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海色の  作者: Airan-altvier
4/4

4*

その日、久しぶりに小瓶を秘密の場所から出した。久しぶりでもやっぱり私の宝物は綺麗な海色をしていた。

クッキーを焼いた。4枚だけハートの形にした。そのハートを1枚ずつラッピングする。ハートには、特別に私の宝物を混ぜてあげた。


翌日、特別なクッキーをミサちゃん達にプレゼントした。


いつも仲良くしてくれてありがとう。これ、お礼だからおうちで食べてね。


ミサちゃん達は何も怪しまずに、さも当然のように受け取った。


次の日、ミサちゃん達は学校に来なかった。その次の日も、またその次の日も。

警察が私のところに来た。「最後にミサちゃん達に会った日にクッキーをあげたんだってね」

疑われてる。そりゃ、クッキーをあげた日にみんな死んじゃったら気になるよね。だから、その時に焼いたクッキーを警察に渡した。勿論、何にも入ってないやつ。それでも大人達は納得する。だってまだ子供だから。でも大人が思ってる以上に子供だって色々考えてるんだ。

警察も納得してくれたみたいで、そのあと私のところに来ることはなかった。ミサちゃん達は灰になった。私は解放された。

こんな簡単なんだね。こんな簡単に、人を殺せるんだ。もっと早くやってればよかった。そうすればもっと早く、つらくなくなったのに。

私には強力な味方がついてる。ケイくんの時は勝手に死んじゃったからよく分からなかった。でも海色は私を救ってくれる救世主だ。海色があれば私は平穏に生きていける。

そう確信した。

2人、3人、4人、5人。

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