サイコパス神と出会う!
サイコパスとは?
精神病質である人物。
性格的な特徴は、冷酷、無慈悲、理論的、尊大、両親の欠如。
しかし、人当たりが良く、求心力がある。
(注意・筆者調べです。)
この話は筆者がその場の思い付きとかで書いているんで、矛盾している所が有ったりしましたら、感想とかで報告いただきたいです。
それでも、面白いように作ろうと努力します。
是非、感想とか評価いただけたら嬉しいです。
長々と失礼しました。
では。
フォン!
整備されていない土が丸出しの道。
その上に道と合わない青年が現れた。
「ハァ・・・こっちではどうやるかな」
~ちょっと前~
「ホイ!少年」
気付くと目の前に知らない髭が長ったらしい老人が居た。
第一印象は、『あまり有用そうではない』、これに尽きた。
「あれ?いつもなら『うえぇ!?ここはどこなんだよ!それにあんた誰!!』って言うのになぁ」
ニッコリ
「今ここはどこなのでしょうか?もし知っているのでしたら、教えていただけないでしょうか?」
「ホホッ敬語とは殊勝な。教えよう。ここは神の間じゃ」
営業スマイルは効いたな・・・・・・は?神?
宗教の勧誘か。
「・・・帰らせていただきますか?もし出来ないのなら警察を呼びますよ」
「ホホッ警察とな!まだここを現世だと思っておるのか!では・・・・試しにその扉を開けてみよ」
座っていた椅子から立ち上がり、老人に意識を向けながら、扉の下に向かって歩いた。
こんなクソみたいな所帰ってやる。
ポケットに入っていたスマホを取り出して、『110』に通報する準備をした。
扉を開けた先で暴行を加えられる可能性も考えられなくはない。
だから、先に電話を繋いで警察に聞かせて証拠を残す。
基本的に身体はどうなっても大丈夫だから、取り敢えず、訴えられるようにするのが先決だ。
ピッ
トルルルルルゥゥゥトルルルルルゥゥゥトルルルルルゥゥゥ
ツーツーツーツー
「・・・・・」
電波妨害か。
まぁ俺だったらそうするわな。
ピッ
今度は録画。
録画は電波関係ないからな。
出来るだけバレないように、さり気なく、ポケットにスマホを戻した。
「一応聞いときますが、この先には何があるのですか?」
「まぁ見てみなさい」
開けたら逃げる。
捕まっても逃げる。
結局はバカみたいな戦略になっちまったな。
ドアノブに手をかけて回す。
段々とデカくなる隙間に僕の体をのめり込ませようと、肩を隙間に突き出した。
しかし、何かに押された。押し返されて、吹っ飛ばされた。
ゴッ
僕は背中を強打した。
流石に骨にひびなどは入っていないとは思うが、確実に痣になる様なそんな痛みだった。
やっぱりか、クソカルトめ。
「ホホッ、どうじゃ?少しは信じられたかの?」
「・・・・・・・・・・」
何を信じればいいんだ、バカ。
「まぁでも、流石に開けっ放しは良くないの」
老人がそう言って、意識が扉に向けられた。
扉から空が覗いていた。
は?
一瞬脳がそれを理解しようとしたが、出来ずに固まった。
しまった・・・・ヤクでもキめられたのか。
「ぷおっ!風が強いの!ちょっと手伝ってくれんか?」
クソ・・・ご丁寧に俺の幻覚に合わせてやがる・・・・・最悪のパターンだが、逃げ切れる方法は一個しかないな。
この教祖だと思われる老人にこびへつらう、だ。
「・・・はい」
扉に近づくにつれて吹き込む風が一層強く感じられる。
興味本位で中を覗くとやはり空だった。
「早くしてくれんか?」
「・・はい」
ググッ
その扉は風の影響もあり、重たかった。
流石にここで幻覚ではない説が浮上した。
もし、この青空が幻覚だったとしたら、何故僕はラリってないのか。
新手の麻薬だ、とかの話を持ち出されてはかなわないが、幻覚だけって言うのは中々ないのではないのないだろうか。
だとしたら、ここは本当にどこ?
この老人がいう『神の間』なるものだとすれば、興味がある。
無宗教無霊感な僕は、どこかそういうものに遭って見たいと常に思っていたから興味がわいた。
まぁどうであったとしても先ずは『僕がここに居る理由』だ。
固まった表情筋を手でほぐす。
ニッコリ
老人が椅子に座ったのを見た後、僕は椅子に着いた後、営業スマイルを再構築した。
「質問よろしいですか?」
「良いぞ」
「何故僕はここに居るのですか?」
「ん?覚えていないのか?死んだんじゃよ」
突然の死亡報告に心のニヤつきが止まらなかった。
「どうして死んだのですか?」
「ワシの孫がヘマしたんじゃよ」
孫がいるんかい!いや、孫がいることは別に悪くはないのだが・・・・・・『ヘマした』?
「イヤ本当は隣町の老人を逝去させようとしたんじゃが、研修中の孫がコントロールミスったんじゃよ」
この老人は死神なのか?『神の間』にいるのが死神なんて笑えないけどな。
それにしても卍解は出来るのか聞きたくなった。
「失礼ですが、お名前は・・・・・・・・・・」
「あれ?言ってなかったっけ?ワシルシファー」
堕天したヤツーーーー
「大丈夫だからね?堕天悪い事じゃないからね?人間でいうところの異動だから」
その感覚は良く分からない。
「とにかく君に行ってもらいたい所がある」
「じゃあその代わりに何かいただけるんですか?」
「お、話が早い!」
昔、仕方なくしゃべったオタク野郎に聞いたことがある。
今は異世界転生物が流行ってて、主人公は神に何か力を貰える、と言うことを聞いた。
今、死んでしまった説が濃厚になってきた僕には、もうどうでもいい話だけどな。
あ、まだ夢説もあるな。
「これから君には異世界に行ってもらう」
「・・・・・・・・・・はい。でその場所はどんな場所なんですか?」
もういっそのこと話の流れに乗ることにした。
「まぁ、治安は良い方で技術レベル的に言えば中世ぐらいなんじゃが、あっちは魔法が使えるんじゃ・・・・・・・・・って、なんか君ノリ悪くない?」
機嫌を損ねてしまったか?流石に営業スマイルがバレたか?
「いつも君たちの世界から来る若者たちって、『やったー!異世界だ!』とか『異世界ハーレムだ!』とか言うのになぁ」
「すいません」
「生き返れるし、しかも、行った先で楽しめるように恩恵を授けようと言うのにのぉ」
ゴネるな、ジジイ。
「いやぁ、中々死んだと言う実感がなかなか分からないもので・・・・・・・」
「あ、やっぱり直前の記憶が抜け落ちているんじゃな?」
「まぁそういう事になりますかね」
そう言い終わった後、いつの間にか目の前に来ていた老人に驚かされた。
だが、声は出さなかった。
「では、体験してきなさい」
ビッ
額に痛みが走った。
のと同時に意識が遠のいた。
大体2000字を目安に書いていこうとは思います。
読む人にも丁度いい感じではないでしょうか?
感想ください。