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サイコパス出陣!

今回は俗に言う『欲しいもの選び』ですね。

スキルとかアイテムとか欲しいもの神様にお願いする感じ。

今回はあんまりサイコパスって感じじゃないですね。

本気でサイコパスるのは異世界行ってからですね。

「ふぅ~~~」

老人が椅子に座りながら、お茶をすする。

ズズッ

「はい、戻ってきました」

「ブッ!」

汚ね。

「急に後ろで声を発するな!」

「すません」

「ん~~それにしても、()()すると皆驚いて叫びながらここに戻ってくるのに・・・・・・・・」

叫ぶのなんて恥ずかしいし、意味がないだろ。

でも、冷汗は今も出ている。

「もしかして、不感症?」

「いや、そんなことは無いですよ。表に出してないだけです」

「ふ~~~ん、まぁいいや。じゃあ、何か持ってきたいモノここから選んで」

ピカピカの新品で分厚い辞書みたいな物を差し出された。

ドサッ

それは結構な重さで、受けっとった時、少しバランスを崩してしまうほどのものだった。

体勢を立て直して、中身を見てみる。

そこには剣の写真とその説明が細やかに書かれていた。

次のページを見ると、また剣とその説明が書かれていた。

が、見た目も能力も全く違うものだった。

こういう比べるのは嫌いではないので、少しワクワクした。

「あ~~一番最初のページを見てみなさい」

言われた通りに一番最初のページに向かう。


150p


そう書いてあった。

その左ページの反対側の右ページには、目次のようなものが書いてあった。

p3『スキル』

p47『アイテム』

p92『天職』

p143『才能』

パッと見た感じこんな感じだった。

「この150pって何なんですか?」

「そのポイントはそのカタログに載っている物を取得できる、言わば君の持ち金みたいなものじゃ」

確かにさっき見た剣のページにも45pと書いてあったな。

「では、少ないそのポイントの中でやりくりして良い物を選ぶと?」

「ん?少なくはないぞ?」

いや、さっきの剣45pとかで、ほぼ使えるポイントの三分の一なんですけどねぇ

「理由はどうであれ人を助けたってポイントと孫の不祥事に巻き込んでしまったお詫びに結構色付けたんじゃがのぉ?足りなかったか?」

いや、いつも何ポイント与えてるとか知らんから。

「まぁ隣りのページに目次があるからそこ見て、頑張って選びなさい」

「はい」

ペラ

一番最初に見たのは最初のページの『スキル』の欄だった。

そこには大々的にこう書かれていた。


『スキルとは、使用者の概念によって効果が変わる』


『不倒』『不屈』『不眠』『不殺』『不滅』・・・・・・etc.

まさかの不責め。

暫く続いた『不』の不毛地帯を抜け、次はマシな感じの所に来た。


『詐術』


これはいらないな。

そのまんまの僕で、十分に人をだませる。

うわ、よく見たら30pもするんだ。

これの方が詐術って感じだな。


『窃盗』


これ選ぶ奴は、馬鹿だろ。

こんなこと力をアップさせるスキルでも取れば、やりたい放題だろ。

あ、でもこれ安いな。

大特価!15p!!

要らねぇ


『状態異常回復』


なんか順番めちゃくちゃだな。

急にポツリ一つだけ、本の中の孤島みたいに、回復系のスキルが出てきた。

でも、これは少し有用そうだな。

細かく読むことにした。

それより何ポイントだ?30pか。ちょっとお高めだな。


『回復』


ゴミ。

いらない。

25p


『自動反撃』


自動で動いてくれるゲームって面白くないよな。

20p


『剛体』


固くするだけか・・・・・うん、使い道が皆無だな。

25p


『索敵』


見えない敵なんているわけねぇだろ、いや?あっちは魔法とか使ってくるらしい。

必要なのか?

20p


『百発百中』


ふっ、あっちは中世レベルの馬鹿さ加減なんだから、銃なんて思いついていないだろうから、扱えるとしても弓とか槍だろうし、良いところボウガンだろ?

20p


『抜刀術』


自分でやっとけよ。

25p


『圧倒的武力』


ツヨ!

攻撃の型の一連の動きを一時的に習得できる。

序にステータス大幅アップ。

25p

いわくつきかな?


『スキル』にはもう飽きた。

流れ的に言えば次は『アイテム』か。


『妖刀ムラマサ』『鬼刀モミジ』『美刀モルシュトーク』『刺刀ツラヌキ』


圧倒的中二臭・・・・・・・・・・

ペラララララララララ

ん?


『無刀ミナシ』


刀身が無い刀、つまり、柄だけの刀だった。

何に使えるの?

他の刀や剣を吸収して、使える。

いや、強すぎんか?

50p


次に『天職』に向かう。

ペラララララララララと一通りみたのだが、圧倒的職業率。

ドラ〇エⅤかよ。

ここでは特に選ばなかった。

次も特に選ぶことはしなかった。

もう見るの飽きてきたからな、それに、あんなのもあった、とかグダグダしたくないからな。


ズズッ

ルシファー(老人)がお茶をすする。

「・・・・・・・・・・ルシファーさん」

「ブブッ!!!」

またびちゃびちゃに濡れてしまった。

「ねぇ?さっき言ったんじゃが!?」

「すいません、でも決まったんで良ければ」

「はい、では・・・・・・・・・・旅立つ者よ!汝に力を授ける!」

シーーーーン

「あれ?何が欲しいんだっけ?」

ダメだ、ボケている。

「これですよ」

カタログの欲しいところを指さす。

「あれ?余ってるじゃん」

「え」

「じゃあ適当に見繕うぞ」


「では汝に『状態異常回復』!『索敵』!『百発百中』!『圧倒的武力』!『回復薬』五個!『恩恵』!それらを授ける!!」


「では、行って来い」


パカ


「は?」


地面がからくり屋敷のように開いた。

ルシファーが上昇していく。

あ、違、俺が落ちてるんだった。


また落ちるのか。

まぁ人生でそんなに経験できないし良いか。


青空の中、一人の高校生が落ちていった。

本当にサイコパスだったのは、神様だったってことで、これが今回のオチ。

さぁ、それでは、主人公はこのまま地面に激突して、内臓ぶちまけて、ボクが用意しているキャラクターに逢わずに死んでしまうのか?

はてさて、どうなるのでしょうか。

明日に続く。

絶対見に来てくれってばよ!にんにん!

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