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27話 美食の代償

お久しぶりです。

リハビリも込めて一話完結モノを書いてみました。

3章では食をテーマに進める予定です。

「おーい!見つかったかー!」


「ちょっと待つにゃー!」


「こっちは見付かりました!」


俺達はいつもの森…とは少し離れた所で少し珍しい木の実、オコメノミを採取していた。


「よし、これだけあれば今日の分は足りるな」


「良い匂いだにゃ~」


「これなら沢山作れそうですね!」


そう、現在アユルでは美食ブームの真っ最中。当然俺達もその流れに乗るべく、更なる食を求めて少し離れた場所に探検しに来ていた。


おっと、死に活とは関係ないだろって?違うんだなこれが。


美食となるとそれなりに危険を伴う事も少なく無い。特に肉を求めるとそれなりの危険を伴うだろう。


そこで俺の出番って訳よ。


と言っても最近は二人とも、特にネネはかなり強くなってきてる。


まあそれは想定の範囲内だが、別の問題も出てきた。


それは…


「そろそろ別の狙わないか?例えば肉とか…」


「ネネも食べたいけどリスクがでかすぎるにゃ」


「そうですね。変に欲張ってまたヤマさんが怪我してはダメですし…」


二人が予想以上に慎重になった事だ。


まあ良い。この程度なら大した問題では無い。しかも食費を浮かせるのは大きい。


…まあ買い食いも増えたから劇的に浮いたとは言えないが、それでもかなりの節約になる。


焦らずゆっくり行こう。


…まあ守られっぱなしは嫌だからそこは考えないとな。



***



「ん…もう朝ですか…」


それにしても昨日のオコメノミは絶品でしたね。白くてモチモチしてて、焼いてもそのままでも良かったです!


二人も喜んで食べてましたし、やはり美食は良いものです。


さて…そろそろ準備しないとですね。いつもの服に着替えて…


…ん?


「あ、あれ…スカートが…」


ホックが届かない…


「ぐぎぎぎ…」


も、もうちょっと…


「は、入った…」


でもキツいです…いつの間にこんなに…


…いや、毎日あんなに食べてたら流石に太りますよね。


ヤマさんもネネさんも何故太らないんでしょう…?


と、とにかく痩せないと…こんなお腹はみっともないですし、少しつついてみるとかなり柔らかい感触があります。


こうなったらダイエットですよ!このたるんだお腹を無くすのです!


「よし!やりましょう!」


今日はヤマさんもネネさんも用事ですので一人です!


こんな時は運動着に着替えて近くをランニングです。痩せると言ったらやっぱこれですね!


アユルの外周は結構広いですし、運動にはもってこいです!






「んー…結構走りましたかね…」


これで少しは痩せて…いや流石にそんな直ぐには無理ですよね。


でも継続こそ力です!これから続けて…


「お?ヴィラじゃん。何してんだ?」


「ヤマさん?」


あれ?良い匂い…


「これか?そこで売ってたヤキイモモチだぞ。食うか?」


美味しそう…でもここで食べたら…!


ぐるるるる…


「あ…」


「ほれ、やるから食べな。じゃ、俺は行くな」


貰っちゃいました…


ま、まあ一つなら大丈夫でしょう!軽食です軽食!





今度は別ルートから行きますかね。ヤマさんには悪いですが…今会ったらまた誘惑に負けてしまいます…


よし!続きをやりますよ!


「にゃ~?そこで何してるにゃ?」


「ネネさん…」


あれ…さっきもこんな事が…?


「丁度良かったにゃ。買いすぎて食べきれなかったんだにゃ。だからやるにゃ」


そう言うと私にオコメノミで肉を包んだ物、通称『肉まん』を渡してきました。


これは…うん…確実に太ります…


ネネさんには悪いですが、流石にお断りして…


「い、いえ、私は…」


『今だけ~珍しい魚~珍しい魚はいらんかね~?


「にゃにゃ!あれはニボシサカナにゃ!もうこれ全部やるにゃ!」


「あ、ちょっと!お腹いっぱいじゃ無いんですか!?」


「魚は別腹にゃー!」


行っちゃいました…


これ…どうしましょう…まだ3つ残ってます。


捨てるのは論外ですし、かと言ってあげる相手も…


う~…!!







「うっぷ…」


運動してた筈なのに何故私は満腹になってるんですか…


でもこれでは運動になりませんね…少し飲み物でも買って休憩しないと…


幸い今は美食ブームですし、何かしらは売ってる筈です。キレモンとかさっぱりした物でも買って…


「ヴィラさ~んっっ!!ご機嫌麗しゅう~っっ!!」


「ひゃっ!…こ、コーデリアさん!驚かせないで下さい!」


「こちらお近づきの印ですわ~っっ!!ではまたお会いしましょう~っっ!!」


「え!?ちょ、ちょっと!?急に渡されても!?」


そう言って何かを押し付けられました。本当に嵐みたいな人ですね。


それにこれって…


『黒汁~体に良いのはマズイ!~』


超栄養満点だけど激マズって噂の…


でも今までのに比べたら太ることは無いですし、飲んでみましょうか。


ではひとく







あれは人間の飲み物では無いですね、はい。


次誰かに会っても絶対断ります!これ以上は色々な意味で危険です!


「あ!お姉さん!お久しぶりです!」


「セレナさん…?」


あの…既に嫌な予感がするのですが…


「このフードのお陰でどのお店にも入れました!本当にありがとうございます!」


「い、いえ、そんなお礼なんて…」


「あの…これ…良ければ受け取って下さい!」


セレナさんはアマメロンのジュースにミツリンゴやアイスが沢山乗った飲み物…と言うかパフェを渡してきました。


「以前来てくれた時にアマメロンとか好きって聞いて…」


「あ、う、うん!ありがとうございます!頂きますね」


これは流石に断れません…アマメロンとかの情報はシャンティさん達に聞いたんですかね?


デブの元みたいな食べ物ですが、食べない訳には…


あ…でも美味しい…






あぁ…もう夕方です…結局食べてばっかでした…


ヤマさん、ネネさんとも合流して明日はどうするかを話し合っていました。


「そんなに落ち込んでどうしたんだにゃ?」


「いえ…別に…」


本当に…何故二人は太らないんですか…?体質ですかね…


「ま、美味しい物でも食べれば元気になるにゃ。明日はガッツリ肉でも食べるにゃ」


「う…」


お肉…デブの元…


「あ、そういえば今日シャンティさんからエルフの里周辺に旨くて大人しい草食動物が居るって聞いたぞ。行ってみないか?」


「ホントかにゃ!?エルフもたまには良いことするじゃにゃいか!!」


二人はそんな会話をしながは何かをポリポリと食べていました。


今度はお菓子ですかね…?


「あの…それなんですか?」


「え?何って…」







「体重を元に戻す薬だけど…?」


「…へ?」


え?え?なんですかそれ、初耳なんですけど…


「あんなに食べてたらみんなデブまっしぐらだにゃ。対策くらい流石にしてるにゃ」


何それ…


私聞いてません!


「なんで教えてくれなかったんですか!?」


「え、いや…流石に知ってると思って…」


「世間知らずにも程があるにゃ…」


全然知りませんでした…


何でも構いません!とにかく…


「私にも下さい!」







「これおいひいです!ほら!ヤマさんも食べて下さい!」


「お?おお…」


「(前にも増して食ってにゃいか?)」


「(太る心配が無くなってガタが外れたんだろ)」


「うぅ…幸せです…!美味しいです…!」


人間、我慢は毒ですね!

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