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Legend Race Online(リメイク版)  作者: ルルカナート/リムス
8/10

第8話 商談

更新遅くなりました。

これからも少しづつ投稿していきます。

 ゲームをやめ部屋の時計を見ると、午後6時を指していた。どうやら5、6時間連続でゲームをプレイしていたようだ。

夕食の準備をしようとわたしがリビングに行くと美味しそうな匂いが漂っていた。

 

キッチンにはエプロンを着て料理している母の姿があった。

母が料理をすることは我が家では少ない、というのも仕事が忙しくてご飯を作る時間に帰ってこれないのだ。そのためエプロン姿の母を見れるのはかなりレアなのだ。


「お母さん、お疲れ様、料理完成した?まだなら手伝うよ。」


「ありがとう瑠理香、じゃあサラダを作ってくれるかしら?」


「うん、わかった。」



わたしはキッチンへいき、手を洗ってからサラダを作り始めた。サラダといってもそこまで手の込んだ料理を作るわけでなく簡単な海藻サラダなのでさほど時間はかからなかった。



「瑠理香、最近楽しい?」



母さんは唐突に質問してきた。



「うん、楽しいよ。普段あまりゲームしないけど、このゲームは遊び方を自分で自由に決められるから楽しいよ。」


「そう、それならよかったわ、美智留と紗奈恵にゲームを買いにいかされて、3人でやるっていうから、少し心配だったんだけど、瑠理香が楽しんでくれてよかったわ」



お母さんはどうやらわたしの事を心配してくれていたようだ。



「確かに、最初は乗り気じゃなかったけど、今はわたしも楽しめてるから大丈夫だよ。」


「そう・・・。よかった・・・。」



 お母さんはそう言うと料理に戻った。わたしはサラダを完成させ、出来上がった料理を盛り付けていた。

7時になると夕飯が完成した。完成するタイミングを知っていたかのように7時ちょうどに姉と妹がリビングにやって来た。4人が揃ったところで私達は夕飯を食べ始めた。


夕飯は4人でお喋りしながら楽しくご飯を食べた。久しぶりの母との食事で会話が弾み楽しく食事が出来た。わたしは夕食を食べ終えた後、母と一緒に片づけをしてから部屋に戻った。


部屋に戻ったわたし入浴を済ませた後少し勉強をして23時に就寝した。


 朝、わたしは5時に起きて洗濯機を回し掃除を始めた。6時ごろになるとお母さんが下りてきたので一緒に朝ごはんを作り、ご飯を食べていた。

食べている途中で姉さんが下りてきたので急いで姉の朝食を用意した。

 

母さんはご飯を食べるとすぐに仕事に行ってしまった。それを見送った後洗濯物を干して自分の部屋に戻った。


わたしは部屋に着くと用意していた紅茶を飲んでからゲームを始めた。




★☆★

ログインしてから最初に行ったことはクエストの達成報告である。

クエストの達成するにはクエストボードに行き報告という項目を選択しなければならない、NPCから発注するクエストはクエストを受けたNPCの元に直接行かなければいけないのだ

わたしはクエストボードに行きそこで薬草10本 痺れ草10本 解毒草10本を納品し、クエストの達成報告を行った。


<クエスト 西の森での採取>をクリアしました。


 わたしはクエストクリア表示を確認した後報酬の300メルを受け取った。

その後おばさんの家にクエストの達成報告をしに向かった。


 おばあさんの家の前に着くとドアをノックした。

しばらく待っていると少年が出て来てドアを開けてくれた。少年はドアを開けた後すぐに奥へと戻ってしまった。

 わたしは少年に向かって小さく「ありがとう」といいおばあさんの部屋へと向かった。


おばあさんの部屋の前に着くとノックをし「失礼します」と言い、部屋に入った。おばあさんはベットに腰かけて本を読んでいた。


「どうしたんだい?もしかしてポーションの作り方を教えてほしいのかい?」


「いえ、ポーションが完成したので持ってきたのですが・・・。」


「もう出来たのかい?じゃあ品質を確認するからポーションを出してくれんかの?」



 わたしはアイテムストレージからポーションをとりだし机の上に置いた。おばあさんは机の上のポーションを手に取って確認していた。



「どうやら品質に問題はないようじゃの。」



おばあさんは笑みを浮かべながらそう言ってきた。



「このポーションを本当に納品してもいいのかの?」


「はい、大丈夫です。」



 わたしはそう応えるとウインドウが開かれポーションを納品しますか?と表示されたのでyesを選択した。



「ありがとの、これで孫も元気になるじゃろ。孫はこの町の図書館で働いておる。図書館には難しい本が多くあり普通の人じゃ読むことができんが、お主のようにスキル<言語理解>を修得していれば大丈夫じゃ。この紹介状を受け付けに見せれば図書館に入れるはずじゃ、時間があったら行ってみるのもいいじゃろ。」




