第四十二の神話
自動開閉のドアが開かれる。少女は帰還した。この場所に。
変わらぬ豪奢な応接セット。空間にエレガントと高貴さが兼ね備わった、第一神位の応接室に。
「珠雲……! 無事だったか!」
全身に包帯が巻かれた痛々しい姿の少女に、コウとクリスが駆け寄る。
「へへ……なんとか生きて帰ってきたばい」
もう何日も会えなかった家族との再会に、照れくさそうな笑みを浮かべていると、大きな手が彼女の頭を包む。
「よくやったじぇ」
コウが久しぶりに出会った妹分の髪を優しく撫でる。それと同時にコウのジーンズのポケットが輝いて現れるのは子猫のぬいぐるみ、神獣・タイガーだ。
≪よかった……珠雲殿、御無事の帰還なによりです≫
「ありがとうタイガー」
ふよふよと宙に浮かぶタイガーを見上げる珠雲。同時に、彼女の右手の中指に嵌められた指輪も輝く。
≪タ、タイガー……わ、妾も帰ってきたぞぇ≫
飛び出したぬいぐるみの子ギツネ。神獣・キュウビだ。
何やらもじもじとしており、何か言いたげな様子であるが、如何せん気恥ずかしい気持ちが強いのか、中々言い出せない様子だ。
≪えぇ、おかえりなさい。キュウビ≫
そんな彼女に、優しい口調でタイガーが言う。目を細め、笑っているかのような表情だった。
≪あ、あの……お、怒っておらんのかぇ……?≫
≪怒る? ……あぁ、あの時の事ですか……いいんですよ、もう気にしておりません≫
キュウビの問いが一体何の事を示しているのかよく分かっていなかったタイガーだったが、やがてハンバーガーをぶつけてきた件や、トラブルを起こしてはぐれた件の事だと理解する。
≪す、すまなかったの……わ、妾が……悪かった……≫
怒っていない。それが彼女から謝罪の勇気を与えたのだろう。頭を下げて子猫の神獣に素直な気持ちをぶつけていた。
≪えぇ。では、もうこの件は水に流れました。今は、貴女方の退院を喜びましょう≫
≪タイガー……お主はほんに良い男ぢゃの……≫
実は江戸の世界からの帰還を果たした後、すぐにユグドラシルの医療スタッフの下に担ぎ込まれた珠雲は、しばらくの間戦闘による負傷の治療を受けていた。
そして、帰還から2日後の今日、ようやくコウやヴァルハラ達に帰還報告に向かう事が許されたのだった。
「おかえり、ディストーションも無事に回収出来たみたいね」
この豪華すぎる空間の主が、自身の執務用の席に座ったまま珠雲を見据える。
聖女としての務めを果たす時の約束を守った少女を見つめる目は、どことなく慈愛を感じさせていた。
「うん、ただいまヴァルハラ姉。もう大変だったとよ~」
ヴァルハラとの約束。『無事に生きて帰ってただいまを言う事』
珠雲とクリスは毎回異世界から帰った時は必ずこれを守ってきた。だが、今回はいつものそれとは訳が違った。
コウとクリスがいない中、単独での戦闘とディストーションの回収。まだ経験の浅い彼女がそれを果たした意味合いは非常に大きかった。
本来であれば、はぐれたキュウビの捜索だけだったはずなのだが、ディストーションが発生してしまった。
無論、コウとクリスにも珠雲がいる異世界にディストーションが現れた情報は入っていた。
「えと……ごめんね……珠雲ちゃん……こっちも……ディストーションが……」
「うん、治療チームの看護師さんが言いよった。どぎゃんなっとっとだろ……」
珠雲の疑問も最もだった。ここ最近のディストーションの発生率は異常とも言える程だった。
元来世界の歪みというものはそう頻繁に起こるものではない。異世界は常に崩壊と誕生を繰り返しており、役目を終えた世界が消滅すると同時に新たな異世界が産声を上げる。ディストーションはその時の異世界同士の軋轢や空間の捻じれ等の様々な要因が積み重なって歪んでしまった異世界の中から生まれるエネルギーなのだ。
