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ラブホと歩む異世界生活  作者: 岳
森からの脱出編
2/29

1話




外回りの確認に出た


そしてありえない風景が目に飛び込んできた


「はい?」






「なんじゃこりゃああああああ」


 叫んだ・・とにかく叫んだ


 だってありえない・・・


 目に飛び込んできたのは、回り一面、木、木、木、木、木・・・


どう見ても森の中、木しか見えない。ホテルを囲っていた塀さえ見えない。更にこの木なんだが驚くほど長くて太い。それが辺り一面生えていて空なんてほぼ見えないが、かすかに木々の間から月が見えるのだが何故か赤と青の月が見える。月が2個ある、そして色もおかしい。


 目をこすってみる


 頬を抓ってみる。うん、普通に痛い・・


 数分呆然としたまま立ち尽くしてた。そして・・異世界転移したのかもと推測した。月が2個あるとか、俺の頭がおかしくなってないのならここは異世界しかないだろう。今まで、異世界ものの小説を読んでてよかった。そういう知識がなければ、命取りだったかもしれない。


 とにかく、急いでホテルの中へ入り戸締りをした。


 そして2階へ行き、客側の入り口も全て施錠した後、フロントへ


「絶対魔物とかいるよなぁ。。」


 ひとまず落ち着くために、ホットコーヒーを一杯・・


 ん?





 おかしくね?


 なんで、普通に電気ついてるんだ?


 今入れたコーピーも、ボタン一つで出るドリップコーヒーメーカー、電気が無いと決して動かない。


 異世界じゃない?でも月が2つあるし・・・


 スマホは当然の如く圏外、水道も確認するが水も湯も出る。


 これはあれか、一番しっくり来るのは建物ごと異世界転移して、すべてのライフラインが生きてるってやつか、たしかそんなラノベもあった気がする。


 電気、ガス、水道があるのはありがたい。唯一無理なのはネットには繋がらない事か。



「クククククク」


 ダメだ。ずっと密かに憧れてた異世界転移・・・嬉しくて笑いがとまらない









 ふぅ、ひとまずは落ち着いた。さてまずは色々確認だな。



 異世界といえば、やっぱこれだろ


「ステータスオープン」








「メニュー、鑑定、分析、表示、能力確認、Lv、HP、MP・・・」









 シーン・・・


 ガクッ、は・・恥ずかしくなんかないもん・・


 誰もいないからか、悶絶モノだったが耐えた。


「レベルの概念とかねぇのかな・・」


 気を取り直して次は・・


 その場でジャンプしてみる


 50㎝くらい飛んだな・・


 なんちゃってボクシング


 一般人なみだな・・・


 冷蔵庫から朝食用のリンゴ出して思い切り握る


 ウン固い・・


 ガクっ


 凹むわぁ、悶絶するわぁ、誰も見てないよね?ね?










「はぁ・・・身体能力も普通か・・こりゃ詰んだか・・」


 いや、まだ希望はある、この世界はモンスターなんかいないのかも。

 きっとそうだな。そう思おう。


 ガキン ガンガン ドンドンドン


「ヒッ、なんだ?」


 ガンガン ガンガン


 やばいフラグ立てちまった


 2階フロントの豪雨の為閉めていた窓をそっと開けてみる


「グギャ グギャ ギャ」





 大きさは130cm程だろうか。


 お腹がぽこっと膨らんだ醜悪な顔をした緑色の変な生き物が10匹ほどこん棒を振り回してるのが見える。どう見てもゴブリンですよね・・詰んだ・・絶対詰んだ・・


 たぶん、ゴブリンなら最弱な魔物なんだろうが、48歳の一般人のおっさんに勝てるとは思えない。


 どうする?このまま隠れてやりすごすしかないか


 ん?あれ?


 なんかおかしいぞ。


 ゴブリン達はひたすらこん棒で殴ってる。それはいいんだが、どう見ても入り口の扉を殴ってるんじゃないよな。


 何殴ってるんだ?


 まさか・・・結界?


 ホテル入り口から5Mほどのとこでゴブリン達は何か殴ってる。見る限り何もない空間を殴ってるように見える。


 建物がチートかよ!!


 よし、落ち着け・・これは殺るべきだ・・放置してたら結界が壊れる可能性もある。願わくば、下に降りた時とかに結界が壊れない事を願おう。


 そうと決まれば武器だ。台所へ行って包丁を取る。次は工具箱から針金を、そして布団を干す用の物干し竿を取る。


 物干し竿の先端に包丁を針金でぐるぐる巻いて固定っと。即席の槍が完成、強度的には不安が残るが今はこれでやるしかない。


 1階へ行き扉の前へ。


 はぁはぁ 落ち着け、きっといける、やれるはずだ。


 そして扉を開けた



「グギャ ギャ ギャ ギャ」


 扉から出てきた俺を確認したゴブリン達は興奮してるように見える。きっと餌に見えてるんだろうな。


 こえぇぇ


 でも、やらなきゃやられる


 落ち着け、まずは落ちてる石をひらってと


 ヒュン


「ピギャ」


 よし!こっちからは攻撃があたるぞ


 これなら!


 一番近くにいるゴブリンの喉に狙いを付けて、即席の槍をつく。


 ブスリ


 何とも言えない感触が手を通じて伝わってくる


「グエェェ」


 すぐに槍を抜く、包丁ははずれてはいないようだ。


 喉を突かれたゴブリンはまだ死んでないが、地面に倒れピクピクしてる。


 いける、やれるぞ


 他のゴブリンは怒ったように騒ぎ結界を殴りつけてる。


 俺はまた喉に狙いをつけて別のゴブリンを突く。


「ゲェ」


 そのまま、どんどん他のゴブリンを突いていく。7匹目に槍を突き刺した時、残り3匹のゴブリンが叫びながら逃げていった。地面には青色の血に塗れたゴブリンが7匹、どうやらまだ3匹ほど息がありそうだ。俺は冷静にその3匹を再び突く。


 すべてのゴブリンが動かないのを確認して、扉を開け中に戻った



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