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雨と私

作者: 豊田直輝
掲載日:2026/06/11

静かな雨の音が心の深くに染み込んでくる

空を見上げても雨雲の様子はよく分からないけれど

身体の隅々まで音が広がっているのを感じる事は

雨の強さがそれなりにあることが感じられる

このまま道路の脇の排水溝に流れる水のように

私自身も消えていける事があるのなら

今まで培って来た記憶という過去もきれいに全部清算させてくれないか

服はずぶ濡れで傘もさしていないけれど

雨の一部となってしまった私は

人の境界を越えて雨という自然の働きの一環として

このまま循環していくことを望む。

雨は

雨は私にとってかけがえのないものであったのだなぁ。

私はそのまま崩れてしまった。

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