故に、ここまで頻回に発生した事態は、神界の膨大なデータベース……彼等神の役目である異世界を見守り、観察、記録してきた『アカシック・レコード』内にも存在していない。
コウとクリスは、珠雲が江戸の世界にいた時に、既に3件のディストーションを回収していた為、彼女の救援に向かう事が出来なかったのだ。
「……なぁヴァルハラ。もうこれは、作為的なもんを感じるじぇ」
珠雲の頭を撫でていたコウが、ヴァルハラへと向き直る。コウ自身、これまでにない大規模なディストーション発生に、少なからず疑問を抱いていた。
「いいわ、聞かせなさい」
執務用の机に置いてある湯気と香りが沸き立つ伯爵の名を持つ紅茶を口元に運びながら、部下に推察を促す。
「これはどう考えても、自然発生じゃない。何者か……ひょっとしたらなんかの組織だとか、そういった連中がディストーションの存在を知ったとしたら……」
「あり得ない話じゃない……いえ、そうとしか考えられないわね」
裏で手を引く者の存在。辿り着く推察として、十分に考えられるものだった。
ヴァルハラもカップをソーサーの上に置きながら、コウの推察に同意する。
「ばってん、それならなんばしたくてこぎゃんディストーションばポコポコ生み出しよっとだろ?」
自らの顎に手を置き、その肘をもう片手で押さえるいかにも考えているポーズを取る珠雲。
「いや、まだ人為的な発生そのものが仮説の上だから、実際にディストーションを生んでるやつが存在してるか分からないからな。そこはまだ考察するには早いじぇ」
あくまでもコウの推論、机上の空論である事を強調する。まだ彼等には判断材料が決定的に足りていないのだ。
「そうね。でも調査をする価値は十分にあるわ。こちらでも調査を始めてみるから、あんた達は今のうちに休んで……」
「ヴァルハラ様―!! た、大変なのですますー!!」
ヴァルハラの声を遮る騒々しい程の少女の声が、開かれた自動開閉ドアから飛び込んでくる。
ヴァルハラ所有の機械人形、戦乙女の773号機、ナナミだ。
「どうしたのよナナミ……騒々しいわね」
気怠そうな口調のヴァルハラ。だが、そんな彼女とは対照的に、ナナミは焦った様相で彼女の執務机にまで走ると力一杯に机を叩く。
「呑気にしてちゃダメなんですます!! ディストーションが同時多発しているんですますよー!!」
ナナミの言葉に、コウ、クリス、珠雲、そして子猫と子ギツネのぬいぐるみが揃って顔を見合わせる。
同時多発。そんな事態、今までに一度もなかった事だ。
「どういう事? 詳しく説明なさい」
飛び込んできた報告に、足を組み直して椅子の向きを正面に向ける。
発言の許可をもらったナナミは、待ってましたとばかりに早口で捲し上げ始めた。
「ポイント364851の異世界ともうひとつの異世界、2つの異世界でディストーションの発生を確認ですます! ポイント364851の異世界では既にディス・アイテムであろう壺から大量のゾンビ型ディス・モンスターが生み出されて侵攻し始めますですます!」
ナナミの報告にヴァルハラとコウ、2人が訝しげな表情を同時に浮かべる。
どうにも拭いきれない疑問が残る彼女の報告に、コウが最初に口を開く。
「ゾンビが出た世界は分かった。でも、もうひとつの世界に対する報告があやふや過ぎじゃないか?」
「えぇ、もうひとつの世界について、ちゃんと話しなさい」
コウに次いで、ヴァルハラも詳細の説明をナナミに命じる。だが、人間と変わらぬ感情を持つ機械人形は眉尻を下げて明らかに困ったような表情を浮かべているばかりだ。
「あ、あの……じ、実はそのもう一つの世界は……異世界じゃないんですます……」
「えと……ど、どういう事……ですか……?」
