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「ファウベル伯爵、並びにその妻、娘三名の爵位は剥奪。そして、国外追放処分とすることが決まった」


「そうですか……王子殿下殺害を企てておいて、死罪にせずにしてくださったこと。心より感謝申し上げます」


家族の命を奪わないでくださったことに感謝すると、国王陛下は複雑そうな顔をした。


「シャルロット。悲しいことだが、両親と姉のことは忘れるのだ。

この世には家族の間でも酷い行いをする人間が存在する。

お前は何も悪くない。疲弊した心と身体を回復させることに専念するのだ。

ファウベル家のことは先代のファウベル伯爵に任せる。ゼノンを王都に呼び戻すつもりだ」


「おじい様を?」


「うむ。ゼノン・ファウベルは有能でな。よく王城にも顔を出していた。

息子が後を継ぎ、しばらくすると王都を離れて隠居生活を始めてしまったと聞いている。

息子の爵位は剥奪された。ゼノンが再び当主に戻ればファウベル家も持ち直すだろう。アイツはまだまだ引退するには早過ぎるからな」


ということは、久しぶりにおじい様にお会い出来るのね。

優しい祖父との再会が楽しみだ。


「そしてシャルロット。息子の件も含めて、お前には城に滞在し続けてもらいたい」


「え? よ、よろしいのでしょうか?」


「もちろんよ! お兄様のことがなくてもシャルロットとはもう友達だと思っているもの。

何にも気にせず、ずっといてくれていいのよ?」


「アリシアの言う通りです。シャルロット。困ったことがあったらいつでも私たちに相談してくださいね?」


王女殿下にも王妃様にも歓迎されてしまい、どんどん断れなくなっていく。

しまいには……。


「君は俺の運命だ。俺もまた、まだまだ学ばなければならないことばかりだが、君に好いてもらえる男になってみせる。

城にいてくれる君に、恥ずかしい姿を見せないように努力していくつもりだ」


王子殿下のご様子を見るに、まだ私のことを好いてくださっているようで、城への滞在を拒否という選択肢は消え失せてしまったのだった。


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