表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

第一章「謎の招待状」

第一章「謎の招待状」


午前7時ちょうど。

いつも通りの時間に起床。そして学校の制服に着替え、寝癖を直してリビングへ向かう。

「おはよう、お母さん。」

台所で卵焼きを作っている私のお母さんにいつも通りに挨拶。

「あら、おはよう。もうすぐ朝食出来るから座ってなさい。」

お母さんに促され、私は自分の席に着く。ここからみる光景は毎日見ている。私の斜め前の右側にお父さん。お父さんはいつもご飯が出来るまで新聞を読んでいる。

「お父さん、おはよう。」

私が挨拶をすると、お父さんは決まって

「……ん。」

と、短い返事を返すだけ。

5分も経たないうちにお母さんが朝食を運んでくる。

お父さんの分を置いてから私の方へ置くと、お母さんは何か思い出したように私の方にシンプルな白い封筒を差し出した。

「そうそう、あんた宛に手紙が来てるわよ。」

「……彼氏か?」

「違うよ!ありがとう。」

私はそれを受け取り、トーストにかぶりつく。

私宛に手紙がくるなんて珍しいな。

後で確認しよう。



私は家を出て、すぐに手紙を開けた。

その中には1枚の紙が入っていた。

「招待状?」

その紙の表にはそれだけが書いてあった。

裏を見てみる。

裏もまた一行で終わっていた。


“貴方を招待します。”


いったい私をどこに招待するのだろう?

私は封筒に目をやる。

しかし、私の名前以外何も書いていなかった。

いったい誰が……?

そう思った直後。私のすぐ横に一台の黒いリムジンが止まった。運転席と助手席の扉が開き、二人の厳つい男が降りてきた。

私の前まで来ると、

「綾坂希さんですね?」

!何故私の名前を?

「そ、そうですけど……。」

「一緒に来てもらいます。」

「えっ…!?」

二人の男は私を無理矢理車に乗せると、すぐに車を走らせた。

これって誘拐!?

「わ、私をどこに連れて行くんですか?」

質問を投げかけるが、答えてはくれなかった。

どうして私が?お金持ちでも何でもないのに……。

私、これからどうなるの!?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