サイコパス出会う!
サイコパスは何と出会うのでしょう?
最後まで読めばわかります。
では本編へ
「ハッ!」
味の天国から現世に戻ってきた。
汚らしいことに口からよだれがナイアガラしていた。
その量は服でグイッと拭ってもどうにもなりそうになかったので、川でバシャバシャと洗った。
洗い終わって振り返ると、フリーズしたままのケモ耳少女がいた。
ケモ耳少女もナイアガラしていた。
ナイアガラが倒れた。
ゴッ
そして、岸の石に頭を強打した。
「はうあぁっ!!」
よだれをまき散らしながら、ケモ耳少女が目を覚ました。
口の周りを洗うように促したら、恥ずかしそうに川の水で顔を洗った。
「いやぁ美味かったなぁ・・・・・・」
僕の口から自然に漏れ出した。
気を抜いたらいつまで経っても言ってしまいそうだな。
「そうですねぇ・・・・・・・」
ケモ耳少女も同感だったらしい。
落ちているさっきの焼き身が目に入った。
ゴキュンッ
ナイアガラはなんとか阻止した。
ちらりとケモ耳少女の方を見ると、もう走りだしていた。
「いや、ちょっと待て!」
「流石に汚ねぇ!ていうか、もっとあるからその肉なら!」
ケモ耳少女の胴をギュッとホールドした。
パンツ一丁の男(男子高校生)。
布切れしか纏ってないケモ耳少女。
ん~、傍から見たら変態紳士が女児誘拐しているみたいなんだよな。
あれ?デジャヴ?
デジャヴでもしゃぶしゃぶでも何でもいいけどこの状況は絶対誰にも見られたくは無かった。
それでもやはりケモ耳少女は突進を止めなかった。
いや、さっきまでの素直さどうしたんだよ。
『圧倒的武力』!
出力1.3倍。
ケモ耳少女の首元を見た。
『首』
強打の場合・昏睡
スコンッ
ガクッ
ケモ耳少女の意識が飛んだ。
けど、身体がピクピクと振動している。
なんか振動するでかいスライム抱えているみたいだった。
『幼女暴行』
その単語が脳裏をよぎり、捕まった僕の姿がテレビで映し出されるのが容易に想像できた。
いや、これは暴行でも暴力でも横暴でもない。
だって『状態異常回復』があるから、すぐに治せるし怪我とかあってないようなもんだから、結局無い。
つまり、僕がケモ耳少女を昏睡させた事実は無くなる。
火をつけてある竃の前にケモ耳少女を寝かせる。
さてと、確かにケモ耳少女があの落ちているナマズの切り身を食いに行くのは分からなくもない。
それほど美味い。
それほど憑りつかれてしまう。
この切り身があったら、世界を統一できるのではないかとさえも思える。
でも多分ここの世界の住人も気付いてないとは思うんだけどな、こんなクソ臭いナマズが絶品だとは。
取り敢えず、川に浮いているナマズをこのままの新鮮度で保存したい。
そんなスキルが無いのかどうか、まぁ多分無いのだが、心でステータスと唱えた。
『状態異常回復』
『百発百中』
『圧倒的武力』
『恩恵』
まぁ変わっているとは思ってなかったけどね?
あ、そうだ。
神様からのメールどうなったんだっけ?
モニターをタップしまくってみたが、結局神様からのメールをどうやって見るのか分からなかった。
モニター見てて崖崩落してその後モニターが消えたからな。
どうでもいいや。
今分かることだけで。
『恩恵』ってなんだ?
神の間から僕が落ちる寸前に神様(老人)が、僕が『欲しいスキル』とか『欲しいアイテム』とかを馬鹿でかい声で叫んでいた中で、別に欲しいとも言ってないし欲しいとも思ってないスキルも同時に叫ばれた。
それが『恩恵』
確か「プレゼントじゃ」とか言ってた気がしなくも無いが、詳細は忘れた。
さっき崖の上で『百発百中』を試した時に、スキルの詳細が書いてある画面に移動していた。
便利な世の中になったものだ。
ピッ
フォン!
