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魔王の娘ですが、継ぐ気は一切ありません!  作者: グレープヒヤシンス
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ウェンディの技

 すっかり暗くなってからスピカの屋敷に到着した。前回と同様に歓待、違うのは、四段校生なったタバサが先頭に立ってに迎えていた。

「パットお姉さんは?」

パトリシアの顔を見つけられずガッカリしていた。

 パーティーが始まり、ケヴィンが種明かし、タバサの視線はウトウトしている子供達に移っていた。

「この子達、気のせいかな?お姉さんに似てない?」

ケヴィンは更に種明かし。タバサは目を白黒させていた。

 子供達がすっかり眠ってしまい、セレス達は部屋に引き揚げ、続きは明日と言う事でお開きになった。


 パトリックはウェンディと客間に入った。肌を寄せ合うのはすっかり当たり前になっていて、お互いの体温を確かめ合った。ウェンディは、当然その続きを想定していたが、

「今夜は止めておこう。妊娠しそうなオーラを感じるんだ。」

「あの子達の時は感じなかったの?」

「うん、お互い変身した状態で、妊娠するとは思っていなかったんだ、きちんと感じようとしなかったから、スゥっと見落としちゃったんだよね。3日間はお預けだね。」

 パトリックは、自然と臨戦態勢に入っていた自身を落ち着かせようとしたが、腕枕のウェンディが覆い被さり、舌を絡めたと思ったら、布団に深く潜って行った。間もなく、感じたことの無い悦びが全身に広がり、臨戦態勢はクライマックスを迎えた。余韻を堪能しながら、どの瞬間をとっても幸せだった事を改めて実感し、攻守交代。パトリシアとして受けた時は、心地よさよりも、恥ずかしさが先に立って、あまり好きでは無く、立場が変わっても試みる事は無かった。ウェンディの太腿に顔を埋め攻め続けた。上手く出来ているのか不安だったが、反応を見る分にはそれなりに出来ているとパトリックは安心した。ウェンディは巧みに身体入れ替え、お互いに攻め合い、パトリックが二度目のピークを終えたところでゲームセット。

 スヤスヤ眠るウェンディを眺め、

『いつの間に覚えたんだろう?』

ウェンディになってからは、覚える機会は無かった筈なので、ウォーレンの経験からの応用と考えるのが妥当だろう。少しジェラシーを覚え、

『そう言えば、プロポーズを断って別に恋愛感情なんて無かったのにね。犬のウォーレンと一緒に暮らしていつの間にかパートナーになってたわね。』

パトリシアの心の声がパトリックに問いかけた。

『やっぱり好きなのかしら?』

会話は成立せずに眠りについた。


 翌日は、と言うか、しばらくのんびり。ウェンディの眼が赤くなるのを待っていた。どんな経過で赤になるかの説明は無かったが紫からの経過から、あとは橙になって赤になると推測している。黄色迄は、ダンジョンの成果も含め順調と思われたが、黄色になってからは少し停滞したように感じていた。

 庭を散歩したりして時間を潰す。学校とギルドで一杯なのに慣れているので、どうも落ち着かない。そう思っているのはパトリックだけでは無かったので、近くのダンジョンにトレーニングがてら攻略に向かった。午後から夕食前迄なので、特別な成果は期待していなかった。

 ほぼ収獲無しで屋敷に戻った。昨日の歓迎パーティーのやり直しで屋敷は笑顔で溢れていた。

「人族とは思えん魔力やね!」

大奥様、ケヴィンの母がウェンディの魔力を調べて驚いていた。薬草も適切だった様だし、ダンジョンのご褒美は人族にも同じ効果らしい。魔力を使い切るトレーニングが効率の良い魔力アップが期待できるそうだ。トレーニングの方法や、効き目の有る食材を教わって、早速果実酒を試してみた。かなり度数が高く、辛そうな表情で飲み干していた。効き目は証明されているが極端に上がる訳では無いので、地道に積み上げていく。明日は、早起きしてダンジョン攻略でトレーニングすることにして、早目に切り上げた。

 

「気に入ってくれた?」

先にシャワーを済ませていたウェンディは、パトリックのバスタオルの内側の変化に気付き、ソファーに座らせて巻いていたバスタオルを外した。バスタオルの中のパトリックは、ウェンディに優しく包みこまれ、夢の中を彷徨い最高の一瞬を迎えた。

 放心状態のパトリックは、悦び浸りながらも、昨夜とも違う高度なテクニックにジェラシーを覚えた。流石に聞く訳にもいかずにベッドに移動。ウェンディは攻守交代を拒んで、二人は眠りについた。


 翌朝、スッキリ目覚めた二人は、魔力アップのトレーニングをしてから食堂へ向かった。少し遠出になるダンジョンを攻略する。出かける前に、大奥様の診察を受けると、

「魔力が下がったわけやあらへんけど、眼ぇの色、緑やね?どないしたん?」

改めて確かめると、緑に戻っていた。単純に魔力と色がリンクしていると思っていたが、そうでもないのかも知れない。マキシミリアンに聞きたい所だが、都合の良い時に現れるとは思えないし、肝心な事は話してくれないだろう。取り敢えず予定通り、魔力アップを心掛けた生活を送ることにして、ダンジョンに出発した。


 ウェンディを軸にした攻撃でサクサクと深い階層に進み、最下層の石碑で魔力アップ。成功の実態があり、ウェンディの眼は再び黄色になった。

 その後、のんびり生活とトレーニングで過ごした。パトリックがシャワーから出ると、ウェンディはパジャマ姿だった。

「月の女神様が、降臨しているの。」

妊娠の心配が無くなって、何時もの様に揺れ合っていたが、また数日お預けになる。リクエストした訳では無いが、ウェンディはパトリックの期待に応えた。悦びを堪能したパトリックに、

「王族に嫁ぐとね、一夫多妻だからこう言う日に、他に行かない様に楽しませる為に、母から娘に伝承する技なの。私は伯母上から習ったのよ!」

パトリックは、謎とジェラシーが解消。安心して、第2ラウンドをリクエストした。

 月の女神が去る迄の5夜、ウェンディの技が冴え渡った。久しぶりに体調が整い、ダンジョンに出発するが、ウェンディの眼は青に変わっていた。相変わらず魔力がダウンした訳ではない。今までの魔力アップを続けるしか無いので、予定通り、ダンジョンに向かった。

 ダンジョンは、ラクラク攻略。ウェンディの剣は、益々冴え渡った。最下層の石碑で緑の眼になり、屋敷に戻った。 

 

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