それまで大人しく会話を聞いていたクリスが問う。彼女の中で異世界じゃないとすれば、まさかこの神界に現れたのだろうかと思案すら浮かぶ。
「く、詳しい話はイリア博士のラボで聞くですますよー!!」
ここで出てきたの神界随一の頭脳にして見た目幼女、中身下世話なおばさんイリア・キリスト28世の名。
「この私が行くんじゃなくてそっちから来なさい……と、言いたいところだけど、緊急を要するみたいね……。いいわ、直々に出向いてあげる」
ナナミに急かされ、重い腰を上げるヴァルハラ。彼女達の後を追うように、コウ達もまたイリアが待つ彼女のラボへと足を進めるのだった。
★★★★★
コウ、ヴァルハラ、聖女の2人が高速エレベーターから降りて足を踏み入れる。
「よーっす、待ってたっぜー。コウちゃーん、無事に珠雲ちゃん戻ってよかったなー。でも、まーたオ○ニーしにくくなっちまったなー」
ユグドラシルの地下2階からずらっと地下施設を彼女専用の研究施設となった、通称『イリア・ラボ』にやってきたコウ達を出迎えるイリア。
だが、開口一番からこの調子である。
「婆さん……頼む……少し自重してくれ……」
「なーんだよー、女の子2人と同居じゃでっきねーだろー? オ○ニー。なんだったらよー、したい時はいっつでもここにきなよー、あったしの気分が良けりゃ手○キくらいしってやんぜー?」
重機や機動兵器等の物々しく機械的なものが立ち並ぶそこで、全く自重する気のないイリア。
このイリア・ラボは、コウ達を出迎えた地下2階が機動兵器の格納庫となっており、コウのエール・デュアーも普段はここに収納、整備されている。
コウ達がいるのはこの格納庫の監督及び制御室で、前方がガラス張りになって、格納庫全体が見渡せるように作られていた。
眼下では大型のマニュピレーターが人型兵器の修復、改良を行っており、イリアお手製の自立思考行動型のロボット運搬機が、パーツを右へ左へと運んでいた。
20メートル以上の大型の人型兵器が幾つも並んでハンガーベッドに横たわっており、起動時にはこのハンガーベッドが起き上がったりも可能となっている。
「それで? ふざけていないで早く説明を始めなさい」
事態は一刻を争う。苛立ちを隠そうとしないヴァルハラのオーラに気圧されてか、唇を尖らせながらイリアが説明を始める。
「まったくよー、イライラは肌にわっるいぜー? ま~今回はアレだ。簡単に言えば、ディストーションがあっらわれたのはこん中だぜー?」
そう言って白衣のポケットからイリアが取り出したのは……。
「えと……これ……VR……MMO……えと……ですか……?」
「さっすがクリスちゃんだぜー、御名答~」
イリアが手に持つゲームのパッケージを見て即座に看破したクリスの答えに、にかっと上下の歯を見せる笑みを浮かべながら指をパチンと鳴らす。
「まさか……ゲームの中の世界だってのか!?」
コウが驚愕の声を上げる。
MMOとは、Massively・Multiplayer・Onlineの略で、インターネット回線を介して行われる大規模多人数同時参加型ゲームの事だ。言わば、これもまた現実とは違うインターネットの仮想空間に広がる一種の異世界である。
しかも、今回イリアが持っていたそのゲームは、いわゆるVR……ヴァーチャル・リアリティタイプのもので、パソコンの前でコントローラーを持ってやるそれではなく、自身の意識と精神をゲームの世界に送り込んで実際のその世界を体感するものだった。
「あったしもびっくりしたんだよねぇー。こういうゲームの世界っつーのは、あっくまでも人間が作ったネット上の仮想人工世界なんだけどさ~。まっさかそんなとこにまでディストーションが発生するっつーのは、あったしでも初めてだぜー」
ゲームパッケージの角を孫の手代わりにして背中を掻きながら言うイリア。