『恩恵』
基礎値大幅上昇。
アイテムボックス(5個まで)。
善い出会い。
上二つはありがたい。
でも最後のなんだコレ。
漠然としすぎだろ。
人と出会ったら大体善い出会いだろ。
あ、もしかして、あのケモ耳少女との出会いってコレのおかげか?
やっぱチゲェ、だってもしそうだとしたら山賊の下り要らなかっただろ。
でもこれでナマズ問題解決だな。
アイテムボックスなるものが手に入った。正確にはもう既に手に入っていた。
と言っても使い方が分からないので『アイテムボックス』の部分をタップする。
『アイテムボックス』
好きなものを五個まで入れることができるぞい。
その五個と同種であれば個数はいくらでも善いぞ。
いや、ここで爺さん(神様)は出てこなくていい・・・
それに、僕は使い方が知りたかったんだよ・・・・・・
でもスキルだから神様メールで書いてあったみたいに心で叫べばいいのか?
プカプカ浮いているナマズのもとに行く。
『アイテムボックス』!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・・・・・・・・・・」
何にも起きなかった。
最悪だ、トリセツくれ。
なにが条件だ?
めんどー
触れてなきゃダメかな。
でも臭いから触りたくない。
竃に歩いていき、さっきナマズを突き刺して焼いた棒を拾ってきた。
『アイテムボックス』!
スン!
木の棒が消えた。
あれ?取り出せるのか?
取り出せたとしても、どうやって取り出すんだ?
まぁ流石にアイテムボックスって言うぐらいだから取り出せるのだとは思うのだけれど。
『木の棒』
スン!
カランッ
手のひらの上から木の棒が出てきて、地面に落ちた。
そうか、手に触れてればいいのかもしれないな。
でも、大きさの制限が原因かも知れないけどな。
ナマズの死体の方に行く。
木の棒をナマズの死体に突き立てる。
『アイテムボックス』!
スン!
木の棒ごとナマズの死体が消えた。
「おぉ・・・・・・」
でも少し使い勝手が悪いな。
『触ってなければいけない』だなんてレンジが短いから不利だな。
やっぱり不利でも何でもないな。
よく考えたら戦闘用じゃなかった。
ヒュ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「キャァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアア~~~~~~~~~~~~~~」
ん?
どこからか声がする。
一番最初にケモ耳少女の方を見たが、まだ寝ていた。
どんどん声が近づいていく。
でも、まだ声は遠い。
この僕とケモ耳少女がいるシーンを見られると説明がめんどくさそうだな。
起こして、服着せてさっさと行こうか。
ケモ耳少女のもとに向かう。
『状態異常回復』!
「はうぅあっ!」
ケモ耳少女が飛び上がった。
「ここから離れるよ、敵が近づいてきている」
「えぇ!!」
子供は素直だな。
と、子供の僕がそう思った。
「キャァァァァ・・・・・・・」
声が段々と近づいている。
女の声だな。
女の方がめんどくさいからな、僕も女に殺された身としてはもう関わりたくはないもんだ。
「あれ?なんですかね?」
ケモ耳少女が呟く。
「え?」
「ほら、あそこです」
どこなんだよ。
「どこ?」
「上です」
ビョォォォォ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!
上を見上げる。
そこには人?のようなものがいた。
それは僕たちのほぼ真上に落ちてきていた。
あと数秒。
それぐらいの距離にまで距離が詰まっていた。
視界に入った元僕の下着と僕のジーンズを取って、ダッシュでそのまま走った。
「キャァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアア!!!」
ドゴォォォォォオオオオオオンンンンンンンンンンン!!!!!!!
地響きが辺りをこだまする。
土煙がひどいが、その人?は竃に直撃したものと思われる。
僕の服も乾かしてたな・・・・・・・絶対使えなくなってるな。
「わぁぁ・・・・・・・・・・」
ケモ耳少女はポカーンとしていた。
土煙が落ち着いた。
そこには巨大なリュックを背負った天使が横たわっていた。
あぁぁ~~・・・・・・・・
僕の服もビリビリに引き裂かれていた。
今回の話で一番サイコパスなのはトリセツ書かなかった神様ですかねぇ。
なんでトリセツ書かなかったんでしょうかね?
わざとですかね?
うん、わざとだ。
~賢者タイム~
あぁ、学校が始まった~~
今日はテンションが低めです




