表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Baka Rack  作者: Raox
3/3

砂の味

ハローハロー。

3次元の君よ。

この世界の味を知っているか?

僕は知っている。


噛めば噛むほど水分を持っていかれ、不快な食感だけ延々と残り、不味くもなく全く味がしないのだ。

まさに砂を噛んでいるようだ。


この砂の味が、君たちがいる3次元。

僕が居た次元では考えられないほど、矮小で窮屈で単調な世界。

全くもって深みがない。


初めて3次元に来た時、それは新鮮で楽しかったさ。

例えるなら、君らがTVゲームをしているような感じだ。

最初は新鮮で楽しいだろう。

日常にはない刺激を味わい、舌が痺れるようなスパイスを得ることが出来る。

しかし、どんな優れたゲームでも飽きは来る。

何百年、何千年と続けることができるTVゲームなど存在しないだろう。

飽きると、味はしなくなる。

刺激的なスパイスも所詮は表面的なもの。

味がしなくなる。

延々と砂を噛んでいるような。


その飽きたTVゲームに閉じ込められる事を想像して欲しい。

それが僕だ。


誰も好き好んでこの世界に降りてこないさ。

存在は知っていた。TVゲームの世界のように。


そして、僕は上で死んだんだ。

自死を選んだ。


そしたら、下に降りてきてしまった。

世の理とは、何なのか。

自死を選んだ結果の裁きなのか。

徳を積むと、上に行けるのだろうか。

それとも、死ぬと下に降りていくのだろうか。

ここで死ぬと、更に下の次元に行くのだろうか。

3次元の狭間に来て、そのようなことばかり考えている。


それでも君は、その音の鳴る踏切を越えて入るのか?

そこは救いかもしれないが、砂の味かもしれない。

僕も経験者だからわかる。

死にたいわけではないんだよな。

ただ、生きていたくないだけ。

君もすでに砂の味を知ってしまっている。

この先落ちたら2次元の世界かもしれないね。

その先は点の世界かもしれない。


ただ、僕は次に行くよ。

砂の味のこの世界。

唯一のスパイスは次に行く事。

その先は更に砂を噛み締めることになる。

それはわかっていても、今が耐えられない。


たとえその先がBaka Rackだとしても、もう止めることが出来ないんだ。


一度でも、この砂を噛んでしまうと。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