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6/12

サイコパス保護る!

ギリギリ投稿!!

セーーーーフーーーー

今回はあんまりサイコってない感じの話ですかね?

どっちかっていうとほんわか系の話。


だけども溢れ出るサイコパス。

では、本編へ

~今までのあらすじ~

異世界着く~スキル使う~崖崩落~山賊おる~ボス的なヤツ来る~脳破壊される~回復する~ボス殺す~敵のボスの配下を説得する~今ココ!!


ケモ耳を生やした少女だけが、この場に残っていた。

『ぐちゃぐちゃになった人肉』

『辺りに飛び散った血』

『血だらけなのに未だに営業スマイルしている僕』

よく見て考えたら、この現場はなかなかに酷い環境だった。

それを叫びもせず、泣きもせず残ったことはすごいなぁと思う。

称賛に値する。

しかし、少女が僕の事を見る目線は『恐怖』『不安』でたっぷりだった。

結果的には助けてあげたんだけど・・・まぁ元は助けるつもりも無かったし、お礼とか言われたいとは思えないからいいや。

置いてこ。

体の正面を180度回転させて、一歩目を出そうとしたら

「あっ・・・・・」

後ろから声がした。

営業スマイル・・・・は使った方が良いのかな?

もう本性はバレてしまってるわけだけど・・・・・・どこで会うか分からないからな

結局営業スマイルで振り返った。

「なにかな?」

恐らく年下だったので、敬語は使わなかった。

「あのっ、ありがとうございました」

こんな状況でお礼が言えるなんて、教養あるな。

こういう人が世界に溢れかえって、それ以外の人が死ねば、平和になるのにな。

「いや、当たり前のことだから気にしなくて良いんだよ。それにしても、無事で良かったよ」

さっき腹パンチされていた事は、スルーした。

「・・・・・・・・・・」

口をキュと絞めて、こちらをジッと見つめてくる。

なんだ、このケモ耳少女は?

()()種族のお礼の仕方か?


シーーーーーン


沈黙がウザいな。

「じゃっ!」

真反対に歩いて行く。

「ちょっ、ちょっと待ってください!」

さっさとさっきのボスが怖がっていた『帝国』なる所に行きたいのだが・・・・・・

目的は恐らくその『帝国』の下で栄えているであろう城下町。

そこで情報を集める。

さっきの崖から落ちる前に見えた道を辿って行けば、『帝国』に、若しくは『街』や最悪『人』には出会えるだろう。

だから、この背中の方に居るケモ耳少女にかまっているよりは、さっさと道を歩いて方が有益だ。

人間は先ずは自分の事を守れて、初めて他のモノに気をかけられるんだ。

まぁ、とどのつまり、後ろのケモ耳少女がまた誰かに襲われても、かまってられない。


「村まで送って頂けないでしょうか!!」


『村』?

有益だ。

営業スマイル。

「君攫われたのかい?ご両親は?村ってここからどれくらいかかるのかな?お腹大丈夫?さっき殴られてたもんね?」

ステータス!

ポチリンコ

『アイテム』欄をタップした。


『回復薬』×5


『スキル』と同じ感じなのか?

『回復薬』!

フォン!

スルッ

パルゥィン・・・・・・

僕の脱力していた手のひらの上に現れ、指の間をスルリと抜けて地面に衝突、そして、割れた。

中身が地面に広がりながら染みていった。

「アッ・・・・」

ケモ耳少女が固まる。

「・・・・・・・・・・」

クソ・・・・・・こんな所で無駄にしていいモノじゃないはずなのに・・・・・・・・・・

チッ

まぁ、このケモ耳少女に対する先行投資だと思えば良いか。

そう言えば、僕に『回復薬』なんて必要ないからいいや。


けど、所有物が無くなるって言うのは、良い心地はしないので、今度はしっかりと事前に手に力をこめた。

『回復薬』!

フォン!

「お」

今度はキャッチした。

「はい、これ飲みな。『回復薬』だから」

ケモ耳少女に『回復薬』を手渡す。

因みに回復薬は学校とかで見るコルクで栓してある試験管みたいな形をしていた。

ケモ耳少女は少し疑うような視線を送ってきた。

助けてくれって頼んだヤツにそんな顔するべきではないだろ。

「毒だと思ってる?」

まぁ、さっきまで人間に攫われて、ひどい目に遭ってたんだから、同じ人間を信じろって言われても無理はあるんだろう。

「・・・・・・いえ・・・・」

このケモ耳少女は顔に出てしまうタイプなんだな。

人生損している。

いや、()()()()()

人は周りを騙さずには生きてはいけない。

って言っても、僕はケモ耳少女を騙してないんだけどな。

「じゃ、ちょっと貸してみな」

ケモ耳少女から『回復薬』を返却させる。

キュポ

『回復薬』を開けて、チビッと飲んだ。

「ほらっ、大丈夫でしょう?」

昼のくだらない時間にやっているショッピングチャンネルみたいになってしまった。

また、ケモ耳少女にそれを渡した。

受け取ったケモ耳少女はまだ不安を拭えていないようだったが、恐る恐る『回復薬』を飲んだ。

「どう?大丈夫でしょ?」

よしっ!

これで恩が売れた。

『攫われた村の子を助けて、回復もしてあげた人間』として、このケモ耳少女の住んでいる村に入れる。

「え・・・・」

え、まさかのエマージェンシー?

「これって最高級の回復薬じゃないですか」

『そうなの?』と思考が出る前に、『何でそれが最高級の回復薬だと分かったのか』という疑問が出てきた。

最高級の物を知っているって言う事は、それなりの家に住んでいるのかもしれない。

せっかくここまで時間をかけたんだからお返しの高騰化をついつい期待してしまう。

「え、なんでそう思ったの?」

ケモ耳少女が地面を指さした。

「さっき割れて中身が漏れた所に草が生えているじゃないですか!」

あぁ・・・・・・・・・・

「それに私の怪我もすぐに治ってしまいましたもん!」

草生える・・・・・・・

期待しすぎたか・・・

「どうしたんですか?」

「え?」

「あ、ありがとうございました!」

ケモ耳少女が一礼。

「いや、良いんだよ」

自分の愚かさに泣きそうになったが、これで自分の評価が上がったと思えば、前向きになれるような気がした。

モゾモゾ

「んじゃ、着てるのボロボロだからこれ着なよ」

服がボロボロだったケモ耳少女に下着をあげた。

最初は引き気味だったケモ耳少女は、その下着に触るとまた驚いた。

「何ですかこの生地!こんなに真っ白で綺麗な布ないですよ」

「気にする事は、全くないよ。むしろ、受け取ってもらった方が嬉しい」

喜んでくれた。

だが、下着を貰って喜んでいるって言うこの一面だけ切り取って見るとただの『変態』だった。

「じゃあ行こうか」

「お願いします」

今回の話で一番サイコパスだったのは、『回復薬』ですね、間違いない。

あんなに割れやすい入れ物に普通入ってますか?

入っていませんよね?これは明らかにサイコパス!

皆さんサイコパスですよ!!


はい、というわけで、強引に同意を求める筆者が一番サイコパスって言う事で・・・・・・・・・・

サァアィコパォウス~~!!!

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