率いいな」
そうなのだ、倒す苦労と時間を考えるとゴブリン16匹倒すほうが効率はいい
まぁここらは、今後考えよう。
まだまだ、朝まで時間はある。がんばってお仕事を続けよう