<クエスト 孫のために>をクリアしました。


報酬1000メル 図書館への紹介状を入手しました。



(図書館への紹介状か、今度行ってみよっと・・・。)


おばさんの家を出るとわたしはまっすぐ商業区に向かった。この前ドロップしたアイテムの価格を調査するためだ。しかしどこのお店にも風の霊石は売っていなかった。


もしかしたらあんまり価値がない物なのかな?ほら偶にあるじゃん、価値が低すぎて商品にすらならない石ころとか素の系統なのかな?



商業区に入って10分程さまよっているとコロナさんの露店が見えてきた。わたしは露店の方に近づきコロナさんに声をかけた。



「コロナさ~ん!おはようございま~す!」


「ん?あ、ルカちゃん、おはよ!今日はどうしたの?」



コロナさんはわたしに気づくと挨拶を返してくれた。



「今日はコロナさんに素材を買い取ってもらいたくて来ました。大丈夫ですか?」


「うん、大丈夫だよ!今日はどんな素材を持ってきてくれたのかな?」



わたしはアイテムストレージを開き、上質な毛皮×3・鋭い牙×4・鋭い爪×2・風の霊石×1を取り出しコロナさんに渡した。



「今日買い取っていただきたいのはこの4種類ですが何か買い取って頂けるものはありますか?」



わたしはコロナさんに聞いてみたがコロナさんは素材を見た後固まって動かなくなってしまった。


わたしはコロナさんの顔の前で手を振りながら呼び掛けてみた。



「コロナさん?」


「・・・・・・」


「聞こえてますか、コロナさん?」


「・・・・・・・」


「コロナさ~ん!!」


「ひゃ、な、なに?」



 わたしが大声で呼びかけるとコロナさんはびっくりしたらしく両肩が上がり声が裏がっていた。どうやら聞こえてなかったみたいなので再度同じ質問を投げかけてみた。



「この4種類の素材のなかで買い取って頂ける素材はありますか?」


「あ、ああ、買取ね、え~っと、上質な毛皮と風の霊石なら買い取ってもいいよ?」


「ほんとですか?じゃあお願いしてもいいですか?」


「え?本当に買い取っていいの?」


「はい、わたしには必要ないので」


「い、いらないの?」


「はい、いらないですよ」


「はぁ・・・。」



コロナさんはどうしてあんなに驚いてるんだろう?だってどの素材も合成や調合では使えないものだっていうのはゲーム初日に姉さんが教えてくれたから確認済みだし、あ、でも風の霊石だけは何にも言ってなかったな。まあどうせ合成調合できないだろうからいらないか。



「ねえ、ルカちゃん」


「はい、何でしょうか?」


「ルカちゃんは持ってきた素材特に風の霊石の価値って知ってる?」


「いえ、知りません。でもグロッタの町周辺で入手できるってことは大した価値がないんじゃないですか?」


「え~っとね、上質な毛皮や鋭い牙・鋭い爪はグロッタ周辺では、エリアボスやフィールドボスを倒さないと手に入らないから入手が難しいのよ、まあ次の街に行けばもう少し楽に入手できるんだけどね。」



え~っと、ってことは現時点では入手が難しい素材って解釈でいいのかな?でも私からしたら持っていても使えないからうってお金にしたいんだよね。


わたしがそんなことを考えているとコロナさんは再び口を開いた。



「それに風の霊石を持ってるじゃない。」


「それってどんなものなんですか?風の霊石は知り合いにも教えてもらったことがなくてわからなくて・・・。」


「風の霊石っていうのは防具に特殊スキルをつけることができる素材だよ。」


「特殊スキル?」


「ええ、特殊スキルっていうのは通常のスキルと違ってMPを消費しないの、代わりに使用制限があるけどね。そして特殊スキルは霊石によって違うらしいわ。」


「そうなんですか?ってことは霊石は結構貴重なものなんですね。」


「そうだよ、因みに入手するにはフィールドボスかエリアボスを倒さなきゃいけないよ。」


「ドロップ率はどのくらいなんですか?」



わたしはコロナさんにそう聞いてみた。するとまた自分の知らなかった素材と驚愕の事実を知った。



「えっと、ボスのレアドロップの魔石が確か1/10000で霊石はたしか1/1000000だったかな?まあ正確な値かどうかは誰もわからないんだけどプレイヤーみんなそう考えてるよ。」


