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君が目覚めてくる世界

永かった1000年が終われば もう一度君に再会することができるだろう

君には伝えなければならないものがあるんだ

死の眠りから目覚めてくる君へ


「今夜も君に語ろう 君が望んでいた世界のことを……」


愛は変わらない 何があっても

愛は変わらない どんなことがあっても


「君は知るだろう 受け継がれた願いを

間引かれた願いを」


私は諦めなかった

探し求めた末に見つけ出した 

死んだ君を復活させるための

永い時を費やした方法を


「君は触れるだろう

新しいものと懐かしいものに」


1000年に渡り綴られた純愛の物語

例えばそれは


魔王と立ち向かい心を砕かれた青年の物語


心の嘆きと戦いながらも剣を振るい続けた守護者の物語


水晶の棺に阻まれながらも心を待ち焦がし続けた物語


戦争と平安を描き傍観者が話した絵画の物語


復讐心に突き動かされ敗北を被った兵たちの物語


守るべき民たちのために立ち上がり勝利を納めた闇の王の物語


悲恋と知ってなお想いを伝え、幸せを願う想いにした少女の物語


そして、君に再会することを心待ちにしている私の物語


「君は目覚めるだろう

愛を受け、愛を与えながら……」


死の眠りに着き 死の眠りから目覚め

願った世界に触れて 新しく共に生きる君へ

私からのメッセージ


「やがて、君が再び死の眠りにつく時が訪れるだろう……

その時は私も一緒に眠ろう……

それが私の願いでもあるから……」


1000年をかけた純愛 叶うことを信じて――


《終》

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