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いつの間にやら立場逆転?


「そ、そうだ!私がしっかり仕事をしてやろう。それならば問題はないはずだ!」


「そ、そうよ。可愛いミカリーナを追い出すなんて。これからもみんなで仲良くすればいいわ。」


「そうよ!お義姉様のお仕事の手伝いくらいして差し上げても良くってよ」



ダレン様を筆頭にお義母様、ミカリーナも叫びだしましたわ。


本当に…この方達は私と同じ国に住んでいる方なのでしょうか。どうしてこんなに理解できないのでしょう…。



「そ、そうだ。と、当主というのはいつでも広い心を持って受け入れなければならないんだ。ミカリーナを見習ってシャロンも受け入れなさい!」



あら、お父様はいつのまに復活なさったのかしら。先程までは呆然と青い顔のまま固まってらっしゃったのに。でも、もうずっと固まっていただいていた方が良かったかもしれないわ…



「そ、そうだ!みんなで仲良くすればいい。これまでのことは水に流して仲良くしようではないか。そうすればみんな幸せだ!!」



さも、名案だと言わんばかりにクワッド伯爵も言葉を被せてきます。それでは私も意見を述べさせて頂きますわ。





「あら嫌ですわ。どうして当主の私が不快な気分になってまで貴方たちを迎え入れなければならないのでしょう。それも今までさんざん私を蔑ろにしてきた貴方がたを。」






「なっ、なんて心が卑しい女だ!私もミカリーナもお前を受け入れてやると言っているのに!」


「そうよ!私がいいって言ってあげてるんだからお義姉様も受け入れるのが筋でしょう?」



いつの間に私は受け入れられる側になってしまったのでしょう…いったいどんな筋があれば私はこんな人たちを受け入れなければいけないのでしょう……そして、いつまでこんな不毛なやりとりを公衆の面前でしなければならないのでしょう。



そんな恥ずかしさと辟易とした気持ちでダレン様を見つめてしまいました……



この人たち本当に頭になめくじでも大量に飼っていらっしゃるんじゃないでしょうか…。塩でも振りかけて差し上げましょうか…



「シャロン嬢、お話の途中申し訳ございません。」


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