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薄暗い牢へと放り込まれ、一人きりになると、ようやく呼吸が落ち着いて来た。


「猫さんの仰る通り、私は愚か者ね」


自分自身の行いに苦笑してしまう。

家族と分かり合えるのではないかと希望を抱いてしまったが、それは私のエゴだ。

猫さんは何度も忠告してくれていたのに……。

王女殿下と合流する前に首飾りと対峙してしまったせいで、不可思議な力について兵達に説明のしようもなかった。

計画通りに動いていれば、こんなことにはならなかったのに。

全ては私の我儘のせい。

自業自得の状況に耐えられず、冷たい石の床に横たわる。

私がこの世に生まれた役目は終えられたのではないだろうか?

王子殿下の呪いは解けてはいないが、私のような者に光の力が宿っているのならば、もっと素晴らしい方で使える人がいるはずだ。

その人がきっと、殿下を救ってくださるはず。私の役目は首飾りの呪いを解くことだったのだ。


「だから、もういいですよね? 神様……」


涙がとめどなく流れて行く。

今まで堪えていた感情が心から溢れ出して止まらない。悲しくて辛くて寂しい10年だった。

もうこれ以上は耐えられない。

どうかお願いです。来世は優しい家族が持てますように……。

瞳を閉じて神様へと願うと、足音が近づいてくる。


ああ、そうだ。死ぬ前に罰せられることになる。


辛くて恐ろしいことに心が追い付かず、強く瞳を瞑った。


「シャルロット! すまない! なんてことだ! 大丈夫か?」


牢の扉が開かれる音がすると、すぐに抱き締められる。

私を抱き締める人なんてこの世にいないはずなのに、与えられる温もりに恐る恐る目を開ける。

視界一杯に見えたのは王子殿下の顔。

そして、すぐに恐ろしいことに気付く、王子殿下の首に例の首飾りが掛けられていたのだ。


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