君とは
お久しぶりです
復活第一弾
季節短編です
楽しんでいただけると嬉しいです
「…春だねぇ」
「春ね」
「…卒業だねぇ」
「卒業ね」
「…」
「…」
「もうっ!たーちゃんリアクション薄いよっ!」
「そんなこと言われてもこれがデフォルトだもの」
「そう…だけどォ…」
「…ふっ」
「えっ!なんで笑うの!」
「ごめんごめん双葉の拗ねた顔おかしくて」
「たーちゃんのどえすゥ…」
「ごめんごめん」
「…」
「…」
「…たーちゃん就職おめでと」
「双葉も大学合格おめでと」
時は3月終わり
駅ナカの静かなカフェで双葉と多珂子はいつも通り喋っていた
「大上くんも合格してよかったね」
「そうね」
「野球ギリギリまでやってたのにすごいね」
「そうね。…智也くんも合格してよかったわね」
「うん。…ほんとよかった」
「…その割りにはさみしそうね?」
「う…ま、まあ…そりゃ…離れちゃうし…ね」
「でもお隣の県でしょ。会おうと思えば会えるわよ」
「うん。たーちゃんと大上くんは地元だから今まで通りだね」
「双葉も地元でしょ」
「うん。たーちゃんと離れなくてよかった」
「…私双葉は智也くんと同じとこ受けると思ってた」
「うーん…それも考えたけど…アタシなりにやりたいことあったし…彼も応援するって言ってくれたから」
「そう」
「うん。…アタシはたーちゃん進学だと思ってた」
「お金かかるし、母さんに早く楽させてやりたかったから」
「たーちゃん頭いいのにもったいない気がしてたけど…そっか。おばさん元気?」
「うん。こないだ彼氏できた」
ガタッ
「⁉︎…⁉︎」
「彼氏。仕事場の取引先の人だって」
「…⁉︎…⁉︎」
「再婚するかもね」
「…⁉︎」
「…双葉、大丈夫?」
「…キャパオーバーです…」
「…」
「えっと…えー…あー…よ、よかった…ね…?」
「…そうね」
「…」
「…」
「…」
「…水飲んだら?」
「う、うん…そうだね、そうだね…」
…ぷはっ
「落ち着いた?」
「落ち着いた…もう大丈夫」
「ならよかった」
「…そっかそっか」
「…」
「…たーちゃん仕事いつから?」
「2日かな」
「そっか早いんだね」
「双葉は7日だっけ」
「うん。大上くんに聞いたの?」
「うん。あいつのことよろしくね」
「学部全然違うよ〜…」
「ふふ」
「…またこうしてお茶してくれる?」
「当たり前のこと聞かないの」
「…へへ」
「…」
「…アタシね、」
「うん?」
「たーちゃんとは絶対疎遠にならないと思うし、なりたくないな」
「…ばかじゃないの」
「…たーちゃん照れてる?」
「…うるさい」
「…へへへ」
「…」
「…」
「…」
「…次のお茶、いつにしよっか」
楽しんでいただけたでしょうか
改めましてお久しぶりです
卒業した皆様おめでとうございます
2人と同じように私も無事高校を卒業いたしました
これは離れていく友達に向けての短編です
進学先も決まり、落ち着いてきたのでまたぼちぼち更新していきたいと思います