もしそれが本当だとすれば、学会に新しい論文を提出すればたちまち神界で一大センセーションが巻き起こる事間違いなしな事態である。
「っでさ~、このゲーム、神界じゃ販売されてねーゲームだったから開発元の会社がある異世界からとっり寄せたんだけどよー。ペットと一緒に仮想空間に入るタイプのゲームなんだわー。だっから神獣も持っち込めんぜー」
通常、こういったゲームの世界には独自に設定された役職や魔法、スキル等の能力が存在し、神獣の様な外部の力を使用することは出来ない。
もし剣と魔法の世界のゲームに別のゲームからロケットランチャーなんかを持ち込んでは、世界観も崩れるし、何よりそんな他のゲームとのコンバートや連動自体不可能である。
故に、神獣も同じくゲーム内では使用が出来ない。当然の事だった。だが、ペットとして共にこのVRゲームの世界にログインが叶えば、話は違ってくる。
『ログインさえしっちまえばあったしがハッキングしてデータ改ざんして神獣の力つっかえるようにしてやんよ』とは、イリアの弁。
つまり、神獣をチート能力として使用できる算段がつくという事だ。
「なるほど……となると、誰がこの世界に行くか……だけど」
コウの言葉で、一斉に視線がある人物に集まる。一気に視線を感じた本人は左右に首を振って他の誰かではないかと見てみるが、自分しかないのを認め、思わず声を荒げる。
「ふぇ……!? え、えと……わ、私……?」
そう、神界きっての天才ゲーマー、クリスである。
「もうクリス以上の適任者、他にはおらんて」
「そうね、コウと……復帰早々悪いけど、珠雲にはポイント364851の異世界に飛んでもらわないといけないし。クリス、出来るかしら?」
ヴァルハラの問いに、わたわたと動揺するクリス。だが、ここは自分以外に出来る人間はいないのだと覚悟を決めると、小さく頷く。
「え、えと……や、やります……」
「んっじゃーきっまりだなー。とっりあえずゲームはもうヴァーチャル・リアリティ・シュミレーション・システムのメインコンピューターにプログラム解析して移植してっからさー、早速いっこうぜー」
まるでこれから友達の家でゲームをするかのようなテンションと口調で歩き始めては、突っ立ったままのクリス達に手招きをする。
「ヴァルハラ、いざという時は……」
そんなイリア達とは別に、小声でコウがヴァルハラに語り掛ける。
「わかっているわよ……。こっちは私達に任せて、あんたは安心して殉職してきなさい」
コウが言わんとする事を即座に理解して……いや、最初から自身の中で決定事項だったのだろう。コウの言葉を遮って、ヴァルハラが不安気な表情のクリスの背中を押して歩き始める。
「え、えと……コウ兄……珠雲ちゃん……えと……わ、私……がんばる……ね」
ヴァルハラに促されて歩を進めながらも、振り返ってコウ達に言うクリス。
天才ゲーマーとして才能を開花させた彼女のセンスなら、きっと大丈夫だろう。
「あぁ、何かあってもヴァルハラ達がモニターしてる。俺達も出来るだけ早く片付けてそっちに行くようにするじぇ」
「クリスも頑張んなっせよ!」
コウと珠雲も、クリスにエールを送るとノアの方舟を使って亜空間フィールドを展開。共に異世界に向かって飛び込んでいく。
「コウ兄、今日はウチとデートだけんね!」
「随分血生臭いデートだじぇ……」
珠雲と共に異世界に向かって走り出しながらも、肩を竦めるコウ。
こうして、彼女達のそれぞれの新たな戦いが、始まるのだった……。
★★★★★
幾度となく通い、何度も戦いのイメージを刷り込んできた場所。最早クリスにとっては日常生活の一部と化す程に、慣れ親しんだ室内だった。
すっかり慣れた手つきでVR仮想世界転送シミュレーション用カプセルベッドを展開する。