「そう考えるともの凄いレア素材ですね、ところで魔石ってなんですか?」


「魔石っていうのは属性の威力を上げる素材だね、ただ物理攻撃には効果が反映されないから、魔法を使う人専用のアイテムって感じかな?」



てことは手放したらもう二度と手に入らないかもしれないのか、どうしようかな・・・)

わたしは少し考えた後再びしゃべり始めた。



「じゃあ、コロナさん風の霊石を使って防具を作ってくれませんか?」


「え?私が防具を作ってもいいの?」


「だめですか?」


「いや、駄目じゃないけど、でも本当に私でいいの?私かつくると布製の防具になっちゃうよ?」


「はい、それで大丈夫です。わたしは金属防具より布の防具の方が動きやすくて好きですから。」


「そういうことなら喜んで作らせていただきます。」


「はい、お願いしますね。」



わたしはそう言ってコロナさんと握手を交わしたあとアイテムストレージを開き風の霊石をトレードした。


 コロナさんは風の霊石を受け取ると何処か嬉しそうにしていた。



「嬉しそうですね。」


「だって超レア素材を使って防具を作れるのよ、嬉しいに決まってるじゃない。」



 コロナさんは見ただけでわかるほどテンションが上がっていた。


 わたしはしばらくコロナさんのことを見ていたが、このままだといつまでたっても話が進みそうにないため、わたしから話を切り出した。



「それでコロナさん上質な毛皮の買い取り金額と防具の制作金額を教えてくれますか?」



 わたしが話し出すとコロナさんはさっきまでのテンションではなくいつもの商人みたいな雰囲気に戻っていた。少しの間考えていたようだったが、買取金額と必要金額を教えてくれた。



「まず買取金額が上質な毛皮1枚につき150メルで3枚あるから450メルってところだね。」



ウルフの毛皮が90メルだったからかなり得した気分だな。



「次に必要経費だけど、防具は、頭・胴(内着)・胴(外着)・腰・足の5パーツに分けられているから全て作るとなると、1パーツを20万メルと換算して大体100万メルぐらいかかるんだけど、今回は霊石での防具制作をさせてくれるお礼に70万メルで請け負うよ。」



 わたしは現在の所持金を確認した。もともとあったお金が330メルでクエスト達成報酬で1300メルの入手、狩りによる稼ぎが3000メルで計4630メルしか持っていなかった。



どうしようかなお金が圧倒的に足りない、ここまで来て取り消したくはないし、足りない分はどうにかして稼ぎたいな。わたしが手早く稼ぐには狩りとクエスト・あとはポーションの販売ぐらいかな。あとでポーションの販売してみよう。



「わかりました。何とかしてお金を貯めますので、その条件で制作していただけますか?」



 わたしはコロナさんにそう伝えると笑顔で返事が返ってきた。



「ラジャ、その制作承りました。それで完成日時なんだけどせっかく霊石を使うんだから最高の防具にしたいから時間がかかるかもしれないけど大丈夫?」


「はい、大丈夫です。わたしもお金を貯めなければいけないのでちょうどよかったです。」


「そういってもらえて助かったよ。あと一つ聞きたいんだけど防具の色はどうする?」


「色も自由に決められるんですか?」


「うん染色のスキルを持っているからある程度自由に決めらえるよ。」


「じゃあ、水色と白を基準に作ってください。」


「了解、ルカちゃんは水色が好きなんだね、髪の色も水色だし。」


「はい、水色大好きです!」



わたしは防具の色が選べることにテンションが上がり大好きな水色と白を選択した。



「あと防具の性能はどうするんだい?」



防具性能というのは防具にSTR・VIT・DEX・AGI・INT・MIND・LUKのいずれかを選び能力を上昇させることができるのだ。



わたしは少し悩んだ結果全てINTに振ってもらうことにした。



「すべてINTでお願いします。」


「了解だよ。」

その後わたしは防具やアイテムについていろいろお話を聞かせてもらったり、私が作った7ポーションを見せて意見を貰ったりしていた。


10分位話し込んでいたらお客さんが来たので私は会釈してコロナさんと別


コロナ「ところで霊石はどこで入手したの?」

ルカ「ドングラの森です、最深部に出てくるウルフキャットからドロップしました。」

コロナ「パーティーど争いにならなかった?レアアイテムだし・・・」

ルカ「わたしソロだったので争いになる相手がいないというか・・・」

コロナ「そっか、なんかごめんね、でもすごいねソロでフィールドボス倒すなんて」

ルカ「その分時間かかりますけどね・・・」

コロナ「あはは・・・」

作者「次回はルカがプレイヤーからお金を巻き上げます。」

ル・コ「ちょっと、言い方!」

皆「次回もお楽しみに」


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