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第一章1. 人として

ーアサイラム ノース街


「ねぇ、ティアさん?何で荷馬車がここに?これ僕らを待ってるようだけど…。」


街に入りティアさんについていくと、

馬二頭が木枠で作られた荷台を引っ張る形で

僕等2人を待ち構えていた。


「決まってるじゃない、今夜の準備よ!さぁ、ぼぅっとしてないで着いてきて!時間は惜しいのよっ」


そういうとティアさんはまた微笑みながら街の食糧売り場、市場の中へ飛び込んで行った。


「よう!!ボウズ!今日は美人連れでおでましい!?羨ましいねぇ!!!サーマニアが安いよ!どうだい!?!?」


元気よく…いや、鼓膜がはちきれんばかりに

ガラガラな大声で声をかけてきたのは漁業市場を取り締まる責任者的な立場の、ガーランド・オーウェン。ちなみにサーマニアは魚で、日本でいう鮭だ。


「オーウェンさん、聞こえてるからもう少し静かにできないかなぁ、耳が何個あっても足りないよ。

それに今日はティアさんのお供だから連れられてるのは僕の方だよ!」


「あら、シオンみたいな可愛い子を連れなんて言えるなんて私も捨てたもんじゃないですわね。」


フフフと微笑みサーマニアを買い付けるティアさんは妖精のように可愛く天使のように美しかった。

まさか天使と妖精のハーフなのではないか。今度聞いてみよう。


「ありがとさん!!そういえばティア、今日は海の様子がおかしいって騒ぎになってたが、ボウズの誕生祭だってな、後でありったけの酒持って顔だすからな!ガハハハハハハ!!」


「海も祝福してくれてるのかしら?ありったけ美味しいお料理をお出ししますから遅れずに遊びにいらしてくださいね!」


相変わらず大きな声で笑うオーウェンさんと別れ

近くの屋台で肉類と、果実をたんまり買い

荷馬車に積み込みを終え、ティアさんは荷馬車の

管理人に、挨拶に向かったので、軽く街を一人で歩いていると後ろから、ねぇ、と声をかけられて振り向くと、フードを被った僕と同じくらいの女の子が立っていた。


「…僕になにか…御用ですか…?」


しまった…。これでは怪しんでますと言っているようなものだ。咄嗟の事でかなりぎこちなく返事をしてしまい相手に失礼かと思ったその瞬間。


「あなたアリスタン様のなに?恋人なの?今日一日中ずぅーっと一緒にいるようだけど何なのよ!?

あなたもどうせアリスタン様の外見に惹かれた野蛮人なんでしょう!」


矢継ぎ早な質問にたじろいでしまったが、見当違いな質問に腹が立ってしまい、強く言い返してしまった。


「ティアさんは確かに綺麗だ!それに可愛い!だが、外見以上に内面はもっと綺麗だ!俺みたいな乞食同然のやつを見返りも求めず成人まで育て守ってくれた!今日一緒にいたのも明日の成人の誕生祭をティアさんが祝ってくれる為の買い出しについてきただけだ!!」


いつぶりだろうこんなに声を荒げ

一人称を俺と言い、こんなに汚い言葉を吐き散らかしたのは。目の前の女の子も僕の豹変ぶりに

言葉を失っている様だ。

……まずい。非常にまずい状況だ。

こんな所ティアさんに見られなどしたら…!!

我に返りやばい!と体温が下がる様な感覚が

全身を包んだ。そして


「シオン!めっ!でしょ!」


子供、いや赤ん坊を叱る時の様な語句を浴びせられそれが誰だかすぐにわかった。


「あなたは怒ると口調が荒くなり人とは何なのか忘れてしまうのかしら?それじゃあ獣と同じ、いや、獣の方がまだ躾ができるかしら。話し合いが出来ないのでは、赤ちゃんと同じですよ?」


ごもっともな事を言われ言い返す言葉もない。

話し合いができる生き物は人間だけという事を前世で聞いた事がある。

ティアさんには、力に頼るなら人間じゃなくても出来る。人間は何を持って人たらしめるのかを考えよと、教えられた。

それ以前にすぐ怒る、ティアさんはこの手の男性が嫌いなのだ。


「君、名前は?」


「……シア…。シア・オーウェン」


「悪かった。つい、怒ってしまった。……!?君、違ったらすごい悪いんだけど、ガラガラ声のおっきい声の人がお父さんだったり…しない?」


「そうだけど、なによ今わ関係ないじゃない。

それよりあなたのこと悪く言って悪かったわ。

えっと、、シオン…よね?さっきのはちょっと

男らしいじゃない。じゃあ私これでいくわね。

じゃあまたね。アナスタシア様失礼しました!!」


自分のペースで話す所。あの気の強さ。褐色系で青い瞳。やはり。オーウェンさんの娘かぁ!!!

そう考えると合点がいく。オーウェンさんとティアさんは古くからの友人。それで会うたびティアさんに憧れ、それに付き纏ってるとみなされた俺に牙を向いた、と。。こんな所だろう。勝手に推理を進めて納得をして


「ティアさん。ごめんなさい。俺自分馬鹿にされてそれであんなふうに…」


そういう僕の顔を優しい手で柔らかく包み


「ううん。いいのよ。それにねぇ…。」


「…なに?ティアさん」


「私、綺麗とか言われなれてるけど……中身のことまで褒められたのは記憶の中ではあまりなく..てね。なんか心臓キュゥってしちゃった。」


そう言ってはにかみ、僕の髪と同じくらいの赤さになるティアさんはこの瞬間世界一可愛い少女の様だった。


「ほら、いきましょ!準備に忙しいのよ!」


「待ってティアさん!もう一回!」


「うーるーさーいー!!」


耳をパタパタし聞こえないようにして走り去る

ティアさんを、追いかけながら帰路につくのであった。






ティアさんの容姿をまとめますと、

クリーム色の長い髪

小麦色の肌

茶色い瞳で

細身

身長168です

あ、人族です!


アサイラムはシオンが暮らす街の名前で

ノース、ウエスト、イースト、サウスの4区あります!

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