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(アリシア王女視点)

お兄様の部屋へと移動するまでの間に、黒白猫はさらに真実を教えてくれた。

それはファウベル伯爵がシャルロットの父だということ。

そして、彼女はファウベル伯爵たちにずっと幽閉されていて、不遇な扱いを10年も受けて来たこと。

それでも彼女はギリギリまで、家族である彼らの罪が少しでも軽くなるように動いていたそうだ。

……私とお兄様に身分を話さなかったのは、そういうことだったのだ。

お兄様の部屋へと到着し、黒白猫を見て驚くお兄様に事の次第を説明する。


「シャルロットが大変なのか!? くそ、今直ぐなんとかしてやりたいのに……」


身体が重くて動けない様子のお兄様にお父様が首飾りをかける。

すると、お兄様の身体が仄かに光った。


「なんだ……力が漲ってくる」


【シャルロットさんの力です。彼女は光の力を持っているのです。

なかなか女性を見る目が優れているようですね。王子殿下】


猫さんの言葉を聞いて、お兄様が頷くとベッドから身を起こし、立ち上がった。


「父上、俺は……」


「お前が立っているだけで、私には奇跡だ。

早くその女性のもとに行ってやりなさい。後ほど私からも謝罪するが、非礼な振る舞いを謝っておいて欲しい。

息子と猫殿を牢まで案内してやってくれ」


「は、はい!」


お父様は騎士へと命じると、お兄様たちはすぐに部屋を出て行く。

それを見届けると、お父様は目を手で覆い、天を仰ぐ。


「……お父様?」


「いや、すまん。急に様々なことが動き出した気がしてな。

すまなかったなアリシア。信じてやれなくて」


「いいえ。お父様、ファウベル伯爵のことは……」


「私が対応する。お前も付いてきなさい」


「はい」


優しい彼女を辛い目に遭わせ続け、最後の最後まで彼女を痛めつけた連中を私は許しはしない。


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