バシュウと無機質な音を立てながら上部カバーが開かれると、真っ白でふかふかのシーツが姿を現す。
これから仮想とは言え、異世界へと独りで向かう。
緊張した面持ちだった。偶然の出来事ではあったが、年下の珠雲は独りで異世界へと旅立ち、生きて帰ってきた。
ならば、自分もまた頑張らなければ……。
(こんな時だからこそ、言いたい事がある。主よ、気負い過ぎは禁物だ)
傍らで宙に浮かぶ子供が描いたチューリップの様な神獣、ぬいぐるみ形態のローズがホワイトボードを向ける。
「……うん……。えと……そう……だね」
頼れる相棒の言葉に頷く。知らず知らずの内に自分を追い込んでいた事に気付くと、学校の体育で習った深呼吸を実践する。
内面で燻っていた焦る気持ちが落ち着いていくのが分かる。心と身体を整えたクリスは、カプセルベッドに入り、横たわる。
右手側に設置されている下矢印のスイッチを押すと、上部カバーがゆっくりと降りてくる。
一度閉まる直前にカバーが止まり、プシューと排気を出しながらピッタリと上下のカバーが密着する。
そうなる事で、完全に外部の音が遮断され、カプセルベッドの中は静寂のみとなる。
彼女の枕元には、ローズが同様に胴体も同然の植木鉢ごと横たわっているが、中の土は一切こぼれてはいない。
『よークリスちゃんよー、聞っこえてっかー?』
カプセルベッドの耳元の小型スピーカーからイリアの声が聞こえてくる。
カバーの口元近くにはマイクも備えられており、これらの機器で外部との会話を行う。
「えと……はい……聞こえ……ます……」
『よーっし、ほんっじゃーゲームの概要はあったまにたったきこんだかー?』
クリスの返答を確認したイリアがこれからログインするゲームについて質問する。
「えと……はい……攻略muhiも……えと……見ました」
流石というか、ゲームの事となると用意周到なクリス。既にこれから新規で作成するアバターの役職やポイント割り振りも考えているらしい。
『さっすがだね~、ほんじゃーゲームの内容は説明するひっつようねーなー』
「えと……はい。プレイヤーは……フィールドを耕したり……家畜を育てて……えと……ペットと一緒に……のんびり……スローライフを……えと……楽しむ……癒し系……MMO……シミュレーションゲーム……ですね……」
パッケージに同封された説明書やネットで調べたところ、このゲームはいわゆるRPGやFPSと言った剣や銃と使用した物騒な世界観ではないらしい。
それらとは全くの真逆。ほのぼのとしたキャラクターのイラストが描かれており、争いとは無縁のゆったりと流れる時間を楽しむゲーム内容のようだった。
『それじゃ、接続始めるわよ。クリス、あんたも必ず生きて帰ってきなさい。いいわね?』
スピーカーから聞こえる声が、イリアのお気楽な口調から高慢なヴァルハラの声に代わる。
「えと……はい……!」
クリスの返答に、制御室のイリアとヴァルハラが頷き、イリアの指先が滑らかにコンソールの上で踊る。途端カプセルベッドに横たわるクリスの中で、意識が急速に闇の中に落ちていく。
脳の電気信号を読み取って仮想世界へと意識が移っていく合図だ。
新たな世界、そこは電脳の空間に生み出された電脳の仮想世界。そこへ、聖女が単身乗り込んでいく。
新たな事件に立ち向かう為に。だが、それは幼い彼女の想像を絶するものが、待ち受けているのだった……。
はい、という訳で今度はVRMMO……なろうの定番ネタですね。こちらの世界となります。
いや迷いました。このゲームの世界に行く話をやるべきかどうか。
もうなろうの読み手である皆様方からしたら食傷気味なジャンルですからね……。
ですが、今後のストーリーにも関わるお話となりますので、良ければ胃薬片手にお付き合い頂ければ幸いです。




