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ラブホと歩む異世界生活  作者: 岳
プロローグ
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プロローグ

初めての投稿です。小説書くのも初めてになりますので、文章的には稚拙な物となるかもしれません。あくまでも趣味での投稿ですので、感想等に返信することは無いと思います。感想、批判等返信はしませんが読ませては頂きますので、なんでも書いてくれるとありがたいです。長編予定となっており、完結を目標に楽しんで書いていきたいと思ってます。評価等気にしませんが1人でも多くの人に楽しんでもらえたらと思ってます。

 

  時間は深夜1時をまわったくらいか。


 俺、姉崎卓也あねざき たくやは一人寂しく仕事をしている。いわゆる、夜勤ってやつだ。


 何の仕事かというと大声では言えないが、カップル専用のホテルで働いてる。所謂、ラブホってやつだね。


 ここで働きだしてすでに25年、俺も気づけば48歳になる。物心ついた時には孤児院にいて、自分の親も全くわからない。 孤児院出身ということで、大学どころか高校さえも行ってない。中学卒業からずっとバイトでどうにか食いつなぎ、23歳の時にこのホテルのオーナーに誘われ、ようやく定職につけた。


そして、当然ながら独身だ

言い訳じゃないが、今まで出会いがなかったわけじゃない

 

 見た目はまぁよくも無く悪くもなく、いたって普通、ただ若い頃は肉体労働がメインだった為、身長180㎝、体重70kでそれなりにスタイルが良かった為かわからないが彼女がいた記憶はある。ただ、結婚までは行けなかった。理由はまぁ中卒だったり、定職についてなかったり、ラブホ従業員だったりと、相手方の親にどうしても認めてもらえなかった。まぁ、結局自分にいろんな勇気があればまた違ったかもしれないが、親のいない俺は彼女に親を捨てさせる決断がどうしてもできなかったし、ラブホ辞めればいいとよく言われたが、学無し、資格無しの俺には、ようやくつけた定職を離れる事ができなかった。

 

 まぁ、後悔はしてない。自分が決めた事だしな。そんな感じでずっとラブホで働き、30歳を超える頃にはオーナーの持つ4軒のラブホのうち1軒のラブホを任される事となった。その頃には、ようやく生活もある程度安定したが、すでに出会いは無かった。ちなみに職場は自分以外は女性ばかりなんだが、基本ラブホで働く人ってかなり高齢の方ばっかなんだよね。さすがに20以上年上には興味はない。まぁそれがいいって人もいるらしいが俺には無理だった。

 

 そして、多少の貯蓄もでき余裕が生まれた事で様々な娯楽に手を出すようになった。その中でも1人でも楽しめる所謂オタク文化にはまり、仕事の時間以外は睡眠とネトゲ、ラノベに時間を使うようになった。そして気づけば50手前になってしまった。



「はぁ ねむぅ・・」


 ピカッ! ゴロゴロゴロゴロ


「雷うっさいなぁ・・」


 今日は、とにかく暇だ。梅雨真っ盛り、今日は豪雨と雷により20時過ぎから、全く客が来ない。従業員もすでに安全の為に全員帰してる。なのでこのホテルには今俺しかいない。まぁ、客もいないので仕事することも無く、スマホで投稿小説をひたすら読んでる。ここ最近のお気に入りは異世界ものだ。


「異世界転生したいなぁ」


 なんて独り言がたまに出るくらいには、ハマってる


「ふぅ、ちょっとは仕事するか」


 雨がすごいので、ちょっと見回りへ行く事にする


 このホテルは、全15室、2階建てワンルームワンガレージ式のラブホだ。1部屋につき1つ駐車場があり、駐車場からそのまま部屋に入れる、いわゆるワンガレと呼ばれるタイプのホテルだ。ラブホには基本的に、ワンガレとフロント形式と呼ばれる2タイプがある。ここみたいに、町中から離れてる郊外店にはワンガレが多い。特に田舎はほぼワンガレだ。都会へ行く程フロント形式になってくる。まぁ田舎ではフロントで人に会うのを嫌がる為、フロント形式にすると全くというほど客が入ってこなくなる。また田舎では車が必須の為に、駐車場が狭いフロント形式では商売にならないという理由もある。


「部屋には異常なしだな、簡単に外も見るか」


 1階まで降り、外へ出る


「うわぁ、相変わらずすげぇな」


 ここは、山の中腹にあるホテルのため、豪雨になると道路にすさまじい勢いで雨が上から流れてくる。道路の側溝からも雨が溢れてる。


「こりゃ、下の商店街は床上浸水してんじゃね。従業員早めに帰して正解だったな」


 てか、明日これ家帰れるのか俺・・・

 ちょっと不安になりながら、2階のフロントへ戻る事にした


「まぁ店には異常なかったし、朝まで小説読んで時間つぶすかぁ」


 そして、3時を回った頃だった


 ピカッ! ゴロゴロゴロゴロ


 ドガァァァァァァン


「うわっ」


 プツン


「停電とか勘弁してくれよ」


 どうやら雷が近くに落ちたらしい


 まぁこの25年で5.6回はあったので、ビビる事はない。スマホで一応光はあるしね


「はぁ・・コンピュータ異常だけは出ないでくれよ」


 停電はともかく、雷が落ちた場合フロントコンピュータが壊れる可能性がかなりある。前回もフロントコンピュータがいかれた為に二日間ほど大変だったのを思い出した。


 停電から5分ほど経った時だった


 ドカン! グラグラグラ


「なっ!停電に地震まで、重なるなよっ」


 ガタガタガタガタ


 やばっ、急いでテーブル下に退避した


 ガタガタガタガタ  


 ガタガタガタガタ

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・

 ブーン おっ 電気復旧したか



 シーーーーン


「ふぅ、揺れたの長かったな震度5くらいか」


 テレビで地震情報見るか

 リモコンでテレビをつけた


 ザー

 ザー


「は?」


 チャンネルを回してみるがどこも砂嵐だ・・


「まぢかぁ・・こりゃ地震でアンテナはずれたんじゃね・・・・雨すごいし屋上行くの無理だよなぁ・・」


 仕方ないので朝まで待って確認することにした


「また、見回りか・・さっき行ったばっかなのに面倒だなぁ」


 雷と地震での影響を確認行く事にした。


「コンピュータはついてるな」


 落雷で、コンピュータが壊れたって事はなさそうだ。


 まずは2階部分を確認することにした


 最近、日本各地で地震が多発してた為、地震対策してたからか、棚が倒れたりもなかった。2階は異常無しだな。


 後は1階と外回りか


 1階は倉庫のみなんで後回しにして外へ


 そして・・・世界は変わってた・・




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