クズ男、ケモミミ美少女を救う
サーベルベアーを倒して、1時間ぐらい歩いていると前から馬車が見えた。
馬車が目の前で停まると人相の悪い五人の男達が降りてきた。
「おい、金と武器と、その変わった服を置いていけ、命だけは助けてやるよ」
「遠慮しときます」
異世界に来て、始めて人に会ったのに、早速、異世界来て絡まれたよ~、元の世界の俺だったら今ごろ素っ裸になって土下座してたよ。
「いい度胸だなー、お前達やっちまえ」
2メートルぐらいある筋肉マッチョの男が4人に命令した。
鑑定した。
ゴイステ
41歳 人族 レベル11
HP55/55
MP11/11
スキル
無し
カイカイ
50歳 人族 レベル9
HP45/45
MP9/9
スキル
無し
マル
33歳 人族 レベル5
HP25/25
MP1/1
スキル
無し
トローン
29歳 人族 レベル5
HP25/25
MP1/1
スキル
無し
マクド
19歳 人族 レベル1
HP5/5
MP1/1
スキル
無し
俺の方が、ステータスが全然高かった。
「来い、魔剣」
魔闘衣を使うまでもなかった。
4人が一斉にかかってきた。ライトニングで連発して4人に直撃して倒した。
あとはムキムキ男だけだ、
「なんなんだお前はー!俺達は、闇夜の月の盗賊団だ、俺達に手出して、ただで済むと思うなよ」
「知らない」
「死ねーーーーー!」
ムキムキ男が叫んで殴りかかってきた。
動きが遅いので、軽く回避して魔剣で首を飛ばした。
その時また1人降りてきた。
鑑定した。
ガイール
39歳 人族 レベル20
HP100/100
MP20/20
スキル
糸使い
「まさか5人殺られるとは、なかなか強いじゃないか」
その瞬間、体が身動きとれない……糸が体に巻き付いてる。
いつの間に、これが糸使いのスキルか、
「どうだ?いくら力入れても糸も切れないし、身動きできな……」
俺は相手が言い終わる前に、相手の背後に瞬間移動して首をはねた。
初めて人を殺したが罪悪感はなかった。
異世界に来て精神面も元の世界の頃と全然違う。体も全然違うし、魔物とも躊躇なく戦える、異世界に来て、全く違う自分に転生したような感覚だ。
脳内にレベルアップと声が響いた。
ステータスを見るとレベル15→レベル20にアップしていた。
スキル剣術レベル2と風魔法レベル2にアップしていた。
鑑定すると風魔法レベル2は、ウインドシールドは風の壁の防御魔法。
新たに体術レベル1取得した。
体術は、体術を向上させる。
HP200/200にアップした。
後、男達から金袋や武器を回収した。
馬車の中を見ると、女の子が糸で拘束されていた。
男達から回収したダガーで糸を切り、口にはめられていた布を外した。
女の子をあらためてよく見ると、髪は肩ぐらいの長さでピンク色で頭にはケモミミ、お尻には尻尾が見える。
「ケモミミ美少女来たーーーーー!」
嬉しすぎて、思わず叫んでしまった。
「……………」
顔は、かなりの美少女で胸がかなりの爆弾…じゃなく巨乳だー!
パフパフした…じゃなくて、モフモフしたい……
服装は、下はホットパンツに、ニーソに、上はへそと胸半分が出たセクシーな服だった。
「あの……助けていただいてありがとうございます」
「気にしなくて大丈夫だよ」
「あの…盗賊達は?」
「俺が全員倒したよ」
「はじめまして、ボクは犬獣人のリリィです。ボクの事は、リリィと呼んで下さい」
「俺は、カズオだよ、カズオって呼んでくれたらいいよ」
鑑定した。
リリィ
17歳 犬獣人 レベル20
HP100/100
MP40/40
スキル
生活魔法
双剣術レベル1
神速
料理レベル1
気配察知
背中には、魔双剣を背負っていた。
魔双剣を鑑定した。
素材はミスリルで、魔力を流す事により、斬れ味も上がり、刃こぼれもしない。対象に斬るたびに、対象の魔力を奪う。
「じーーーーーーーーーーーーーーー!」
なんかずっと見られてる。
「あの……」
「わ…う……」
「すみません、一目惚れしてました」
さらっとすごいこと言ったよ。
リリィはカズオを見て、1人で盗賊団を倒して、ボクのお父さんみたいに強く、カズオはこの異世界アースでは珍しい黒髪黒目でイケメンで、かつての英雄、ヒデオ タチバナの面影をカズオから感じた。
カズオに一目惚れしたのだった。
ボクは…ボクは、カズオ様の側にずっと居たいと思った。
「ボクは円形都市ニホン国に行く途中で盗賊に声を掛けられ、とう油断していつのまにか、糸で拘束され、そのまま奴隷商人に売られるところでした。カズオ様に助けていただいて、カズオ様はボクの大切な恩人です」
「たまたま、助けただけだから、気にしなくていいよ」
「ボクは、カズオ様に恩返しがしたいです。カズオ様のずっとお側にいたいです。ダ、ダメでしょうか?」
リリィのはじめての告白だった。
「いいよー!」
「やっぱりダメですよねー、こんな獣人じゃ……獣人は嫌いで…今何と?」
「だから、いいよー!」
「ほんとに、ほんとですか?そんなあっさり決めていいのですか?」
「ほんとに、ほんとだよ」
こんな美少女に、言われて断る男は、いないだろう。
こっちから、お願いしたいぐらいだ。
それに、俺の目標はハーレムを作る事。
「俺と、一緒について来てくれるか?」
「はい、カズオ様に一生ついて行きます。よろしくお願いします」
と言ってリリィは、はじめて笑った。その笑顔にドキッとした。
尻尾も激しく動いてる。
異世界に来て、1人だったが、異世界に来てすぐ、こんなケモミミ美少女の仲間が出来るとは思わなかった。
これからの旅が、楽しみである。
これが、俺とリリィのはじめての出会いだった。
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