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シミュレーション(分岐点)
運命の輪は少しずつ形を変えて回り始めた。
君達はどの選択肢を選ぶのだろうか。
あたし『碧生』
それとも
僕『碧生』
これはシミュレーションだ。
読者の選択により、物語が変化していく。
「「さあ」」
「あたしにする?」
「ぼくにする?」
「「さあ」」
「「選んでくれないかい?」」
君達読者が決めてくれたら有難いと思うよ。
女の『碧生』も男の『碧生』もそれを望んでいるから。
これは新しい「「シミュレーションゲーム」」
女の『碧生』が呟く。
「素敵な音色…」
男の『碧生』が囁く。
「僕が彩ってあげるよ?」
「「あはははははあはははあははは」」