第9話 鼠料理とマノの家
変だと思った。
どうこう2日しかいないが村を何度見てもイノシシを観察しているマノと俺とミル(今は食料調達中だが)しかいない。
「どういう事だ?」
家は少なくとも7はある、なのに村人は2人...
遠征か何かしてるのか?
まあマノさんに聞けばいいだけの話か。
「ふーむ...」
マノに会いに行くとイノシシとにらめっこじみた観察をしていた。
そしてイノシシはこちらに振り向き俺に気づいたのか腹に突っ込んできた。
「ぐふっ!」
腹に突っ込んで胃袋にヒットした、食後すぐじゃなくて助かった、しかし痛いものは痛い。
これの技名はイノシシインパクトだな。
「おいおい大丈夫か?」
「まぁなんとか...」
何とか立ち上がりイノシシにもう腹に勢いよく腹に突っ込んでくるなとお叱りを入れておいた、話がわかるのか少ししょんぼりしたような表情(?)をした。
「それとお前さん何か用か?」
「そうでした、一つ気になった事があったので聞いてもいいですか?」
「ん?なんだ?」
「この村の人ってマノさんとミル以外はいないんですか?」
そう言った瞬間マノの顔が険しくなり
「知りたいならミルが寝た後俺の所に来い、家はそこだ」
と言い家の場所を教えてくれて門へ行った。
その数分後ミルが戻って晩飯になった、今回は俺らしいが材料に大型犬ほどの大きさの黒いネズミみたいなのがあった...
傷跡とかがグロい、てかネズミなんて食えるのか?
「なんだ?こいつも調理できんのか?」
「てかなんですかこれ...」
「ん?黒鼠も知らんのか?こいつらは普段集団で活動する鼠だ、そして美味い、間違っても黒鼠の集団に突っ込むなよ?」
「何でです?」
「集団で襲われて逆に餌になる、あいつらは群になると凄いからな」
あーなるほどね、てか調理中に言う事じゃねぇだろ。
...聞いたの俺だけど。
そして黒鼠の調理方は皮を剥いで後は適当に切って適当に焼くとかだとか...
ネズミの皮を剥ぐのって意外と難しい事もわかった。
そして案外ネズミは美味かった、久々の肉はいい.....
そして水浴びをしてミルを寝かしつけマノの家へ向かった。
なんか水浴びして綺麗なはずだけど少し土みたいな匂いがするような気がする...
「よぉ、待ってたぜ」
家に着くとマノが玄関先で待っていた。
「待ちましたか?」
「数分な」
「すんません」
「まあいいや、入って」
呼ばれるままに入っていき椅子座りマノが喋りだした
「数年前の事だ」
更新しました、なんだろう...執筆ってあまりうまくいかないものですね...