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シャルロット視点に戻ります

夜になり、再び城を訪れて王子殿下と王女殿下とお会いしたのだが、そこで衝撃の事実を王女殿下から知らされた。

呪いの首飾りを城に持ち込ませたのは、ファウベル伯爵。

つまりは私のお父様だったのだ。王女殿下はさらに詳しく話を聞かせてくださった。


「呪い何て本当にあるの? ってカマをかけてみたらね。

なんでも親族に呪われた女がいるらしくって、幽霊とか呪いがこの世に実在することを知っているって言うの。

とはいえ呪いは多くの人にとっては不確かなもの。

だからこそ証拠が残りにくい殺害方法になるから、王子を亡き者にするには打って付け。

ファウベル伯爵は呪いの品を親交のある商人ずっと前から探させていて、その商人が首飾りを見つけて仕入れさせたって言ってたわ。

お兄様が夜会で姿を見せるほんの少しの間に、とても健康に良いとされる首飾りだって言って身に付けさせるつもりみたいなの」


話を聞けば聞くほど、血の気が失せて来る。


「シャルロット。大丈夫か?」


「あ、は、はい」


王子殿下が心配してくださってなんとか返事をするが、心臓がばくばくだ。

お父様は私の存在があるからこそ、呪いの力を信じ、その力を使って王子殿下殺害を企ててしまったということだ。

なんて恐ろしいことなんだろう。お二人に私がファウベル家の者だとお伝えした方がいいだろうか。

悩んでいると私の気持ちを察したのか猫さんがふるふると首を横に振る。

今、話すべきじゃないってことかしら。


「聞いていて嫌になる話だものね。犯人が分かって良かったけれど問題があるの。

お兄様への献上品として納められている首飾りは城の倉庫に保管されているみたいなんだけれど、そこの管理は騎士団だから入り込むのが難しいわ。

倉庫の外も中も定期的に騎士達が巡回しているからこっそり見つけ出すのはかなり難しそうなの」


猫さんの魔法で姿を消してもらっても、10分間で探し出すのは厳しいかもしれない。


「だからね。夜会当日。倉庫から献上品が運び出される時がチャンスじゃないかと思えるわ。

そしてファウベル伯爵自身がお兄様に首飾りを差し出せば、殺害を計画した証拠にもなる。

短い時間しかないかもしれないけれど、短時間で呪いを解くことは可能かしら?」


猫さんの方を見ると、猫さんが深く頷く。

どうやら猫さんも王女殿下の案に賛成で、呪いを解くことも可能なようだ。


「では夜会当日に首飾りの呪いを解こうと思います」


「ありがとう。よろしく頼むわね。私は夜会までにお父様とお母様に今回のことを話してみるつもりよ。

呪いのことを信じてもらえるかは分からないけれど、少なくともファウベル伯爵がお兄様を殺害しようとしていることは事実なわけだからね」


「頼むアリシア。シャルロット、面倒をかけるが夜会で君に会えることを楽しみにしている」


「……はい」


お父様は間違いなく、罰を受けることになるだろう。

けれど、例え誰であろうと人を呪い殺すことなんてしてはならず、ましてお相手が王子殿下ならば不敬過ぎる。

それとも私がお父様と話す機会があれば、なんとかなるだろうか……。


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